木曜日になりました。

関西地方(日本のかなりの地域もですが)の梅雨入りが「例年より」遅れていますが、今の日本で、「例年より」という修飾はもはや意味がないかもしれません。

「100年に一度」などということが少なからず起こるわけですから。

はたして、今年の夏は、「例年と比べて」どのような夏になるのでしょうか。

大阪・関西万博に関しては、吉村府知事か自ら認めている通り、相変わらずの「カオス状態」です。

どうして中止にしないのか、不思議でなりません。

次のような記事(『YTV NEWS』、かなり編集しています、すみません)があふれています。

『【波紋】「現場は混乱」「『希望する』回答もキャンセル」万博への子ども招待に教育現場に広がる不安 教職員組合は「中止」要求も吉村知事「安全守るのは当然」
https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yt0ca243c07ad34abf9bab38a3dc12b896
 2025年の大阪・関西万博に学校単位で子どもたちを招待する大阪府の事業について、教員らで作る教職員組合が安全上の懸念を理由に事業の「中止」を求める申し立てを行い、波紋が広がっています。
 大阪府の吉村知事は「安全を守るのは当然」として事業を中止する意向はないと改めて表明しましたが、教育現場を取材すると、事業への参加を「希望する」と回答している学校でも不参加を検討するなど、安全への不安の声が聞かれました。
■7割が「希望する」回答も…「調整がついてもキャンセルするつもり」
■メタンガス爆発事故…教員「保護者に質問されても答えられない」
■バス足りず会場への「移動は無理」下見できるかも不透明
■吉村知事「安全を守ることは当然!『全部やめろ』は違うのでは」
 ただ、子どもを持つ親たちに話をきいても、「引率する側が安全と思えば行ってほしいけど…」「無理なら無理で冒険する必要はない」などと、安全面を不安視する声が聞かれました。
 開催まで1年を切った大阪・関西万博。吉村知事が言う「ワクワクする未来」を子どもたちに見せるためには、まずは教育現場が“自信をもって”安全だといえるような丁寧な説明や万全の対策が急務です。』

やはり、令和の「学徒動員」にしか思えません。

万博は、誰の「都合」でしょうか。

また、兵庫県の斎藤知事の「パワハラ」も、少しずつ事実認定が進んでいる状況です。

次は、『関西テレビNEWS』の記事です。

『兵庫・斎藤知事のパワハラ疑惑 副知事が「百条委員会」見直しを議員に依頼 『自らの辞職』と引き換えに
https://www.ktv.jp/news/articles/?id=12921
 兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑について、片山副知事が自身の辞職と引き換えに、百条委員会の設置を考え直すよう一部の議員に依頼していたことが分かりました。
 ことし3月、兵庫県の幹部職員(60)が斎藤元彦知事のパワハラ行為などを告発する文書を、一部の報道機関などに配った問題。
 兵庫県は内部調査で“事実無根”と判断したものの、最大会派の自民党議員団などは、「内部調査は信用できない」などとして、第三者委員会に加え、強い調査権を持つ「百条委員会」の設置を議会に提案する方針です。
 そんな中、10日の本議会で新たな事実が発覚しました。片山副知事が自民の控室を訪れ、自身の辞職と引き換えに百条委員会の設置を考え直すよう依頼していたというのです。
(中略)
 片山副知事は議会後の取材で、「議会への介入や圧力をかける意図は全くなかった。知事の指示ではなく、自分の判断で行った」と話しました。』

