浅子さんのおばあちゃんはすごかった。




昨日の晩御飯は「刺身」に「おでん」だった。

浅子父が刺身の隣の葉っぱを突き、突然吠え出した。

「うぉ!!これはアジサイではないか?」

父はわーわー言っていっていたが、横にいた私は冷静に葉っぱを観察した。

アジサイではなかった。

「シソだよ」と吠えていた父をなだめた。

安心した父はシソを食べた。

そのやりとりを見ていた浅子母が、

「大丈夫よ、チューリップを食べた人を知ってるし・・・」

とびっくり発言をした。

「ま・・まさか?」

「おばあちゃんよ。」

おばあちゃんは、「チューリップ」を食べたのだ。


話はこうだ。

ちなみにおばあちゃんというのは、浅子父のママである。

おばあちゃんは知り合いから、大量にチューリップの球根をもらってきた。

喜んだおばあちゃんは、サトイモを煮付けるように、そのチューリップの球根を煮付けて、

おじいちゃんと食べちゃったそうである。


まだ、浅子さんが生まれる前、おばあちゃんもおじいちゃんも元気だったころの話である。


「おばあちゃんすご~~い」

「味はどうだったんだろうね?」

と当時の様子を聞いてみた。

「おじいちゃんはまずかったって言ってたよ。チューリップは灰汁が強いらしいよ。

でもチューリップの球根はアジサイとは違って毒がないからね」


と父は言った。

しかし、しばらくしておばあちゃんもおじいちゃんもお腹が痛くなったそうである。


「おばあちゃんは子育てしかしてなくて、花を植えることをしてこなかったから、チューリップの球根を見たことがなかったのよ」

チューリップは煮方が足りなかったのかもしれない。

ちょっと母は、嘲笑しているような表情だった・・・



「この事件は語り継がれている話よ!!」

と、母は言っていたが、おばあちゃんとしたら早く忘れてほしい事であろう。