岩村透百回忌法要 | 石川巧オフィシャルブログ「すべては三浦のために」Powered by Ameba

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一期一会を大切に、神奈川県議会議員石川たくみのブログです。
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「岩村透 百回忌法要(本瑞寺岩村文庫展)」

にお招きをいただきました。



美術批評の先駆者、東京美術大学初代美術史教授岩村透氏は、

三浦市三崎を「南欧の趣がある」と愛し、

別荘を構え終焉の地に選びました。

三浦市三崎の本瑞寺が菩提寺です。

法要は、岩村家末裔の方々はじめ

学術研究者、市関係者等総勢120名で執り行われました。



東京大学今橋映子教授による

「三崎を愛した美術史家・岩村透谷

〜岩村文庫という遺産」テーマに特別講演。


「今こそ岩村透が復活し、讃えられる人物である」

今橋教授は、大逆事件以降の政治的影響で

岩村透は学術界から追われたのではないか、

という説を唱えます。

男爵家の長男として、土佐

「いごっそう」の精神を持っていました。

アメリカとフランス パリに留学。

黒田清輝、久米桂一郎、岩村透の三人で、

東京美術学校の三羽烏と言われます。


美術を通した社会変革を志し、国民美術協会設立の牽引者として、

美術経営を推進、海外美術展の招聘や

美術館設立運動、美術家の権利保護など、

公の使命を帯びて活動しました。

都市環境問題にも取り組み、上野の森や

御茶ノ水の堀を守ります。


「三崎を中心として三浦半島の南部沿岸は

宛然南欧の趣がある。遠い南欧に行かずとも

すぐ近くに伊太利がある。

特に私の家の回りにも柑橘類の樹木を植えて、

大に南欧の趣を作らうと思ふ」

「冬の三崎は又格別にて、晴天の日は

(華氏)六十度(15.5℃)を降り不申、

黄金色の陽光に浴し候心地は真の極楽に御座候。

ジェラニウムの花野天に咲き居り候を以っても、

当地の暖かさの推察被致候事に御座候。

…冬期の空気晴朗、晴天の日は箱根大山より

天城の連峰手に取る如く相見え、

富士の雪姿の明媚何とも申し難く候、

大島の噴煙も明らかに眺め得申候、

…椿の花は目下盛に咲き居り、

メジロの囀声(てんせい)真に

山中の感を起し申候…」岩村透談


「(岩村透の)会葬の黒田清輝氏は

三崎の海浜を観てブルターニュに似て居ると曰はれた」

『中央美術』石井柏亭


「美術界の先駆者で大恩人である岩村透先生が、

此三崎の地に桜の御所に永眠して居られる。

此事を三崎の人々、三崎に来遊する

人々広く天下の人々に記憶してお貰ひしたい。

その記念の為に岩村文庫なるものを

此の度創設して、縁故ある作家の作品の

寄贈を受け、又智識の普及を希望して

居られた故に、遺著を始め美術を中心として

一般図書の寄贈を受けて、此岩村文庫を

造り上げたいと思ふのである」坂井犀水



「三崎の風景は城ケ嶋と富士とに在り、

故に若し此の二物なくんば三崎は凡凡たる

一漁村にして都人の遊貴すべき処にあらず」

『みうらの名所』福良虎雄著より

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