3.11を忘れない実行委員会、神奈川県共催の
「3.11を忘れない」に参加しました。
未曾有の大震災からまもなく５年。
30年以内に起きると言われている
関東での大震災に向けて、
私たちができることは何なのか？
「3.11を忘れない シンポジウム～
『いのち』を守る自助・共助」in神奈川県庁
＜第1部:県内活動団体事例発表＞
テーマ「私たちは、どのように活動していったら良いのか」
発表団体
・玉縄台特別救助隊（鎌倉市）ほか
講師:玉縄台自治会 防災担当柳瀬
JR大船駅西側約640世帯の自治会
「自治会活動の要である防災防犯を通じて
隣人関係を密に」をキャッチフレーズに活動。
「日本は、世界の面積の中でわずか2.25%、
世界災害の2割が日本で災害が起こっています」
「玉縄台特別救助部隊（TTQ）」は、
自助意識の啓発を目的に、自治会直轄の
防災組織として2007年設立されました。
隊員総数は68名、震度5で災害対策本部
が立ち上がることになっています。
〈支援する方々とどう繋がるか？〉
自治会には102名の「災害時要支援者」。
○分隊ごとに名簿化（情報を３つのフェーズに分け厳重に個人情報を管理）。
○要支援者と隊員との顔合わせのため、
お花見会を開催。
これからは「老人力」が大事。隊員充実に努めます。
＜第2部:パネルディスカッション＞
テーマ「これからの防災をどうしていくのか」
神奈川大学工学部 荏本孝久教授
ひらつか防災まちづくりの会 篠原代表
モトスミ・オズ通り商店街振興組合 中野副理事長
玉縄台特別救助隊 柳瀬副会長
荏本教授「私は防災を研究をしてきました。
10年前から任意団体「防災塾だるま」を主宰しています。
毎月の勉強会と情報発信、人的ネットワークの取組。
県内の自主防災組織活動のデータベース
を作成しました。現在約60団体あります。
横で繋がれるような組織を立ち上げに取り組みたい。
3.11では大学事務組織が混乱した。
大学として地域貢献を考えるべきと考えて、
大学に訴えてきた。
大学内にも様々な先生、研究室があります。
地域と一緒にやりたいという先生に
かかっていると思います。防災というのは、
幅広い分野が関わってきます」
オズ 中野「商店街と大学との連携は、ボランティアサークルと繋がりました。その後何度もお願いすることで、商学部、研究室との連携に繋がることができました。
商店街では子育て支援に力を入れています。
毎週木曜日にメールを配信していて、
若い人たちを巻き込む努力をしています。
小学四年生を対象に災害等学外の
「安全教室」開催を評価されて、
内閣府より賞を受賞しました」
平塚 篠原「とにかく声がけをして、防災団体に
有識者を巻き込んできました。
著名な大学教授たちが、会費を払って参加してくれています。
『防災街歩き』で、慰霊碑等調べ、
昔地域に何があったのか？を知ることが大事」
玉縄台 柳瀬「要支援者とのコミュニケーションは、
5つに分かれたTTQの分隊によって、
日頃の祭や雪かき、向こう三軒両隣の
付き合いで成り立っています。
鎌倉市は津波の恐れのある海側ばかり
考えている危機感があります。
本日のお話をお聞きして、これからは
もっと行政を巻き込んでいきたい」
神奈川県黒岩知事「自助共助公助の中で、共助について、今回地域の素晴らしい
事例のご紹介を頂きました。
県では『公助』に力を入れています。
3.11を経験して、二度と想定外とは言わないようにしよう、
全部情報を整理、想定をお出しして、
災害対策を進めていこうとしています。
自助については、県として
『ドロップカバー、ホールドオン！』を実践する
「シェイクアウト訓練」に取り組んでいます。
そして神奈川県の公助でも大きなものとして、
大規模災害に備えた、
「ビッグレスキュー」に取り組んでいます。
自治体だけでなく、警察、消防、自衛隊、
海上保安庁、在日米軍までも巻き込んで訓練をしていきます。
どこよりも災害に強い神奈川県を
目指してまいります！」
シンポジウムが終わり、象の鼻パークにて
14:46「黙祷セレモニー」を実施しました。
