2月最後の木曜日になりました。

今年はうるう年なので、2月は29日までありますね。

中学入試の日暦算では、うるう年を考慮に入れなければならない問題もあります。

ぜひお家で、うるう年を話題にしてみてくださいね。

さて、明日は3月1日、能登半島地震が発生してから2ヶ月となります。

多くの被災者のみなさんの困苦を目にして、心根の卑しい「裏金議員たち」は何を思うのでしょうか。

最近のメルマガは、年寄りの繰言のようなグチが多くて申し訳なく思っていますが、日本を取り巻く「残念至極の状況」は相変わらずです。

テレビでは、ロシアのプーチン政権に対する批判をよく見かけますが、日本の現状も似たようなものです。

他国の政権批判も結構ですが、自国の政権に対しても、もっと厳しい検証の目を向けてほしいものです。

日本では、真のジャーナリズムは姿を消してしまったようですね。

前回のメルマガにいただいたお返事を紹介します。

『プレジデントオンライン』の記事、

『子供たちに「昭和の授業」を受けさせたくない…息子の授業参観で痛感した「日本の教育」の衝撃的なレベル 「いま行動を起こさなかったら、死ぬときに後悔する」』
https://president.jp/articles/-/77046

に関して追加のお返事です。

ありがとうございます。

『「意見を戦わせてより良い結論に至る」のではなく、「求められている範囲内の結論に向かって、なだらかな道を進む」とありましたが、それではほんとうの議論になりませんよね。教育現場でそんな「ぬるま湯のような話し合い」を教えているのなら、子どもの「話す力」が伸びるはずもありません。子どもが小学生になったとき、そんな授業をしていたら、私たち親はどう補ってやればいいのでしょうか。』

そうですね。

今の日本で、「侃侃諤諤の議論」を良しとして教育現場にも積極的に取り入れるかとなると、かなり難しい問題でしょう。

政治家でさえ、自分の言葉できちんと議論できない恥ずかしい国ですから。

となると、家庭で、子どものいろいろな力を伸ばす必要が出てきます。

親が、そのような教育的な環境を作るわけですね。

たとえば、子どもの『話す力』を伸ばすには、意識して、家族で話し合う時間を設けてください。

「今年のゴールデンウィークはどう過ごそうか?」
「ぼくは、○○がいいと思う}
「その理由は?」
「△△だから」
「他の意見は?」
「お母さんは、□□の方がいいわね」

などと、「家族の何か」を決める際には、真剣に話し合いプレゼンしみんなを説得するわけですね。

また、子どもの『表現力』を磨くなら、時に文章でやり取りするのもおススメです。

「誕生日には○○がほしい。なぜなら、△△だから。……」

という手紙を子どもから受け取ったら、親も、手紙で返事をするのです。

「□□の部分がよくわかりません。お父さんは、違った考えを持っています。……」

といった具合ですね。

子どもに『表現力』を求めるなら、親も『表現力』を発揮しなければなりません。

上記二つの例は、どちらも手間がかかってたいへんだと思いますが、子どもの力を伸ばすためには、親に「手間を惜しまない覚悟」が必要です。

「親の努力を減らして、要領よく子どもの力を伸ばそう」などと思っていませんよね?

『この「二刀流、三刀流のスタイル」を突き詰めていくと、「進学塾の集団授業」をメインにして、必要に応じて「補助的な少人数塾や個別指導塾」を併用するスタイルになるとありました。まさに、教育産業の思うつぼですね。』

その通りかもしれません。

私自身、予備校では大人数の集団授業を経験しましたし、ジーニアスは少人数授業で、それに加えて個別指導塾も営んでいます。

実際に、「教育産業の都合」にどっぷりとつかっているわけです。

そんな私がいろいろ言い訳しても説得力がないかもしれませんが、少し書いてみます。

集団授業をしていると、個別のアドバイスが有効だと感じる場面が多々あります。

個別授業をしていると、集団授業で揉まれたらもっと伸びるかもしれないと感じることがあります。

少人数授業では、集団と個別の「良いとこ取り」を目指すわけですが、高学年になったら、自分と同じレベルの集団に入ってさらに実力を伸ばしてほしいと考えていますし、困ったときは個別でピンポイントの「手」を差し伸べようとも考えています。

