木曜日になりました。

12月も半分ほど過ぎてしまいましたが、子どもたちは、あと少しで冬休みですね。

年末年始には、インフルエンザが流行しそうという記事(『女性自身』、かなり編集しています、すみません)もありますので、十分気をつけていきましょう。

『年末年始は感染対策が完全に手薄に…「インフルエンザ2度め感染」の危険性
https://jisin.jp/life/health/2267425/
 「昨年までコロナの影響で落ち着いていたインフルエンザが、今シーズンは猛威を振るっています。国立感染症研究所が発表している11月29日現在の報告によると、定点当たりの報告数は28.30となり、前週の報告数の21.66よりも増加。この1週間の患者数は約95万人に上ると推測されています」
 全国各地で学級閉鎖を余儀なくされ、医療現場ではインフルエンザ患者が後を絶たないという。こうした流行下で“複数回感染”を懸念する声が上がっている。
「すでにインフルエンザに罹患してしまった患者さんのなかには“免疫があるから、今シーズンは感染しない”“もうワクチン接種の必要はない”と考えている人もいるかと思います。しかし、インフルエンザにはさまざまな型があり、一度感染しても、別のインフルエンザの型に感染することは、例年でもありえること。今年は流行期が長いので特に注意が必要です」
■A型B型あわせて3回感染する危険性も
 一度、感染したからといって安心できないのが、今シーズンのインフルエンザ。複数回感染を防ぐためにも、予防が求められる。
「もっとも重要なのは、ワクチンを接種すること。今年のワクチンは、現在、流行しているA型H1やA型H3、B型など4種類に対応しています。
 その効果に関して、たとえばアメリカのCDCは、ワクチン接種で医療機関に受診するリスクを40~80%減少させると報告しています。また’21年に発表された論文でも、ICUの入室リスクを26%、死亡リスクを31%抑制するという結果でした。重症化を防ぐ効果があるのです。
 ワクチン効果は5カ月ほど続きます。今年はワクチン数が潤沢なので、まだ間に合うはずです」
■予防でタミフルやイナビル服用でウイルスを増やさない
「インフルエンザに感染した場合は、早めに医療機関を受診すること。タミフルやイナビルという薬がありますが、基本的にはウイルスを撃退するのではなく、ウイルスの数を増やさない効果があるもの。つまり、ウイルスが増殖する前に治療することが肝心です。
 しかし、インフルエンザの検査は発症後8時間くらいたたないと陽性反応は出ません。心配な場合は、予防として服用するのも選択肢。ただし、予防の場合は自由診療(10割負担)なので、7千~1万円と高額になってしまいます」
 もちろん、コロナ禍と同様、手洗いやマスクなど、日々の感染対策も忘れてはならない。
 家族に感染者がいれば、床などにウイルスが付着した飛沫が飛んでしまう場合もある。
「床に直接座る生活スタイルの人もいるかと思いますので、定期的に床掃除をすることも、感染対策につながるはずです」
 とくに今冬は、全国的に咳止め薬や痰切りの薬が不足している。
「処方箋を書いても薬局から『在庫がありません』と連絡がきます。複数回感染となれば、長期間つらい症状をがまんすることに」
 新型コロナの時ほどの感染対策を取っていない今、忘年会や帰省など、感染リスクが高まる年末年始に向けて、2度、3度と繰り返し感染し重症化する前に、できる対策を。』

ぜひ、引用元のサイトを訪れて全文を読んでほしいと思いますが、いかがでしょうか。

上記記事中にもある通り、予防でタミフルやイナビルを服用するという自衛方法もありますが、

「ただし、予防の場合は自由診療(10割負担)なので、7千~1万円と高額になってしまいます」

という記述を読むと、(家族4人なら……)とちょっと敷居が高くなりますね。

さて、大谷翔平くんのドジャース移籍が大きな話題になっていますが、一方、自民党の「清和政策研究会」(安倍派)に蔓延している裏金問題は、さらに他の派閥へと拡大していきそうです。

次の2つの記事は、どちらも『朝日新聞デジタル』のものです。

『岸田派、数千万円のパーティー収入を不記載か 東京地検が把握
https://digital.asahi.com/articles/ASRDD6VQ9RDDUTIL005.html?iref=comtop_7_02
 自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相が率いてきた「宏池政策研究会」(岸田派)が直近5年間で数千万円のパーティー収入を派閥の政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることが、関係者への取材でわかった。東京地検特捜部も岸田派の担当者から事情を聴くなどして経緯を把握しているとみられる。
 首相は12日、記者団に「事務局で調査し、修正すべき箇所があるなら適切に対応する」と述べた。岸田派に関して「裏金という指摘は当たらない」としていた過去の説明については、「その時点で私の認識と異なる説明をしたことはない」と語った。
(有料記事のため、以下は引用を控えます)』

