日本人が英語が苦手だと、よく耳にする。
うん、たしかに苦手だと思う。
国民性、環境、言語形態。
どれをとっても、外国語でのコミュニケーションに有利な要素がない。
よく「読み書きはけっこうできるんだけど、会話は…」とか、「相手が何を言っているのかはわかるんだけど、答え方がわからない」という人がいる。
受験で散々読まされたから多少の論文レベルならわかると、彼らは言うけど、私が派遣社員として働いていた某大手企業では、英文メールが来るたびに社員さんがアタフタして、我々派遣に読解も返信も丸投げしてきたし、他の企業でも、英語の電話がかかってきたとたん「Hold on」も言わずに保留にして私に回してきたよ?
…みなさん、けっこういい大学を出ているはずなんだけどね💦
かなりお勉強ができるはずのうちの子の主治医も、夫が一人で子供を連れていくと緊張するらしく、たまに私が同伴すると「ああ、よかった。お母さんが来てくれて」とほっとした顔をしたものだ。
でもまあ、大卒の正社員ですら英語が使えないが故に、「ほんのちょっと英語でコミュニケーションができる」我々デラシネの貰い手があるのだから、ありがたいといえばありがたいが、「読み書きができる」とはいったい何を根拠に言っているのかと問いたくなる。
受験で死ぬほどやらされてきた「長文読解」って、いったい何を読まされていたんだろうね😅
この前Youtubeを見ていたら、とある英会話教室(?)の宣伝をしていた。あまりにも何度も繰り返してCMされるので、どんなものなのか、つい好奇心にかられてLINE登録してみた。
LINE登録者にだけ特別に配信されるという動画によると、日本人に足りないのは羞恥心を捨てる勇気であるとのこと。
私がこれまでに読んだ多くの英語指南書にも、だいたい似たような内容が書かれていた。
でも、ちょっと考えてみて。
羞恥心を捨てただけで、英語って喋れるようになるの?
無理でしょ。
羞恥心を捨てたところで、何の努力もしていない82歳のおばあさんがペラペラ喋れるようになるわけないじゃん?
(詐欺すぎて笑っちゃうよね、この動画😁)
蓄積してきた知識と柔軟な能と、地道なインプットと嫌になるぐらいの反復練習が前提なんだよ。
何もしてこなかった人が羞恥心を捨てたぐらいで、英語がペラペラになるわけがない。
…たぶん、みんなわかってはいるのだ。そんな夢のダイエットサプリみたいな方法があるわけないって。
うん、根気強く勉強して地味な反復練習に耐えられる人だけが得られる「英語ペラペラ」特権。