本会議後、神奈川県議会「文教常任委員会 調査会」が開かれました。
調査事案は、県立高等学校における入学者選抜に係る採点の誤りについて。
先般報道にもありましたが、2月16日実施の神奈川県内の公立高校入試で採点ミスがあり、
合格とすべきだった2人が不合格になっていたことが分かりました。
神奈川県教育委員会によると、3月4日に受験者1名から自身の答案の
自己情報開示請求があり、学校側が採点を確認してミスが判明したのです。
平成28年度入学者選抜の採点について誤りのあった高校は
71校75課程(学力検査実施校合計139校)。
ミスの内容は、設問ごとの小計点及び合計点の
計算ミスが109件、採点正誤ミス等が222件、
誤りのあった受験者は330名でした。
さらには、過去の平成27年度の入試について再点検した結果、
71校、188名の採点ミスが、そして本来合格すべき受験者2名が
不合格とされていたことが判明しました。
入試答案については、県の行政文書管理規則により
一年間の保存義務がありますが、
昨年度の答案について、三校が廃棄をしていた事実も発覚しました。
このような事態を厳粛に受け止め、
再発防止に向けて3月中に有識者を入れた
「県立高校入学者選抜調査改善委員会(仮称)」を設置し、
選抜日程、作問、配点、採点方法、体制等を検討します。
平成29年度の入試に向けて早急の改善対策が求められます。