木曜日になりました。

来年開催される予定の大阪・関西万博は迷走を続け、吉村府知事が「万博はカオスでいい」とまで言い放つ始末です。

子どもたちを万博に「無料招待する」計画に関しても、あまりに杜撰で不安ばかりです。

「無料招待」ならそもそも無料のはずですが、税金を使って入場券を購入するなら、話は少々違ってくるように思います。

税金を投入して、「入場者数を水増しする」ことになりませんか。

次の記事は、5月9日付の『京都新聞』のものです。

『「学校行事で子どもを万博に連れて行かないで」 会場ガス爆発で安全性不安、市民団体が滋賀知事に要望
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1250688#goog_rewarded
 滋賀県が2025年大阪・関西万博に県内の4歳~高校生を招待する方針を示していることについて、新日本婦人の会県本部(大津市)は9日、会場の安全性に不安があるとし、学校行事として子どもたちを万博に連れて行かないよう求める要望書を、県知事や県教育長宛てに提出した。
 万博会場となる人工島の夢洲は埋め立て地で、3月28日には、施設建設工事中の火花が地中の廃棄物から発生したガスに引火する爆発事故が起きている。
 要望書では、「ごみの最終処分場だった夢洲にはダイオキシンなどの物質も埋め立てられている」と指摘。猛暑や南海トラフ地震なども心配されるとした。』

「万博後のIR事業のためなら何でもあり」という印象ですね。

いまだに開催する価値さえ見出せないグズグズの万博で、

「誰がどのような得をするのか」
「住民(国民)がどれだけの不利を被るのか」

私たちは「選挙で正しい選択をする」ためにしっかり覚えておく必要があります。

また、私の住んでいる兵庫県にも、残念すぎる知事がいます。

次の記事は、5月8日付の『産経新聞』です。

『兵庫県知事が「違法行為」告発文書問題で法的手続きを撤回 自身の疑惑は説明せず
https://www.sankei.com/article/20240508-RDB4CTYWX5OIFGMVROEMBLJ464/
 兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が斎藤元彦知事らの言動を「違法行為」などと指摘する文書を作成し、停職処分を受けた問題で、斎藤氏は8日の定例会見で、名誉毀損罪での告訴などについて「考えていない」と述べた。これまで「法的手続きを進めている」としていたが、撤回した。文書で指摘された自身のパワハラ疑惑などについては説明を避けた。
 男性は3月、知事や幹部職員に関する疑惑を記載した文書を報道機関や県議などに配布。同月27日の会見で、斎藤氏は「(文書の内容には)職員らの信用失墜、名誉毀損など法的課題がある。被害届や告訴も含めて法的手続きを進めている」と明言していた。
 疑惑の真偽について、斎藤氏は第三者による調査を否定。県の人事当局が内部調査するとし、県は今月7日、文書内容の核心的な部分が事実ではないとして男性を停職3カ月の懲戒処分とした。
 この日の会見で斎藤氏は、人事当局による内部調査によって「(文書の内容が)真実でないということが一定示された。懲戒処分もされており、現時点では刑事告訴については考えていない」とした。 斎藤氏は会見で文書の内容を「事実無根」とした自身の発言を追認する形の内部調査結果を受け、早期に幕引きを図りたい考えがにじんだが、質問に対して言葉を濁す場面が目立った。自身の疑惑についても説明を避け続けており、今後、第三者による調査などを求める声がさらに高まることも予想される。
 男性が停職3カ月の処分を受けてから初めて開かれたこの日の会見には、県の人事担当者も同席。処分に至る経緯や理由などについての質問には、斎藤氏に代わって答える場面がたびたびみられた。
 文書では斎藤氏自身に関する疑惑も指摘されているため、県議会などから第三者による調査を求める声が上がっているが、斎藤氏は否定的な見解を示し続けてきた。この日の会見でも、自身の部下にあたる人事担当者らによる調査について、「一定客観的な調査が実施された」と評価し、第三者委員会などの設置は改めて否定した。
 一方、自身に関する疑惑に関しては「今の段階でコメントを控えたい」とした上で、今後も「私自身が説明した方がいいのか。人事当局者などが説明することの方が適切であれば、それをもって説明したということになるのではないかと思っている」との考えを語った。』

