街にでよう♪

とか、

引きこもってちゃ腐っちゃうゾドキドキ


とか巷じゃ言われてますので、
引きこもり浅子さんは珍しく街に行きました。
街の自販機の横でお茶を飲んでいると、
バンバンと衝撃音がする。
そちらを振り向くと、
目が血走ったオヤジが自販機を蹴り飛ばしていた。
そんな血走ったオヤジと目が合った。
(おいおい…コレは関わっちゃいけない。さりげなく逃げよう)
と思いながら視線を元に戻すと、隣に座っていたオバサンがガサガサと荷物を片付けて走っていった。
(ヤバイ)
と感じ、もう一度オヤジを見ると、オヤジは私を見て
「何見とんじゃ!何見とんじゃ!!」
と、怒鳴りながら近寄ってきた。
(あ…ヤバイ。コレはヤバイよ)
ピンチがきた。
戦隊モノでいえば見せ場だ。
ヒーローはピンチをチャンスに変える。
つまり、浅子さんにとってヒーローになるチャンスだ!
だが、浅子さんには必殺技『パホイホイサンダーライディーン』なんてまだ修得していない!
悩んでいる暇はない!
オヤジは近づいてくる。
で、浅子さんは
(にげろー!)
走った。
背中で
「何逃げとんねん!」
というのを聞きながら、
走った。
服屋に駆け込んだ。




おわり