木曜日になりました。

最近、大阪の工業系高校の生徒数がこの10年で約4割減り、大阪府工業系高校の統廃合が進んでいるということを知りました。

次の記事は、少し前の『RESEMOM』のものです。

『大阪府立の工科高3校統廃合へ…2025年度より募集停止
https://reseed.resemom.jp/article/2023/08/30/7086.html
 大阪府立高校の再編整備計画案が、2023年8月28日に開かれた大阪府教育委員会会議にて示された。定員割れが続く西野田工科は今宮工科へ機能統合、布施工科と城東工科は統合整備し、新たに工業系高校を開校する。今宮工科以外の3校は2025年度より募集を停止する。
 2023年度再編整備計画では、特色ある教育活動を他校に継承・発展させる機能統合による学校の再編整備、統合整備による新校の設置、工業系高校の教育内容の充実の3点へ着手する方針。工業系高校の配置については、府内全域からの就学機会確保の観点から、工業に関する学科を設置する学校を9校(2023年度公表の募集停止校と工芸高校除く)としており、このうち3年連続して志願者が定員に満たない工業系高校は、工業に関する学科を維持しつつあり方を検討するとしている。
 西野田工科高校、布施工科高校、城東工科高校の3校では、いずれも近年定員割れが続いており、西野田工科は4年連続、布施工科は6年連続、城東工科は3年連続で募集定員に届かず、今回再整備計画の対象となった。
 西野田工科の特色ある取組みは、今宮工科に継承・発展させる形で機能を統合。布施工科と城東工科は、両校の特色ある取組みを発展させる形で統合して新しい学校を設置し教育内容の充実を図る。新たな工業系高校は、現・城東工科高校の校舎を使用し、校名については学校関係者の意向を踏まえて決定するとしている。対象校では、2025年度入学より募集を停止する。
 すでに大阪市立の高等学校等移管計画における再編整備対象校となっている生野工業高校・泉尾工業高校・東淀工業高校の3校統合ついては、新たな工業高校を現・東淀工業の校地内に設置し、2028年度より募集を開始予定。これにともない、小規模化が進んでいる生野工業は2025年度に募集停止、泉尾工業と東淀工業は、新工業高校(仮称)の開校にあわせて募集を停止する予定となっている。』

一方、工業系高校への求人約1万件に応えられていないというデータもあるようで、次のような『日本共産党大阪府議団』の記事もあります。

『工業系高校廃校やめよ 石川大阪府議 ものづくり人材確保を
http://www.jcp-osakahugikai.com/katudou/2023/20231011.html
 日本共産党の石川多枝大阪府譲は11月11日の府議会環境産業労働常任委員会で、府立工業系高校4校の廃校案の見直しを商工労働部から府教委に強く働きかけるよう求めました。
 府教委は8月、府立西野田工科、布施工科、城東工科、生野工業の4校を定員割れなどを理由に2025年度に募集停止(廃校)する案を公表。11月の教育委員会会議で最終決定するとしています。
 石川府議は、西野田工科高校は100年以上の歴史があり大阪産業を支える人材を数多く輩出し、布施工科高校は関西初の航空工業系高校として創立80年を超え、卒業生が航空整備士として従事する等、「工科高校は大阪のものづくりと産業を支え、けん引する有能な人材を多数輩出してきた」と強調。いまも就職希望生徒の何倍もの求人があり、廃校によって必要な人材が確保できなくなる事業所が生まれる懸念や、経済団体からも廃校への不安が語られていると述べ、府教委に見直しを求めるよう迫りました。
 馬場広由己商工労働部長が「人材の質や数が確保されることが大事で学校再編は(商工労働部の)所管ではない」と述べたのに対し石川府議は、「府の今回の学校統廃合計画ではこれまでの定員を確保することは不可能。行きたくても行けない子どもが必ず増える」とし、ものづくりに必要な人材確保のための教育の場として府教委に見直しを働きかけるよう重ねて求めました。』