『「安倍派15人除外」を修正、6人は自主判断に 首相、求心力低下も
https://digital.asahi.com/articles/ASRDD739QRDDUTFK00J.html?iref=comtop_7_03
 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相は組織的に裏金を作っていた疑いのある安倍派の松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら4閣僚と、副大臣5人の計9人を14日に交代させる方針を決めた。政務官6人については安倍派に配慮して方針を修正し、辞任は自主判断とする。全ての安倍派議員を政務三役から除外する当初の方針を実現できなければ、首相の求心力低下に拍車がかかる可能性がある。
 複数の政権幹部が明らかにした。首相は安倍派の政務三役計15人をすべて交代させる方針だった。首相周辺は「公務をやりながら政治資金の精査はできない」との考えを示していた。
 だが、安倍派をはじめ党内から不満が上がり、対応の修正を迫られた。官邸幹部は「安倍派の更迭色を薄める措置」「裏金作りへの関与がはっきりしない議員もいる」と説明。安倍派の政務官には続投を希望する議員もおり、政府高官は「全員を辞めさせるのは難しい」との見方を示した。
 一方、官房長官の後任は無派閥から起用する方向で検討に入った。閣僚の交代は松野、西村両氏に加え、鈴木淳司総務相、宮下一郎農林水産相の4人。全閣僚からいったん辞表を集める内閣改造ではなく、問題がある閣僚だけを入れ替える形をとる。人事後、仮に閣内で不祥事が明るみに出た場合、問題の閣僚だけを交代させやすくする狙いがある。首相は臨時国会の閉会に合わせた13日の記者会見で人事について説明する。
(こちらも有料記事のため、以下は引用を控えます)』

岸田首相がどれだけのリーダーシップを発揮するのか期待する雰囲気もあったのですが、かなり尻すぼみの印象ですね。

岸田首相自身の派閥(つい最近慌てて離脱しましたが)でも疑惑が浮上し、「安倍派一掃」も怪しくなってきました。

首相自らこの腰砕けですから、日本の政治家たちが不甲斐なくなおかつ心根も卑しいものだと証明されたようなものです。

わかっていたこととはいえ、ほんとうに呆れ果てます。

先日、遅い昼ご飯を食べながらテレビのワイドショーを観ていると、その番組でもこの裏金問題を扱っていました。

しかしながら、この話題になったらすぐに、MCの男性が、

「でも、野党でもありますよね」

と、自民党から少しでも目を逸らしたいかのようにいっていました。

一般化して自民党の罪を薄めたい(?)のか、この種の「野党でも」発言をしたがる人をテレビでよくみかけます。

このような恣意的な誘導は、たとえば、安倍元首相が国会で100回以上虚偽答弁をしたときに、

「でも、小学生だって嘘をつきますよね」

と発言するのと同じくらい愚かなことです。

同等の悪事を働いたとしても、まず、権力の大きい方から断罪されてしかるべきですが、みなさんはどうお感じでしょうか。

また、マスメディアでは、この期におよんで、

「最終的には、有権者が賢い判断を下すことですね」

などという「責任転嫁発言」もみられます。

有権者全員に訴える前に、マスメディア自身が「賢い判断を下せるように、公平な報道や厳しい検証を続けてきたのか」猛省してほしいものです。

今回も、前回のメルマガにいただいたお返事を紹介します。

『受験国語の読解テクニック 親ナビつき』に関するお返事です。

『「じっくり考えるというのは、時間をかけることではありません。たくさんの項目を考えることです。」とありましたが、驚きました。その上で、「テンポアップ・スピードアップ」を意識するとなると、6年生の「仕上がった受験生」に向けての言葉でしょうか。少なくとも私は、「時間をかけずにじっくり考える」能力も自信もありません。「じっくり時間をかけて考える」という私の解き方は、受験界の常識からは外れているのでしょうか。』

そうですね、この参考書の求める姿は、「受験期の理想像」ともいえるでしょうね。

その高みに到達するためには、

「幼いころから読書に親しんで、読み取る力を育んでいき、その結果として少しずつ読む精度とスピードを上げていきましょう。受験前に、慌てないように準備しましょう。」

というアドバイスを肝に銘じる必要がありそうです。

となると、この参考書は、賢明なる親子(特に親)に向けて、受験当日までに通っていくべき「受験の長い道」を示しているとなります。

自分の子どものニーズに合っていて、さらに親のフォロー状況にも合っている「適切な参考書や問題集」を選ぶのは、ほんとうに難しいことです。

もちろん現実的には、「ベストとまではいかなくとも、最大公約数的なベターな選択」に落ち着かざるを得ない場合が多いと思いますが、手にした参考書や問題数を最大限活用できるように、「親がどうフォローするのか、フォローできるのか」をしっかり考えてくださいね。

『この参考書を含め、いくつかの国語の参考書を本屋さんでみてきました。60あまりある「読解テクニック」は、なるほどと納得できるようなものだったと思います。しかし、うちの子は高学年の国語苦手組ですから、今からあれだけのテクニックを身につけるためには、親が上手に指導することが必要だなあと感じました。メルマガに、「受験を強く意識する学年になってからの泥縄方式では難しいかも」とありましたので、もう間に合わないのかもしれません。ちょっと落ち込んでいます。』

