身代金を支払えば、オレオレ詐欺同様にカモにされ、人質を見捨てれば、国内世論から攻撃を受ける。
世論から攻撃を受ければ、それはそれで次に人質がとられたときに要求に屈しやすくなるという、どうころんでも相手に有利な条件の中。
とても困難な状況下で交渉を迫られているであろう、日本政府。
「そもそもそんなところにわざわざ行った奴の責任」という声も想像できますが、それは「泥棒に入られる方が悪い」と、おそらく同じ理屈。
結果的に泥棒を容認するのと同じく、テロを容認することなのかもしれません。
奴等はそういう安易な思考も、自分たちの利益のために、利用するんじゃないかな。
奴等のせいで、日本国内のムスリムが攻撃されるなら、奴等に自らを正当化する(つまり日本を攻撃対象にする)絶好の口実を、与えるということもあるそうです。
思惑に乗って関係のないムスリムを攻撃するとき、虐げられた彼らの心は、奴らに賛同する方向に向かってしまいますし。
(どう転んでも、奴らにとっては有利なのです)
いま、自分たちにできることは何もないと思えるかもですが、私たちが関係のないムスリムを擁護することが、いま私たちにできることなのではないかと、考えました。
そのことが、日本政府に対しての援護となるばかりか、奴等への包囲網をさらに狭める、力になるのではと思うのです。