「パワハラ問題」といわれていますが、この問題のきっかけとなった告発文には、「もっと重大な項目」が含まれています。

それらが事実なら、単なる「パワハラ問題」に矮小化されるべきではありません。

大阪府知事も兵庫県知事も、現代の「裸の王様」なのかもしれません。

一方、東京都知事選も混沌としていますが、蓮舫氏の出馬表明以降、「蓮舫バッシング」があちこちから聞こえてきます。

「与党安泰」が覆りそうな状況が出来すると、困る人がたくさんいるのでしょう。

そんな界隈の人たちが先頭に立って批判しているようですね。

次は、『日刊ゲンダイデジタル』の記事です。

『「野党は批判ばかり」と言う政権忖度コメンテーターの印象操作が国民の政治への関心を妨げている
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/341209
ラサール石井 東憤西笑
 「野党は批判ばかり」。このおかしな言い方はいつからはやりだしたのか。まだ「批判」ならいいがこれが「文句」という言葉にすり替えられ、いかにも野党がガーガー難癖つけてばかりいるような印象になっている。
 全く間違っている。
 政権与党の政策を監視し、正しく是正するのが野党の仕事だ。「批判」こそ野党の仕事なのである。もちろん「批判」ばかりではない。「対案」も用意して「我々ならこうやる。国民のためにどちらがよいか判断してくれ」と常に世に問うているのである。
 だが、この「批判ばかり」というネトウヨ的印象操作がまたぞろはやり出した。都知事選である。
 マスコミに多々いる政権忖度コメンテーターの皆さんは「蓮舫憎し」のネガキャン祭りだ。
 「ワイドナショー」では真鍋かをりさんが「自民党の裏金問題あって野党がワァーって言うけど、別に文句しか言ってないみたいなのが、もうウンザリと思って」と言ったのには驚いた。
 裏金はほぼ犯罪だ。それを批判し是正するのは当たり前。「文句しか言ってない」なんてとんでもない。しかも野党はちゃんと改正案も出している。提出がいちばん遅かったのが自民党だ。しかも出て来たのは抜け穴だらけの代物だった。
 では真鍋さんは見識がない人なのか。いや彼女は賢い女性である。これは小池都知事を援護するためにわざと言っている。
 いや、それも意見の一つだ。小池支持は構わないが、「文句ばかり」というデマは正されなければならない。野党が文句ばかりでうんざりと言えば、国会は文句大会、そんなもの聞くに値しないということになる。結果的に国民の政治への関心を妨げてしまうからだ。
 だが、問題はタレントにあるのではない。反対意見、この場合なら蓮舫応援派(あるいは反小池派)の人間も呼び、両論聞かせる客観的な姿勢が番組にないのが問題なのだ。
 小池都政は都庁のプロジェクションマッピングに2年間で48億円かけている(あのアカデミー賞視覚効果賞に輝いた「ゴジラ-1.0」がなんと2本は撮れる金額)。
 この仕事は電通ライブが仕切った。電通本体は五輪談合疑惑で指名停止中であるから、小池都知事はそれを助けたとも言える。
 マスコミは電通には逆らえない。そこを見越して選挙戦前に電通に恩を売った。電通はマスコミに睨みをきかす。ワイドショーはこぞって「蓮舫ガー」となる。
 あ、いかんいかん。根拠もないのに陰謀論を唱えてしまった。』

「森友問題」や「桜を見る会前夜祭問題」、「加計学園問題」など、国会での真実解明がまったく進まない中、

「野党は、いつまでやっているんだ!」
「もっと大切な問題があるだろう!」

という批判が沸き起こりました。

もちろん、野党の追及が悪いのではありませんよね。

「悪辣な」与党が、「時間稼ぎをして、なし崩しに終わりにしよう」と、ひたすら真実解明を阻んだからです。

こんなときこそマスメディアの出番のはずですが、やはり、日本のマスメディアは腰抜け、腐り切っています。

最近のメルマガは、個人的な憤りばかりですみません。

軌道修正します。

前回のメルマガで紹介した『プレジデントオンライン』の記事、

『ゲームやYouTubeを取り上げてはいけない…「頭のいい子」を育てるために親が子に繰り返すべきフレーズ 「本を読みなさい」とうるさく言うのは逆効果』
https://president.jp/articles/-/81777

に関してお返事をいただきました。

ありがとうございます。

『タイトルの「ゲームやYouTubeを取り上げてはいけない」に惹かれて本文を読んでみましたとありました。私も、以前のメルマガで注意していただいてから、ネット上の記事を「タイトルだけで判断しない」と気をつけるようになりましたが、実際に記事を読んでみてがっかりすることが多いですね。刺激的なタイトルは要注意だと思います。』

