11月最後の木曜日になりました。

明日から12月、今年も残すところ1か月です。

一日一日を大切に過ごしたいですね。


さて、今回のメルマガは、次の『週刊女性PRIME』の記事から始めたいと思います。

『NHK『100カメ』で話題になった名門男子校・筑駒の女装コンテストが炎上「女っぽさをバカにしている」SNSアカウントが非公開に
https://www.jprime.jp/articles/-/29910?display=b
 東京都世田谷区にある筑波大学付属駒場中学校・高等学校、通称『筑駒』。国立の中学・高等学校では唯一の男子校で、毎年数多くの学生を東京大学に輩出する国内有数の名門校として知られる。
「2023年の合格実績を見ると、卒業生のうち45%ほどが現役で東大に合格しており、これは国内トップクラスの実績。制服がない私服登校で、頭髪の色も自由。“授業中にガムを噛まないくらいしか校則がない”と言われるほど自由な校風で、生徒たちは学業に勤しんでいます」(受験ライター、以下同)
■NHK『100カメ』でも取り上げられた人気の文化祭
 政治家、官僚、裁判官、学者など、日本を担う逸材が卒業生に名を連ねる筑駒。勉学に励むだけでなく、年に一度の文化祭にも、そうとう力が入っているという。
「例年、10月から11月にかけて、3日間の日程で文化祭が開催されていますが、その準備のために1年かけるそうです。受験を控えた高校3年生が中心になって、前年の文化祭を終えた時点から、生徒主体で文化祭の構想を練っていく。事前のリハーサルも3回は行うといいます」
 4月にはNHKのドキュメンタリー番組『100カメ』で、2022年に行われた筑駒の文化祭が特集された。それほどまでに筑駒の文化祭は特殊で、知名度が高いというわけだが。
「今年度は11月3日から5日にかけて文化祭が開催されました。学校関係者以外でも参加できるため、今年は1万8059人が来場。これは過去最多だったと、学校のホームページで発表されています」
 多数の客を集め、大成功に終わったと思われたが、文化祭の目玉企画に異変が起きていた。
「10年以上続く企画に『ミス筑駒』というものがあります。これは、男子校である筑駒の生徒たちが女装して、その可愛さを競うコンテスト。文化祭の期間中にステージ審査の場が設けられ、これが目当てのお客さんもいるほど。『100カメ』でもステージの様子が取り上げられていました。
 エントリーした生徒たちは、事前に女装した写真が『ミス筑駒』のSNSアカウントに掲載されて“男性に見えない”“レベル高すぎ”と話題になります。今年もある参加者の写真が話題となって、SNSで拡散されました」(テレビ局関係者、以下同)
 ところが、SNSで多くの人の目に触れた結果、思わぬ声も寄せられたそうで……。
「“女っぽさをバカにしている”“白人が黒人を装うコンテストが炎上するのに、これはいいの?”“即刻中止にすべき”という批判の声が出たのです。これを受けてか、1万人ほどのフォロワーがいるミス筑駒の公式X(旧ツイッター)のアカウントは非公開になり、インスタグラムの投稿はすべて削除されました。この対応を嘆く関係者も多いですよ」
 企画自体は11月5日の文化祭にて無事に開催されたとのことだが、Xは閉ざされたまま。プロフィール欄には《来年度のミス筑駒にご期待ください!》とあるが、今後の予定はどうなるのか。
 『ミス筑駒』への批判やアカウントの対応について、筑波大学付属駒場中学校・高等学校の担当者に話を聞くため取材を申し込んだところ、
「担当者は不在です」
と、繰り返すばかり。自由な校風は教職員にも及んでいるのかもしれない。もしミス筑駒がなくなっても、彼らなら新しい目玉企画を思いつくはず!』

いかがでしょうか。

『ミス○○校』という女装コンテストは、灘校文化祭でも実施されている人気企画ですが、探してみれば、他の男子校でも行われていそうです。

私も、灘校文化祭で、実際に女装コンテスト会場を目にしたことがありますが、多くの老若男女の来場者が楽しんでいたように思います。

時代が変わってきたのは確かですから、今後は自粛へと動いていくのかもしれませんが。

次のような後追い記事(『日刊ゲンダイデジタル』)もありました。

『筑駒の「女装コンテスト」が炎上したが…管理職はLGBTQの話をするのが怖い』
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/332386

