朝原宣治 講演会 | 石川巧オフィシャルブログ「すべては三浦のために」Powered by Ameba

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一期一会を大切に、神奈川県議会議員石川たくみのブログです。
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「三浦からオリンピック選手を!」
『朝原宣治 講演会 今を走れ!~自分を信じ、挑戦しよう』
に参加させて頂きました。

日本陸上界のレジェンド。
36歳にして五輪最多の4回目の出場、
男子トラック種目初の銅メダリスト
朝原宣治氏、三浦海岸にお越し頂きました。



2012年ロンドンオリンピックに
指導者として、解説者として参加した。

北京オリンピックは国威発揚が目的であったが、
ロンドンでは、今なぜオリンピックがこのまちに必要なのか?問われた。

高い評価を得たが、オリンピック後に
どうなるかが問われる。

ロンドンオリンピックでは、チケットが売り切れてダフ屋もいない。
予選でも満員だったし、勝者を讃える拍手も素晴らしかった。
イギリスが勝った場合、国歌を会場中に
響き渡った。
まちづくりでについては、
これからの課題。
確かにロンドンは盛り上がったが、
地方には影響が無かったのではないか?
2020年東京オリンピック•パラリンピックでは、
被災地含め日本中が盛り上がる大会であってほしい。



北京オリンピックの話
選手村は分譲マンションとして、大会中から売り出されていた。

4回オリンピックに出場したが、料理は
北京オリンピックが一番美味しかった。

9万人収容の北京鳥の巣スタジアムは、
ボルトが世界記録を出したように記録が出やすい、条件が良かった。
風の影響を受けにくいスタジアム。

4×100mリレーでは、それぞれの選手の特性が活かされた。

中学校の時ハンドボール部。
熱心な指導者のおかげで、
休みなく面倒をみて真剣に怒ってくれて、
毎日厳しい練習に取り組め、全国大会に出場できた。
自分でコントロールできない厳しさ、自分を律することを教わった。

高校時代、陸上部に。
厳しかった中学校の反動で楽な方向に。
丁度よく指導しないと、燃え尽きてしまう。
しかし、中学校時代に得た自分を律する力で、自主的にトレーニングが出来た。
学校外の指導者や情報を得て、自分で考えて学んでいた。

ライバル森永選手を目指し、
追いつけ追い越せで頑張ってきた。

同志社大学陸上部、
ほったらかしの陸上部だった。
自由にやらせてもらい、
レベルの高い選手に教わりに行っていた。
100Mで世界に通用するには、厳しかったので、
走り幅跳びで世界で戦おうと思っていた。
外国の試合に出たかったので、
海外で活動できる職場を探して就職活動をして、大阪ガスを選んだ。
入社した年に、阪神淡路大震災が起こり、
陸上部をやっているべきか?
悩んだが、会社として海外に出してくれた。

覚悟が固まった上で海外に出た。
ドイツシュトゥットガルトに。
三年間必死にコーチに教わった。
ドイツはスポーツへの考え方が違う。
学校には、部活や運動場がなく、
地域のスポーツクラブで運動活動をしていた。

ドイツでは日本についていろいろ聞かれた。
もっと日本を知りたく、日本人として、という想いが強くなった。
多くの人と会って刺激を受け、
陸上競技のメッカヨーロッパで多くのことを学び、
世界の上位ランキングを目指した。

27歳で骨折、自分を見つめ直して
リセット、ゼロにしたら、
前向きに軽くなった。

年齢を意識して、自分をもっと知り、成長させるため、
科学的トレーニングを取り入れ、自分の強み、弱みをつかんだ。

そんな経験を地域のスポーツクラブで教えていきたい。

スポーツでまちを元気にするのは、
メダリストとしての使命だと思っている。

2020年、ここにいる子どもたちには、
積極的にオリンピックに関わって欲しい。



中学校の子どもたちの指導、
何を子どもたちに教えるべきか?

自分はハンドボールをやっていたが、
専門職に偏らず、単調なトレーニングはしない。
100M選手でも他の競技にも取り組むべき。
ウェイトトレーニングをあまりさせず、
悪路走行やいろんなスポーツで様々な動きを身につけさせる。
骨盤、背骨、肩甲骨、股関節等
身体のど真ん中、中心部分を意識させるトレーニングが必要。

なぜ世界への意識があったのか?
環境によって、自分で自分自身を
コントロール力がついてきた。


北京五輪で放り投げたバトン、
競技場の備品だが、倉庫から探されて
国立競技場に飾られている。


陸上は先天的なものが多いのではないか?
正直先天的なものがあると思う。
身体能力が高い選手はたくさんいるが、
全て伸びるわけではない。
考え方や継続性、性格、指導者によって
記録が出てくる。
NHKでDNA鑑定の結果、
瞬発力の能力は高かった。しかし、
専門家によると、DNAの影響は2%のみ。六割が才能、四割が練習、
DNAが違った結果でもメダリストはいるそうだ。

緊張することへの対策
試合でどう力を発揮できるか、経験を積んで、
緊張するステージを高めていく。
練習を積んできた自信が、試合への感じ方を変えていく
試合に向けて練習段階からステップを試していく。


ジャマイカと日本人の違いは?
日本では、スプリント文化が育っていない。
メダリストを目指す意識が出来ていない。
練習方法については、早く走った人しかわからない。
日本人に合った練習方法があるのかもしれない。

桐生君のように高校生で10秒を出す時代、
近いうちに10秒を切る時代がくれば、後を追って文化が出来、
記録は伸びてくるのではないか。
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