インドネシア大規模都市開発
「BSD（ブミ・スルポン・ダマイ）地区」を視察しました。
ジャカルタでは、経済成長と人口増加による
中心市街地の地価高騰や交通渋滞を背景として、
近年、都心から郊外へと都市・住宅開発が広がっています。
BSD地区は、財閥シナルマスによって1984年開発が始まり、
イオンモール等の大型商業施設や、
国内最大級のコンベンションセンター等の
都市機能が順次開発・整備されており、
総面積6,000ha（東京23区と同じ面積）、
現時点で人口40万人の規模を誇ります。
ジャカルタ郊外（約25km）において
最も注目されているエリアの一つとなっています。
まちの価値を維持するために、
この地区の掃除や道路の整備等
公の事業を民間シナルマス社が運営しています。
今年3月にユニリーバ・インドネシア本社が開設され、
今後アップルのインドネシア本社等移転が予定されています。
「イオンモール BSD CITY」
日本に145モールあるイオンの
グループ会社「イオンモール」。
海外進出はマレーシアでの歴史が古く、
30年前から始まりました。
2015年5月にイオンモールインドネシアと
シナルマスランド社の合弁会社を立ち上げ開業しました。
BSD地区第2フェーズの中心地に位置し、
店舗数約280店舗、敷地面積10万㎡、
従業員数3,500名。
ターゲットは30代ファミリー、
世帯月収18万円と裕福な中間層。
モールコンセプトは"For your smart living"。
インドネシア人の来店動機は「食事」。
地区最大規模のフードコートレストランとして、
約140店舗が多彩な"食"を提供しています。
地元ラーメン人気を受け、7店舗の
「ラーメンビレッジ」があります。
現在ジャカルタには、2店舗目（9月末）を開発中であり、
4号店まで計画が進んでいます。
ジャカルタに10店舗設置を目指し、
それからインドネシア各地に出店していく予定です。
イオンモールの強みは、商業ディベロッパー
（不動産ディベロッパーに対し）であること。
プロモーションや接客等運営にも力を入れており、
買い物しやすい店のゾーニングやテナント力の強化
（グローバルブランドの出店促進）、
人のサービス、人材育成等テナントと一緒に
お客様へのアプローチを考えていくことで、
他社との競争を勝ち抜こうとしています。
イスラーム礼拝場所はお客様用に2ヶ所、
従業員用に1ヶ所設置されていました。
「東急不動産マンションギャラリー"BRANZ BSD"」
東急の高級マンションブランド"BRANZ"を海外で初めて使用しました。
三菱商事が4割出資しています。
2,800万人が住むマンションになります。
「京浜急行電鉄株式会社」
京浜急行としては、初めての海外事業として
現在取り掛かっているBSD地区第2フェーズの
一部19haの地区を開発します。
人口減少の日本では成長が見込めず、
海外の不動産事業を検討していました。
今回、西鉄、阪神、三菱商事との提携で
現地プロジェクト会社を立ち上げ、
インドネシアにおける一戸建てやマンション開発から
取り掛かることになります。
6年後の完成を目指し、1,000戸の一戸建住宅を設計中です。
現在着工が始まり、来年の10月から
販売を開始するそうです
将来的には鉄道事業を視野に入れています。