興味のある方は、引用元のサイトを訪れて、こちらの記事も読んでみたください。

次に、前回のメルマガにいただいたお返事を紹介します。

まず、「スタンフォード大学の授業」についてですが。

『5ドルと2時間のお話を興味深く拝読しました。私も、「5ドルって、日本円ではせいぜい750円ほどだよね」と考えてしまうと思います。凡人ですね。小学生の子どもと少し話してみましたが、子どもは「750円で何ができるん?」とあまり興味なさげでした。親子の対話はあまりにも情けないまま終わってしまいましたが、学校の授業で取り上げてくれるなら、親としてはとても嬉しいです。受験のための進学塾では難しいと思いますが、学校ならこんな授業もできるのではないかなあと期待しています。』

そうですね。

日本の学校でも、このような授業をしてほしいものですが、どうでしょうか。

たとえば、教育大学附属中学校・高等学校はかなりユニークな授業をしているようですので、実際にこの種の「実践的で魅力的な授業」が行われているのかもしれませんね。

附属中・高は、大学受験に向けての受験指導が弱点といわれていて、実際に、私がある予備校でクラス授業を担当していたときにびっくりしたことがあります。

高1の英文法の授業の初日、「今日は、分詞構文の演習からだね」とテキストを開くと、クラスの中の数人が、「まだ習ってない」とザワザワしました。

詳しく訊いてみると、大多数の生徒(中高一貫校の生徒でした)はすでに分詞構文の基礎あたりまで習っていましたが、ザワザワした数人の生徒は、全員が附属池田、附属天王寺、附属平野の生徒で、「分詞構文という言葉は初めて聞いた」というわけです。

学校の授業進度が公立校と同じで、私立中高一貫校のように先取り学習をしていないということですが、それでも、上記スタンフォード大学のような魅力的な授業が行われているのなら、附属中・高は十分魅力的な学校になります。

各学校の、「真の姿」を知りたいものですね。

次に『東洋経済education × ICT編集部』の記事

『灘・ハーバード大卒の26歳芦屋市長が「まずは教員の働き方改革」と語る理由 髙島崚輔が教育大綱で掲げる「ちょうどの学び」』
https://toyokeizai.net/articles/-/711465

に関していただいたお返事です。

『「大学進学の際に、東京大学とハーバード大学の双方に合格し、東大で4ヶ月学んだ後に渡米し、ハーバード大学を卒業」とありましたが、進学先の決め方に、こんな方法もあるんですね。広い選択肢を手に入れるのはたいへんなことでしょうが、わが子と「勉強の意味」を考えるときに、このような「選択肢の広さ」は魅力的ですね。』

その通りだと思います。

「東大だ、京大だ」「医学部だ」という目標を否定するつもりはありませんが、「日本に縛られることはない」のも事実でしょう、

私の塾の生徒で、名のある中高一貫校に進学しながら、あるスポーツでメキメキと頭角を現すようになり、高校に進む際にカナダの高校に転校してしまった男の子がいます。

その後、高3のときにはクラブのキャプテンに選ばれるほどに実力を伸ばしました。

彼はカナダで大学に進学しましたが、彼の「転校の決断」を支えたご両親も立派ですね。

これからの子育ては、さらに多様になっていくのでしょう。

『「子どもと同じ本を読んで、親子で本の内容について対話する」ことは必要だとつくづく思いました。もちろん、「子どもを導こう!」とまでできるとは思っていませんが、やはり、自分自身の本の読み方が上達したほうがいいですよね。まず親が勉強するのに、何か良い参考書や問題集はないでしょうか。』