この記事によると、「知事や幹部職員に関する疑惑」であるにも関わらず、斎藤知事自身が、「第三者委員会などの設置は改めて否定した」ということです。

告発文の内容が真実であるならば、「犯罪者自身が自分の犯罪を裁く」ようなものですよね。

しかも知事自身、当初、

「(文書の内容には)職員らの信用失墜、名誉毀損など法的課題がある。被害届や告訴も含めて法的手続きを進めている」

と息巻いていたにも関わらず、内部調査の結果、

「(文書の内容が)真実でないということが一定示された。懲戒処分もされており、現時点では刑事告訴については考えていない」

と、かなりトーンダウンしています。

斎藤知事が自身の潔白を主張するなら、直ちに「第三者委員会による徹底調査」を指示すべきでしょう。

内部調査でお茶を濁そうとして「大失敗」になった宝塚歌劇団の事件とよく似ているように感じますが、斎藤知事はこのまま抑えこめると思っているのでしょうか。

他の失敗例から学ぶ謙虚さに欠けているのは確かのようです。

多くの「自分に甘い夜郎自大な政治家」と同じ臭いがします。

さて、最近のメルマガで、ノート関連の『プレジデントオンライン』の3つの記事を紹介しました。

今回のメルマガで、それら3つの記事をまとめたいと思います。

①『「ノートを作るのをやめたら成績が伸びた」異色のキャリアを持つ東大教授が学生時代"実際にやっていた勉強法"』
https://president.jp/articles/-/79279

②『なぜ学年ビリで不登校だった私は現役で東大に合格できたのか…短期間で成績が急上昇した魔法のノート術 大事なのは自分に合う勉強法を見つけること』
https://president.jp/articles/-/79468

③『「書き写し」や「蛍光マーカー」には意味がなかった…最新科学でわかった「昔ながらの勉強法」の本当の効果 「勉強したつもり」にはなれるけれど…』
https://president.jp/articles/-/79951

①の記事へのお返事は、『灘グン・メルマガ240502号』で紹介しましたので、今回は、②、③の記事へのお返事を紹介します。

いつもお返事、ありがとうございます。

②の記事について。
『「短期間で成績が急上昇した魔法のノート術」の全文をじっくり読んでみました。「魔法のノート術」と聞けば、親なら誰もが、「子どもの勉強に役立つかもしれない」と飛びつく記事でしょう。しかしながら、結局は、サブタイトルの「大事なのは自分に合う勉強法を見つけること」というアドバイスでした。「自分に合ったノートの取り方」を見つけられるまで試行錯誤できるなら、それだけでもう十分「勉強に対する姿勢ができている」ということですよね。うーん、なんだかなあ。やっぱり、勉強に「魔法」はないということでしょうか。』

「魔法のノート術」という言葉は、ほんとうに魅力的です。

このタイトルに惹かれる人は多いことでしょうが、お返事にある通り、サブタイトルの「大事なのは自分に合う勉強法を見つけること」こそが、この記事の本質でした。

みなさんにこの記事を紹介する際に、「サブタイトルこそ本質を表しています」と一言添えるべきだったかもしれません。

配慮が足らず、申し訳ありませんでした。

②の記事について。
『伯母から「ノートの取り方」についての参考書を買ってもらった。本のタイトルはもう忘れてしまった。」とありましたが、自分の記事の中で紹介する以上、この参考書に関してもう少し情報がほしいところです。ネットで検索すれば、何らかの情報が手に入るのではないでしょうか。』

その通りですね。

私も過去に、「東大生のノート術」といったタイトルの本を見かけた覚えがありますので、試しにアマゾンで検索してみました。

検索ワードに「ノート術 東大」と入れて検索してみると、48件もヒットしました。

各タイトルにざっと目を通してみると、かなり魅力的な本があります。

これらの本の中に、筆者が手にした参考書があったかもしれませんね。

情報は、少しでも丁寧に、親切に提供すべきでしょう。

私も、気をつけます。

②の記事について。
『「■確実に記憶に残るノート術」という小見出しのところに、筆者の「魔法のノート術」の一端が書かれていました。ただし、そのようなノートの取り方ができるようになるまでに、どれだけの時間がかかったのでしょうか。学年ビリだったとありますが、もともと「勉強に取り組む」才能があった人が、ただ勉強に取り組む態勢になっていなかっただけなのかもしれませんね。はたして、うちの子に「勉強に取り組む」才能はあるのでしょうか。』