大阪府議会・市議会では、少数派の意見がほとんど取り上げられず、在阪メディアも、「少数意見」を丁寧に掘り起こす努力がまったく足りません。

大阪は、歪みきっています。

というところで、少々脱線するのですが。

私のメルマガを転載しているブログの「アクセス解析」をみると、時々、

『関西に魅せられて』(2018年09月20日)
https://ameblo.jp/maruhide1958/entry-12406225700.html

という過去のブログのページが読まれていて、びっくりすることがあります。

そのページの、

『自分自身、どうしてこうも関西のことを気に入って、関西で骨を埋めようと決心して名古屋の実家を処分までしたのか、未だによくわかりません。
 ただ、関西で、長男と次男の小学校受験に始まって、中学受験、大学受験としんどい経験をしてきて、そんな経験から得た教訓が生きているのが『にしきた学習教室』であり『ジーニアス』なわけで、自分なりに「塾の先生」としての最終目標・理想像ができ上がってきたのが、ここ関西に移住してきた後だったからかもしれません。』

という記述を読み返すと、「あのころの大阪はまだ良かったなあ~」という気持ちが蘇ってきます。

その後、

『関西は嫌われてる?』(2020年01月30日)
https://ameblo.jp/maruhide1958/entry-12571125303.html

というメルマガ(ブログ)では、2020年1月21日放送の『ちゃちゃ入れマンデー』(関西テレビ)を取り上げたこともあります。

そのタイトルとサブタイトルは、

『全国10000人に聞いた! 関西人のココが変だよ!』
 『日本全国で関西人が嫌われまくっていた!』
 『もう嫌いなんて言わせない! 関西って素晴らしいんやで! 2時間SP』

というもので、録画を一時停止しながら内容を書き留めるほど楽しんだものでした。

しかしながら、その後、関西(特に大阪)への愛がどんどん冷めてきて、

『関西のこと、好きなのに、、、』(2021年06月10日)
https://ameblo.jp/maruhide1958/entry-12679704344.html

というメルマガ(ブログ)に至りました。

『私は、中学生のころ本気で「しゃべくりの漫才師」になりたいと考えていたり、いまだに『ちゃちゃ入れマンデー』ネタを喜んで取り上げたり、「関西大好き」オーラに溢れたメルマガ(ブログ)を書いてきましたが、最近は、在阪のメディア(特にテレビ局)がイヤでイヤでたまりません。
 詳しくは書きませんが、今思えば、ヤマヒロさんが『ちちんぷいぷい』のMCを降板したときが在阪メディアを嫌いになり始めた一番のきっかけのように思います。
 今まで通り、関西の子どもたちも、関西のおっちゃんオバちゃんも、関西の食べ物もすべて大好きなのですが、、、。
 関東のメディアにもイヤだなあと思うことがたくさんありますが、在阪のテレビ局には猛省していただきたいことばかりです。』

と書き、自分なりに「大阪・関西」に一線を引きました。

今では、あれほど好きだった吉本興業の芸人さんもみたくなくなりました。

関西に住んでいると、どんな番組にも吉本の芸人さんが出演しているので、みたい番組もどんどん減ってきて、今では『ちゃちゃ入れマンデー』もみていません。

ヤマヒロさん、ごめんなさい。

長々と脱線しまして、申し訳ありません。

いつものメルマガに戻ります。

前回のメルマガの

「鉛筆が6本入っている箱が3つあります。鉛筆の数を全部で42本にするためには、この鉛筆の箱があといくつ必要ですか」

という問題にも、いくつかお返事をいただきました。

ありがとうございます。

『等式を理解するのに、シーソーを書いてみるのは面白いですね。13+□=25のような問題でも、シーソーを使って目に見える形で表すと、子どもの理解は進みました。ただ、15-□=8のような引き算だと、子どもは少々戸惑っていましたが。引き算の教え方はどうしたらいいでしょうか。』

そうですね、最初のうちは、「ー□」という引き算の処理は難しいと思います。

思い切って「ー□」を省略して、「15=8」というシーソーを書いて、

「何か変なシーソーだね?」
「絶対左の方が重いよ」
「どうしたらつり合うのかなあ?」

と、誘い水をかけてみるのはどうでしょうか。

左側から1つずつ取り除いていくのもいいでしょうし、右側に1つずつ乗せていくのもいいでしょう。

7つ取ったり乗せたりしたらシーソーがつり合うことがわかった後、「15-□=8」に戻ってみたらどうでしょうか。

同時に、「15-□=8」と「15=8+□」を比べてみるのもいいですね。

理解が進んだら、子どもたちが戸惑いやすい「□ー7=8」のパターンにもチャレンジしてみてくださいね。

『「逆算タイプ」の計算問題が難しくなってくると、足し算・引き算・かけ算・わり算すべての概念が必要になりますよね。教えるのがたいへんです。学年が上がって小数・分数が混じってくると、親の方もお手上げです。』