親自身が、自分の「読書力」や「質問力」を鍛えたいというのは、ほんとうに素晴らしいことだと思います。

ただし、「本の読み方のテクニック」を要領良く身につけたいというご希望なら、「特効薬」や「即効薬」はなかなか見つかりません。

とはいえ、それで終わりではあまりに不親切ですよね。

ということで、最近読み始めた本を紹介します。

『受験国語の読解テクニック 親ナビつき』竹中秀幸著 文英堂

初版は2014年となっていますので、もしかすると「改定版」が出ているのかもしれませんが、タイトルの「親ナビつき」という文言が気になって購入しました。

私自身まだしっかり読み込んでいませんので、気になる方は、まず、書店や図書館で中身を確認してくださいね。

一応簡単に、「はじめに」「もくじ」「別冊 親ナビ」を紹介しておきます。

『はじめに
 「国語ができない」となると、まず言われるのは「問題をじっくり読みなさい」「大事なところに線を引きなさい」だと思います。しかし、問題をじっくり読むと、どこも同じように見えてきてしまいます。しかも、「大事なところ」がわからないので、線の引きようもありません。頭の中で、考えたことがぐるぐる回っていたとしても、考えるだけで何もできないと手が止まります。そして、気がつけば相当の時間を費やしたにも関わらず、空らんだらけの答案が残ります。
 これでは「国語が好きになる」という以前の問題です。そこで、この本では二つのことを目指します。
1:「考えること」を「手を動かすこと」に変える
 この本で、「読解テクニック」として紹介しているのは、おもに本文への書きこみです。頭によぎったこと、目が動いた先、そういうところに線を引いていきます。頭にうかんだことは消えたり形を変えたりしますが、いったん線を引いてしまえば、いつまでも残ります。
 この本で紹介する、線引きや印の記号の種類は単純です。単純な記号を組み合わせるほうが、思考が自由に広がります。そして、書き込みは「うすく・短く」を基本として、書いたり消したりしてもよいとしています。頭の中がどんなふうになっているかは、本人にもわからないものです。それを「線引き」という作業を通じて「見える化」することが、国語を後略するカギなのです。文章を読む時、記号選択問題を解く時、記述問題を解く時など、あらゆる場面で手を動かして考えるようにします。そうすることで、自分の頭の動きが自分の目で確かめられるようになるはずです。
2:時間重視の勉強を身につける
 最近の受験勉強は時間との闘いです。たくさんの宿題を解きこなそうとすると、時間が足りなくなります。そこで、時間を継ぎ足していくと、時間があることに安心して、どんどんスピードが落ちていきます。平日なら、睡眠時間が削られていって、健康的であるとはとても言えない状況になります。夏休みは学校が休みなので、いつもより勉強時間が取れるかもしれません。しかし、勉強時間が倍になっても、やる量がふだんと一緒なら、なんとスピードは半分になってしまうのです。
 問題を解くスピードが落ちると、テストの時もゆっくりやるようになります。ふだんなら時間の継ぎ足しができるのですが、テストではできません。だから、「宿題をこなすためには時間をどんどんつぎこめばいい」という考え方では、なかなか点数は伸びません。テストというのは、「公平に与えられた時間で、各人の実力を発揮する」ものだからです。
 「じっくり考える」というのは、時間をかけることではありません。特にテストにおいては、五分考えてわからない問題は、三十分考えてもわからないものです。「じっくり考える」とは、「たくさんの項目を考える」ということです。前述の「読解テクニック」で紹介した項目をたくさんあてはめて、答えの道筋をたどることこそ、「じっくり考える」ことにほかなりません。すると、スピードアップのコツとは、「一つ一つの作業をテンポよくやること」ということになります。
 この本で、みなさんに目標にしてほしいのは「勉強にかかる時間を半分にする」ことです。長文一題に三十分かかるなら、それを十五分にしてください。国語の宿題に二時間かかっているなら、一時間にしてください。きっとできます。
 それができたら、みなさんの手元には「自分だけの時間」が残るはずです。充実した勉強ができるように一緒にがんばりましょう。』

『もくじ
第1章 読みの基本:国語の勉強をスピードアップするために
第2章 傍線の手順と設問チェック:「手順」をパターン化すると迷わなくなる
第3章 ぬき出し問題の手順:ぬき出し問題を速く解くために
第4章 記号選択問題の手順:記号選択問題を速く解くために
第5章 記述問題の手順:記述問題を速く解くために
第6章  入試で使う「手順」:時間を味方にするために』

『別冊「親ナビ」
 保護者の方へ
 国語が苦手なお子様の場合、一人で学習し、読解力やテストにおける時間管理術などを身につけていくことは難しいものです。
 この「親ナビ」には、「親ナビサポートポイント」として、お子様が問題を解く時に戸惑っている場合、手が止まっている場合、どういうふうに声かけをしてあげるとよいかのヒントを多く掲載しています。
 また、「例題の研究」として本書の「例題」の線引き例、「章末問題の研究」として本冊の「章末問題」の線引き例と解答を掲載しました。
 受験国語のテクニック・エッセンスをコンパクトにまとめたものです。受験国語を乗り切るための「ハンドブック」として、教科書の復習やテスト前のポイントチェックに活用することもできます。』

ざっと概要だけですが、いかがでしょうか。

「時間」「スピードアップ」を気にしすぎているようにも感じられますが、この内容については、次回のメルマガでもう少し詳しく解説できるように頑張って読んでおきます。