「成績がビリ」→「学年トップ」→「難関高校に合格」というステップアップは、たいへん見事なことですが、おっしゃる通り、「もともと勉強に取り組む才能があった人」ということなのかもしれません。

ただし、「もともと~できる人」でも「実際に努力を継続できずに終わる」場合もたくさんあるでしょうし、「もともと~が苦手な人」だったのに「努力を続けて少しずつ向上できた」ということもたくさんあるでしょう。

この種の記事を紹介するのは、「結果を出すためにみんなが努力している」ことを再確認していただきたいからですし、親子で「いろいろな努力を実践・継続する」参考にしてほしいからです。

確かに、スイスイ物事が進んでいくことは少ないでしょうし、努力が結果につながるのに長い時間がかかるかもしれませんが、「試行錯誤しながらも努力を続けられる」ことこそ大切な能力だと受け止めてほしいものです。

「ノート作り」も試行錯誤の連続でしょうが、そのような努力の大切さを、ぜひ親子で体験してくださいね。

③の記事について。
『私自身、授業中に取った乱雑なノートを、もう一度キレイにまとめ直すという作業で記憶していったように思います。「キレイに」とはいっても、見た目がキレイということではなく、自分なりに「各事項の重要度が分かる」という意味でキレイにまとめ直しました。この記事のタイトルの「書き写しや蛍光マーカーには意味がなかった」というのは不親切な書き方で、「ただ単に書き写したりマーカーを使ったりするだけではダメだ」と書いてほしかったですね。』

学生時代を真面目に勉強していらっしゃったようで、頭が下がります。

私も、「名古屋で一番の公立高校を目指して頑張っていた中学3年間」だけは、定期テスト前に真面目にノートを作っていました。

自分なりに「どこが重要か」と考えながらノートにまとめ直しましたが、その努力は、それなりに結果につながりました。

おっしゃる通り、ノートも蛍光マーカーも使い方・活用の仕方次第ということですよね。

ただ、この記事のタイトルでは「書き写しや蛍光マーカーに意味がない」と言い切っています。

そのタイトルに興味をそそられて本文を読んでみると、「やり方次第では、書き写しや蛍光マーカーに意味がなくなってしまいますよ」という常識的なアドバイスにたどり着きます。

またしても、「タイトルが刺激的だなあ」という記事でした。

③の記事について。
『この記事の「■積極的に脳に負荷をかけることが大事」には納得です。「やっつけ仕事」や「単純作業」のようになってしまったら、どんな勉強も効果がありませんよね。どんなにキレイなノートを作ろうが、成績は上がらないでしょう。逆に、脳に負荷をかけながらの勉強なら、少々汚いノートであろうと、少々的外れのアンダーラインであろうと、効果が期待できると思います。やはり、サブタイトルにある通り、「勉強したつもりになるだけではダメ」ということですね。』

ネットで、役に立ちそうな記事を探していると、あちらこちらに「気になるタイトル」が見つかります。

ただし、その記事を読んでみて「ふむふむ、納得です」となることは少なく、「あれ、タイトルの印象とは違うぞ」という場合が多いものです。

そんな場合、「またもや、見かけ倒しの記事かなあ」と感じるわけですが、読み進めていくと、この記事の「■積極的に脳に負荷をかけることが大事」という小見出しのように、役に立つ部分が見つかることもあります。

私の経験則から、

「大切なことを覚えようとするとき、覚える作業より思い出す作業を増やすように」

とアドバイスをすることがありますが、インプットよりアウトプットの方が、脳に負荷がかかるからです。

だから、インプットしたことを頭の中で繰り返して思い出すだけでも記憶の安定につながるでしょうし、先生になったつもりで声に出してみたりホワイトボードに書いてみたりもいいでしょう。

さらには、家族や友人に説明してみたりと、アウトプットを心がけることをおススメします。

繰り返しますが、ネットの記事は最後まで読んで判断してください。

タイトルだけで記事を読んだ気になるのは避けてください。

役に立つ内容だと判断できたら、親子でともに、その「勉強法」を実践し、身に付くまで努力を続けてくださいね。