そうですね。

わが家の長男・次男も、特に計算の訓練をすることなく進学塾に通い始めたので、その当初、四則混合の複雑な計算問題になると、周りの子どもたちのスピードについていけず苦労しました。

もちろん、親である私も、訓練された子どもたちのスピードには、「みんな、そんなに速いのかあ」とただただ驚いていました。

入試レベルの四則混合の逆算問題に至るまでには、少しずつ階段を上っていくしかありませんが、当然、かなりの量の練習を必要とします。

お手元の算数の問題集をじっくりみてください。

足し算の単元であろうと引き算の単元であろうと、あるいはかけ算・わり算の単元であろうと、基本的に、前から順に計算していく素直な計算問題(順算)が中心になっていると思います。

小数・分数の単元でも同じですね。

最初は順算の計算問題を練習するわけですが、どんな単元であろうとそこで止まらずに、逆算タイプや文章題へと学習を進める必要があります。

そのためには、小さなころから、

「順算タイプの計算問題は、準備運動みたいなもんやな」
「逆算タイプや文章題こそが、ほんまの戦いや~」

という価値観を培う必要があるわけです。

もちろん、子ども本人がしっかり納得して進むことが必須ですし、親ばかりが焦るのは絶対にNGです。

順算タイプの問題しか載っていないドリルタイプの問題集は避けた方がいいかもしれませんね。

子どもがそれで十分と思ってしまう原因にもなりかねません。

『「低学年のうちは先に進むよりも、足元を固める」「解答を急がない、急がせない」「手を動かして実感し理解する」などとありましたが、確かにその通りですね。とはいえ、子どもと一緒に勉強していると、ついつい「どうしてここがわからないの?」と頭に血が上ってしまいます。私は、まだ親になれていないのかもしれません。』

親子で一緒に勉強するのは、もちろん大切な時間ですが、「親子バトルになってしまう」とか「返事もしてくれなくなる」など、よく相談を受ける内容です。

親子どちらにも甘えや慣れがある以上、「冷静に」が難しいのは当たり前です。

だからこそ、「先を焦らない」ことがより重要になります。

「あと1ページ」「あと2問」という「親の都合や思惑」も、子どもにすぐに見透かされると思った方がいいですね。

子どもの心が「わからんから、わからんといっているのに」と縮んでしまったら、軌道修正が難しくなるばかりです。

「ページ数や問題数」の結果ではなく、「親子でしっかり悩んだね~」という達成感の共有が大切です。

子どもの心の中に生まれる「達成感や充実感」は、親だからこそわかってあげられる場合も多いのではないでしょうか。

『「まず親子で、問題文をきちんと読みましょう。しっかり読めているかどうかわからないうちに、設問に取り組むのはおススメしません。」という考え方は大切だと思いました。親も子も、テストとなると時間ばかり気になって、とにかく最後の問題まで解ききることしか考えられませんでした。でも、読めていない問題文の設問を解くのは、子どもにとって可哀相な話ですよね。』

その通りだと思います。

特に集団授業では、「一人ひとり問題文をどこまで読めているのか」を確認するのが時間的にも難しく、「こんな問題はこう解きましょう」という「一般的な解き方」に軸足を置いて説明・指導することになりがちです。

集団授業でも、子どもの数が少なくなればなるほど、個人個人の問題文の理解度を確認する余裕は増えていきますが、実際に「どれだけ読めているのか」をどこまで確認するのかは、各塾・各先生の指導法によって異なります。

もちろん個別指導では、「どれだけ読めているのか」の確認はさらに容易になると思いますが、実際にどれだけ確認して授業を進めるのかは先生の指導法次第です。

となると、親子で一緒に本(問題文)を読んでその内容について話すのは、特に小学校中学年あたりまで、とても重要な習慣だといえますね。