私も、少ない週で20本、多い週で40本ほどの記事を読んでみるのですが、最後まで読み切るものはせいぜいその半分です。

「宣伝やん」とか「中身が薄いなあ」とか、読み始めてすぐにがっかりするものも多く、みなさんに紹介すべきと感じられる記事が増えることを願っています。

①「本を読みなさい」とうるさく言うのは逆効果です。親自身が読書を楽しみ、家のなかに自然に本がある環境をつくるのがベターです。

『多分、全ての親が、こどもに本を読んでほしいと思っていますよね。私自身、子どものころから読書好きだったので、子どもは普通に読書するものだと思っていました。うちの子も自然にそうなると思っていましたが、自分からはなかなか本を手に取ってくれません。困りました。』

子どもが自然に読書好きになってくれればありがたいのですが、そうそううまくいくとは限りません。

それでも、読書には親しんでほしいものです。

「親自身が読書に親しむ姿を、子どもにみせていますか?」
「リビングルームなどに、家族共有の本棚はありますか?」
「お休みの日には、家族で書店や図書館に出かけますか?」
「家族で本を読んで過ごす、落ちついた休日はありますか?」

などなどを意識して、家族全員で「読書の環境作り」に励んでください。

②読書は「ただ読む」だけではなく、書かれたことについて思考を巡らせることに意義があります。子供の思考を促す言葉がけを工夫しましょう。
③前頭葉を育てるには、「考えさせる」ことと、その考えを言葉にして「外に出させる」ことが不可欠です。子供の言葉を引き出すことは、親にできる最大のサポートです。

『本を読むことが好きだからといって、国語が得意になるとは限らないのですね。子どもが本を読んでいたら、勉強しているときと同じくらい安心していました。親にとっては、それはある種の手抜きだったということでしょうか。』

幼い頃は、楽しむための読書、つまり「本の世界に飛びこんでいく読書」で十分ですが、「読解力を伸ばす読書」となると、「内容を客観的に読み取る」訓練が必要です。

親子で同じ本を読み、自分が読み取ったことをお互いにアウトプットし合うのも役に立ちます。

最初は、「読み取ったことを口に出して話す」ことでいいですが、学習が進んだら、読書ノートのような形で「書いて残す」こともおススメです。

もちろん、親も同じことをしてお手本となる必要があります。

「子どもに、要領よく○○させよう」では、虫が良すぎますね。

⑤誤りを正さず、かといって「素晴らしいわね」などと褒めそやす必要もなく、ただ「それが君の発想なんだね」と受け止めましょう。否定されない安心感のある場で、思いつきをどこまでも言葉にしながら、子供のこころの脳はぐんぐん育っていきます。

『子どもが問題集で間違えたり、作文がなかなか進まなかったりすると、ついつい「正解でないとダメ」「もっと上手な作文でないとダメ」という考えに固執してしまいます。私のほうに、寛容になる余裕がありません。』

そうですね、「寛容に待つ」のはほんとうに難しいことです。

それでも、「間違っているな」「ちょっとズレているな」と感じられるときにどう対応するのか、まさに親の腕のみせどころです。

「どのように考えたの?」
「どうしてそう答えてしまったの?」
「どうしてそんな書き方をしたの?」

などを、「落ちついて、穏やかに」子どもに問いかけ、建設的な答えを引き出してください。

「寛容に待つ」のも親の仕事です。

⑦映像を言語に変換できる語彙を持たないと、相手に伝わるアウトプットはできません。これらの語彙は、映像やSNSの短文を流し見しているだけでは培われません。本を読んだり、大人と会話を交わすことで、多くの言葉を知ることが必要です。

『ここでも、語彙力が必須なんですね。語彙力養成や読解力養成に関して、子どもを上手に導く自信がありません。』

たとえば、

「昨日のドラえもんは、どんなお話だった? どんなところが面白かった?」

と、子どもに訊ねてみましょう。

嬉しそうに話してくれると思いますが、さらに、

「じゃあ、それをノートに書いておこうか」

と求めると、途端に「作業」のレベルが上がって手が止まってしまうかもしれません。

もちろん、親にとっても同じ、きちんと文章にまとめておくとなると「たいへんな作業」です。

大人が「たいへんだなあ」と感じることは、子どもにとっても「たいへんなこと」ですよね。

それなのに、大人になると、自分のことは棚に上げてしまいます。

子どもには「上から目線でエラソウニ物申す」ことが多く、子どもにしたら「大人はズルイなあ」と映ってしまうのですね。

残りのポイント⑧~⑪は次回のメルマガで考えてみます。