神奈川県議会「総務政策常任委員会県内調査」にて、
8月25日に開所式を迎える「ライフイノベーションセンター」を視察しました。
ライフイノベーションセンター(LIC)では、
成長が期待できる新しい医療「再生・細胞医療分野」
を中心とした実用化・産業化の拠点として、
研究開発から事業化に向けた取組みを推進しています。
羽田空港が目の前で関連研究機関等の集積が進む
川崎市川崎区殿町区域
(京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区内)に、
神奈川県と民間の共同プロジェクトとして、
県が用地(8,000㎡)を取得し、大和ハウス工業等を
民間事業者として「ライフイノベーションセンター
」が
整備されました(経産省から約11億円の補助金)。
4階にはオープンラボ(分析解析機器等)を整備し、
KSP(かながわサイエンスパーク)
がワンフロアを借り受けて、
ベンチャー企業を誘致し、支援をしていきます。
再生医療の将来市場規模、2050年には
国内2.5兆円、世界市場38兆円
(2012年国内90億・世界1,000億円)となり、
とても大きな経済効果が期待されています。
現在公表されたセンターへの進出企業は18社、
今後4社が入居予定で、9割のスペースが埋まることになります。
家賃は坪単価約1万6千円。
進出が決定した企業は、株式会社リコー、
慶應義塾大学・CYBERDYNE株式会社、
タカラバイオ株式会社、株式会社遺伝子治療研究所、
ファーマバイオ株式会社、スコットランド国際開発庁等
二週間前に入った「遺伝子治療研究所」(自治医大ベンチャー)・・・
神経系の遺伝子治療を研究していて、
現在パーキンソン病患者8例を実証実験しており、
治療効果が出ています。
一度の治療(ウィルスとともに遺伝子を注射)で
10年程度は効果があるそうです。
今後の課題は、大量に安定した製造方法の開発となり、
世界との激しい競争となっています。