子どもたちにとっても、必要とするものは場面場面で異なります。

お父さん、お母さんは、そんなお子さんの様子をしっかり見極めて適切に対応してあげてください。

慌てずに状況を分析するとともに、「親子で一緒に学ぶ」という原点に戻ることです。

外部に助力を求める前に、お父さん、お母さんにできることはたくさんあります。

今回は、おススメの記事(いずれも、『プレジデントオンライン』)を紹介します。

『【読解力クイズ第1回】「文の骨格」をつかめないと間違える…読解が正しく速くなる「主語と述語」の構造問題 一つひとつの要素に分解して、意味を明確にする
https://president.jp/articles/-/78066
 どうすれば文章読解が早くなるのか。日本速脳速読協会がまとめた『1分読みトレ!』(かんき出版)から、1分でトレーニングできる読解力クイズをお届けする――。
■どうすれば「文の骨格」を掴めるのか
 主語と述語を骨格として文を正しく理解するという、読解の基本を学びましょう。文のいちばん重要な部分は、
 何が→どうした
 何が→なんだ
 何が→どんなだ
 これらを意識して文を読むことで、文の骨格がわかり、内容を正しくとらえることができます。
 では、それを意識しながら、次に出題する3問を解いてみましょう。主語・述語、修飾・被修飾といった、“係り受け”の構造をつかむ問題です。目標タイムはそれぞれ1分。難易度は順に高くなっていきますので、全問正解できるか挑戦してみてください。
〈第1問〉【難易度★★★】
Q1.ガスバーナーの火を消すときには、火をつけるときと逆で、空気調節ねじ、ガス調節ねじ、コック、元栓の順に閉めていく。
[問]上の文をもとに考えたとき、下の文は正しいか、正しくないかを答えなさい。
「ガスバーナーの火をつけるときは、まずは空気調節ねじを開く。」
〈答え〉正しくない。係り受けの構造を理解できれば答えを導きだせます。
(後略)』

『【読解力クイズ第2回】いつもスマホで流し読みの人は間違える…正しい読み方が身につく「原因と結果の法則」とは 因果関係をつかめなければ、気づかぬうちに誤読してしまう
https://president.jp/articles/-/78069
■「原因」と「結果」の関係を正しくつかむ
 ほとんど同じ言葉で構成されている文でも、言葉の順序などのちがいで文の内容が変わってしまうことがあります。文の内容を正確に読み取るには、「原因」と「結果」の関係を正しくつかむことが大切です。
 そんな「原因」と「結果」を導く言葉に注目して、次に出題する3問を解いてみましょう。目標タイムはそれぞれ1分。難易度は順に高くなっていきますので、全問正解できるか挑戦してみてください。
〈第1問〉【難易度★★★】
Q1.光ファイバーなどの情報通信技術を利用できるようになり、近年は時間や場所にとらわれずに働くテレワークという働き方が増えている。
[問]上の文をもとに考えたとき、内容が同じといえるものを1つ選びなさい。
①時間や場所にとらわれないテレワークという働き方が増えてきたことで、光ファイバーなどの情報通信技術が利用できるようになった。
②近年増えている働き方であるテレワークとは、情報通信技術を利用して時間や場所にとらわれずに働くものである。
〈答え〉②。文章内の因果関係に注目してみましょう。
(後略)』

『【読解力クイズ第3回】書かれていないことを推論できなければ間違える…暗記力より重要な「推論力」の鍛え方 大量の情報を正しく速く処理するために
https://president.jp/articles/-/78070
■「推論・推察」にはどんな視点が必要なのか
 ときには、文章には直接書かれていないことまで推論・推測する必要がある場合もあります。そんなときには、
・「原因」と「結果」の間を考える
・反対の内容を考える
・「大きな入れもの(前提条件)」と「その中に入るもの(具体例)」の関係を探す
 などの視点が役に立ちます。あらゆる角度から、正しいか正しくないかを考えてみましょう。
 では、そのことを意識しながら、次に出題する3問を解いてみましょう。目標タイムはそれぞれ1分。難易度は順に高くなっていきますので、全問正解できるかぜひ挑戦してみてください。
〈第1問〉【難易度★★★】
Q1.窒素は水にとけにくい気体で、色やにおいがなく、空気中に約8割含まれている。また、ものを燃やすはたらきがなく、他の物質と結びつきにくい。
[問]上の文章をもとに考えた時、内容が正しいといえるものを1つ選びなさい。
①窒素は他の物質と反応しにくいので、袋や缶などで食品を保存するときに利用される。
②窒素で満たされた集気びんに火のついた線香を入れると、線香の火は大きくなる。
〈答え〉①。特徴をひとつずつ整理すれば答えが見えてきます。
(後略)』