高学年になればなるほど、親子共々、「うまく進んでいないと感じる教科や分野」が強く気になりますよね。

私の書き方が悪くて、申し訳ありませんでした。

60余のテクニックをすべて駆使できなくても、親子で、少しずつ試して損はないと思います。

その際、「親ナビつき」が味方になってくれると思います。

「できる範囲内で頑張る」という方針も、親子の勉強では、心の安定に役立つと思います。

メルマガで、60余の読解テクニックを詳細に紹介するわけにはいきませんが、もう一度本屋さんで確かめていただいて、納得できるテクニックが10でも20でもあれば、チャレンジしてみてください。

最後に、かなり古いものですが、次の『デイリー新潮』の記事を紹介します。

『頭を良くするには寝るのが一番? 東大大学院に首席で入学した脳研究者が解説する「効率的学習法」
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/05070710/?all=1
 明日テストなのに何もやってない…! 慌てて夜通し勉強し、寝ずにテストに挑んだ、なんて経験がある人も多いだろう。
 確かに一夜漬けが一時的な学習効果を発揮することは科学的にも証明されている。しかし、東大大学院に首席で入学した脳研究者の池谷裕二氏は著書『受験脳の作り方 ―脳科学で考える効率的学習法―』のなかで、「実は睡眠も勉強のうちだ」と語り、その理由を脳科学に基づいて解説している。(以下、同書より抜粋、引用)
 脳は睡眠中に、情報をさまざまな形で組み合わせ、整合性をテストし、過去の記憶を「整理」してゆきます。どの情報が必要か、どの情報が必要でないかを、海馬が吟味しているのでしょう。
 寝ることは、覚えたことをしっかりと保つための大切な行為なのです。「テスト直前しか勉強しない。毎回徹夜だ」という人がいますが、睡眠を削ってしまっては、学力が積み上がっていくはずがありません。記憶は、脳に長く留まってはじめて意味のあるものです。一夜漬けしてテストでいい点を取っても、その場しのぎにすぎません。
 睡眠と記憶の関係については、次のような実験があります。語学の勉強をしたあとにテストを行い、勉強前に比べて、どれだけ点数が上がるかを調べた実験です。
 勉強をすれば、もちろん、点数が上がります。これ自体は当たり前のことです。しかし、勉強のあとで、いつものように睡眠を取ってもらい、翌朝にもう一度テストを行ってみます。すると、翌朝のほうが、前日の勉強直後よりも、さらに成績が上昇していることが分かりました。
 勉強すれば、その分の知識が増えるので、点数が上がるのは当然なのですが、しかし、睡眠によって点数が上昇するとは、一体どういうことでしょうか。ただ寝ているだけですから、知識の総量は増えていないはずです。それにもかかわらず成績が上がるのです。
 ちなみに寝ることで記憶が定着する効果は、夜の睡眠でなくても、昼寝でも現れます。時間に余裕があるときには、昼に勉強をした後、30分くらいの昼寝をしてみるのもよいでしょう。
 睡眠の重要性を知っていると、逆に、テスト前に緊張して眠れないときに「どうしよう。このままでは記憶が定着できない」と、プレッシャーに感じる人もいるかもしれません。安心してください。睡眠の効果は、じつは「眠る」こと自体が重要なのではなくて、脳への情報を絶って、脳に整理整頓の時間を与えることなのです。実際、起きていても、静かにさえしていれば、海馬で情報の再生が始まります。
 ですから、静かな部屋で眼を閉じているだけで、睡眠と同じ効果があるのです。眠れなくても、テレビや読書はやめて、明かりも音楽も消して、布団(ふとん)の中で夜が明けるのを待ちましょう。眠れなくても気にせず、脳をそっと一人にしてあげてください。
 ちなみに、眠っている最中に学習用の音声を流しながら勉強する、いわゆる「睡眠学習」は通常は効果がありません。睡眠中の脳の邪魔はしないほうがよいでしょう。
 池谷氏は「貴重な睡眠時間を減らしてまでよい成績をとろうと試みるのは、長期的には無意味です。学習の基本は『覚えられる範囲で覚える。理解できた範囲を確実にモノにする』ことです。あとは、いさぎよく寝ましょう」と解説し、「やるべきことをきちんとやって、残りの仕事は海馬に任せましょう。しっかりと寝て、海馬の活躍に期待する――これが鉄則です。寝るだけですむのだから楽なものです」とアドバイスしている。』

かなり長くなりましたが、いかがでしょうか。

『受験脳の作り方』 池谷裕二著 新潮文庫

を購入してみましたので、読了したら、今後のメルマガでもう少し考えてみようと思います。

なお、次回のメルマガは、長期休暇前の恒例(?)で、平成23年の灘中の国語の1日目の問題を紹介します。