神奈川県議会スポーツ振興議連主催
「『ラグビーワールドカップ2019』に向けた講演会」に出席しました。
「ラグビーワールドカップ2019日本大会」決勝戦は、
2019年11月2日に神奈川の横浜国際総合競技場で開催されます。
講演会の講師は、東海大学ラグビーフットボール部
GM兼監督 木村季由教授、
元慶應義塾大学ラグビー部監督 田中真一氏にお越し下さいました。
田中氏の曾祖父は、札幌農学校クラーク氏とともに、
日本にラグビーを伝えたとされる田中銀之助氏。
〈世界における日本の位置は?〉
木村:リーチ・マイケル キャプテンの話を聞きました。
2015年日本が南アフリカに奇跡の勝利をしましたが、世界中のラグビー関係者が予想だにしてなかったそうです。
日本人は身体的ハンディキャップがあります。ボディコンタクトがあるのでとても不利。戦術の中に上手に落とし込んで、特性を活かした強化をしました。
相手が油断していました。
世界のトップテンに次ぐ11、12番手当たりに位置していますが、
まだまだかなりの隔たりがあります。
〈スター選手、ネクスト五郎丸はいますか?〉
田中:五郎丸はフランスに行ってしまったため、ラグビー人気がちょっと落ちてしまいました。
15人が力を合わせるのがラグビーです。
福岡君、松島君等世界に通用する選手は沢山います。
日本におけるラグビー環境に問題があります。
神奈川県のラグビースクールは盛んですが、
小中学校、に部活がありません…。
高校ラグビーは盛んなので、中学校に無いのがラグビー人口が増えない要因になります。
ラグビーワールドカップ、横浜で決勝戦(11.2)が開催されるのは運命的です。
日本ラグビーの起こりは横浜です。
1874年居留地で外国人どうしが、日本人では慶應義塾がラグビーを始めました。
もっとラグビーを身近にすべきだと思っています。
指導者をどう育てていくか、が課題だと思っています。
木村:大学の監督として、全国回って高校生の勧誘をしています。
国内に限って言うと、花園で強い地域は、ラグビースクールがあり、タグラグビーが普及している地域。
福岡・大阪・神奈川・長崎等盛んです。
長期的な視野でラグビーの入口を広げていかなければいけません。
ラグビーの一般化をしていくこと。
ラグビーの普及には、謙虚な姿勢で
知らない人たちに対してどう取り組むかが大事。
ラグビーの試合、神奈川県では年間20試合くらいしかありません。
試合が出来る機会を増やしていかなければいけないと思っています。
〈外国人の日本代表が多いのはなぜか?〉
木村:国籍ではなく所属する国の協会に3年以上在籍をしていると、代表になれます。
ラグビーというスポーツはイギリスで生まれ、
ニュージーランド等植民地で発展しました。
そのため国籍ではなく、所属になります。
ちなみにオリンピックの場合は、国籍です。