『偏差値71の灘中出題「漢字しりとり」が話題…大人も解けない難問をスイスイ攻略する子の親が実践する家庭教育 『わが子に「ヤバい」と言わせない 親の語彙力』
https://president.jp/articles/-/77938
 2月1日からスタートする2024年度の東京・神奈川の中学入試よりひと足先に関西圏で本番の入試に突入した。中学受験塾を主宰する矢野耕平さんは超難関として知られる灘中の国語の知識問題「漢字しりとり」に着目。そこには、「学校側が受験生やその家庭に求めるものが端的に表れている」という。果たして読者の皆さんは正解できるだろうか――。
■偏差値71の灘中の「漢字しりとり」に挑戦!
 2024年1月13日に灘中学校の入試(1日目)が実施された。1日目の国語入試問題では、読解問題に加えて、かなり「クセのすごい」言語知識問題が毎年のように出題されている。そのうちの1つ、「漢字しりとり」問題を今回は取り上げよう。同中の偏差値は東京の開成の72に次ぐ71(日能研)で、関西では断トツの難関であり、大人であっても、すぐに正解に辿り着くのは至難の業かもしれない。

[2024年度灘中学校(1日目)国語 大問6より]
 次の〔例〕とI~IIIの漢字しりとりは、1~4の〔条件〕を満たしています。これについて、後の問いに答えなさい。

〔例〕漢(A)―(A)作―作(B)―(B)景―景(C)―(C)議
I   法(A)―(A)注―注(B)―(B)角―角(C)―(C)胸
II  街(A)―(A)明―明白―白(B)―(B)力―力(C)―(C)破
III  母(A)―(A)得―得(B)―(B)情―情実―実(C)―(C)師

〔条件1〕それぞれのA・B・Cの漢字を適切な順序で並べると、三字熟語になります。
〔条件2〕どの漢字も、すべて音読みです。
〔条件3〕どの漢字も、読み方は毎回同じとは限りません。
〔条件4〕三字熟語は、次のア~オのいずれかの意味です。

ア 季節の感じをよく表している事物。
イ 影絵が映し出される器具で、「思い出が次々と心の中に現れる」時のたとえとして用いられる言葉。
ウ 自分の考えの中に入れないでおくこと。
エ だしぬけに行動に出るさま。
オ 武道やスポーツで重んじられる三つの要素をならべたもの。

問1 I~IIIの(A)~(C)に入る漢字をそれぞれ答えなさい。
※〔例〕では、A「詩」・B「風」・C「物」。

問2 I~IIIの(A)~(C)に入る漢字を並べかえて、三字熟語をそれぞれ答えなさい。
※〔例〕では、「風物詩」。

問3 問2で答えた三字熟語の意味として、最も適当なものをそれぞれ〔条件4〕のイ~オから選び、記号で答えなさい。
※〔例〕で答えた「風物詩」の意味は「ア」。

 「中学入試の問題って小学生が解く問題だろ」と甘く見た人は、ひょっとしたらその難しさに驚くかもしれない。同中の1日目の国語は80点満点であり、この「漢字しりとり」は解答欄1つを1点と数えると15点もある。
 関西圏を中心に指導する塾講師によると、2~3年前までは灘の1日目の国語はいま以上に難解な知識問題が多く、さほど得点できなくても問題はなかったらしいが、最近はこれらの問題を取りこぼさないことが肝要だという。不正解となると即、合否に直結する可能性が出てくるのだ。
(後略)』

いかがでしょうか。

問題の指示内容を読み取るだけでも時間がかかりそうですが、最近は、問題の指示内容が複雑になる傾向もあります。

この記事の省略した部分に詳しい分析がありますので、ぜひ引用元のサイトを訪れて、全文読んでみてください。