木曜日になりました。

ニ学期が始まると、「9月10日から9月16日までは自殺予防週間」ということで、ニュースなどでもたびたび取り上げられます。

しかしながら、自殺防止対策の相談ダイヤルは、「0570」で始まるナビダイヤルでした。

悩んでいる人、苦しんでいる人を救うためのダイヤルが「有料ダイヤル」なんですね。

「0120」のフリーダイヤルで当然でしょうし、携帯電話で「かけ放題」になっている人も多いわけで、「普通のダイヤル」を併記してもいいのではないでしょうか。

民間企業でも、サポートダイヤルなどに「0570」を採用している例が増えていて、自社のユーザーにさえ優しくない企業姿勢が強まるばかりですが、行政機関までも「0570」を拡大しているのはいかがなものでしょうか。

マスメディアには、ぜひ「どういう構図で0570を採用するのか」という問題も取り上げてしっかり検証してほしいものです。

さて、ご家族の話題に、次のような記事(『NHK』)はいかがでしょうか。

『奈良 桜井 古墳の鏡は100枚超 邪馬台国の卑弥呼と関係か
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230907/2000077699.html
 14年前(2009年)に奈良県桜井市の古墳から見つかった、大量の鏡の破片を県立橿原考古学研究所が分析したところ、もとの鏡は100枚を超える数だったことがわかりました。
 ひとつの古墳から100枚以上の鏡が出土した例はほかになく、専門家は邪馬台国の女王、卑弥呼と関係している可能性があるとしています。
 およそ1700年前の古墳時代前期に造られた奈良県桜井市の桜井茶臼山古墳では、14年前に青銅製の鏡の破片が大量に見つかり、発掘調査を行った県立橿原考古学研究所は当時、もとの鏡の数は少なくとも81枚としていました。
 研究所が鏡の破片を3次元で計測し、コンピューター上で組み合わせて復元したところ、もとの鏡の数は103枚以上だったことが新たにわかったということです。
 鏡は14種類あり、最も多かったのは邪馬台国の女王、卑弥呼が中国から授かったという説もある「三角縁神獣鏡」で26枚でした。
 研究所によりますと、ひとつの古墳から100枚以上の鏡が出土した例はほかにないということです。
【専門家“邪馬台国有力地”】
 今回の調査について古墳時代の鏡について研究している大阪大学の福永伸哉教授は、「出土した鏡1枚だけでも有力な首長と言えるのに優れた鏡が100枚以上納められた古墳があるとは思ってもみなかった」と考古学的に非常に価値の高い発見だとしています。
 中でも「画文帯神獣鏡」と「三角縁神獣鏡」が数多く見つかっていることについて、福永教授は「邪馬台国」の女王、卑弥呼と大きく関係していると指摘しています。
 「画文帯神獣鏡」は、「邪馬台国」の時代と重なる同じ奈良県桜井市にあるホケノ山古墳でも見つかっていて、卑弥呼が政治で使ったとされ、19枚も見つかったのは今回が初めてということです。
 また「三角縁神獣鏡」は卑弥呼が中国から当時の日本の王と認められ「親魏倭王」となった後に使っていたとされ、26枚が出土しています。
 このことから福永教授は「邪馬台国の所在地としてこのような場所がかなり有力だと考えるのは自然だと思う」と述べたうえで、「邪馬台国からヤマト政権への連続性がはっきりとたどれ、ヤマト政権の王が桜井茶臼山古墳に葬られている可能性が非常に高い」と話しています。
【桜井茶臼山古墳とは】
 桜井茶臼山古墳は、およそ1700年前の古墳時代前期に築かれた全長200メートルの巨大な前方後円墳で、国の史跡に指定されています。
 昭和24年と翌年の発掘調査で緑色の玉でつくった儀式用のつえや鏡の破片など多数の副葬品が見つかり、古墳の規模や副葬品の豊富さなどから日本初の統一政権とされるヤマト王権を率いた王の墓ではないかとの指摘があります。
 平成21年には、奈良県立橿原考古学研究所が再び調査を行って、埋葬施設の石室の周辺の土から大量の鏡の破片が見つかりました。
 このほかにも、古墳の中心部にある埋葬施設の石室が全面にわたって赤い顔料で塗られていたことが確認されたほか、埋葬施設を囲む柱の列の跡が、国内の古墳で初めて見つかりました。
 古墳時代が始まる3世紀から4世紀にかけての大型の前方後円墳の多くは宮内庁が管理していて、研究者でも立ち入ることができず、発掘が可能な桜井茶臼山古墳の調査成果は、当時の王の墓を解明するうえで貴重な手がかりになると注目されています。』

お子さんが歴史好きになる入り口にもピッタリの記事ですね。

まず、お父さん、お母さんが興味を持つのはいかがでしょうか。

「新型コロナ」に関しては、あちこちから「第9波」という声が聞こえてきますが、相変わらず自己防衛が強いられているようです。

次の記事は、『ヨミドクター』のものです。

『新型コロナ「感染力は『第8波』より強まっている」今の特徴は?…熱中症だと思ったら感染していたケースも
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20230831-OYTET50000/
 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが「5類」に移行して初めて迎えた今夏、新型コロナ患者は非常に増えているといいます。夜間・休日の救急往診を行う「ファストドクター」医師の小室哲也さんに、現在の感染状況や症状の特徴などについて話を聞きました。
Q:新型コロナの感染者はいつ頃から増えたと感じていますか。
A:「5類」に移行した5月の大型連休明けに、救急往診をした患者さんの新型コロナ陽性率は30%くらいでした。それが、7月に入ったあたりから、発熱や頭痛、喉の痛みを訴える患者さんの2人に1人は新型コロナ患者という状況になりました。8月には、多くの方が旅行に出かけるなど、人の動きが活発になったこともあり、今の陽性率は60%くらいです。患者さんは年齢、性別を問わず、広くいらっしゃいます。
Q:増えているのはなぜですか。
A:明確な理由は分かりませんが、感染力は、「第8波」(2022年11月~23年1月末)と比べて非常に強いです。瞬く間に家族全員がかかったり、高齢者施設などでクラスターが次々と発生したりしているという印象を受けています。
 私自身の経験でお話しすると、この夏の新型コロナは、大人が先にかかって子どもに広がるというパターンが多く、その反対のケースは比較的、少ないという感じです。
 また、コロナ禍になってからの3年間、2~3か月周期で感染者が増えたり減ったりを繰り返していると感じています。昨夏(22年)も感染者が多かったことを考えると、周期性があるように思います。
Q:症状に特徴はありますか。
A:今の時期は、38度前後の発熱と喉の痛み、強い 倦怠感が出るのが特徴です。大人では「だるくて動けない」という方もいますし、吐き気を訴える方もいます。
 喉に痛みがあると 扁桃腺や首のリンパ節が腫れることがありますが、新型コロナの場合はなぜか腫れていない傾向があります。
 症状は、だいたい3~4日で治まり、これまでの新型コロナと比べて治りが早く、重症化もしにくい印象です。22年夏の「第7波」の頃は、患者さんが重症化して酸素飽和度が下がり、酸素濃縮器をご自宅や施設などの療養先に運ぶことも多かったのですが、今年はほとんどありません。
 ただ、中には、初期の症状が治まった後で、下痢をした、味がしない、においを感じないなど、別の症状が出てくる方もいます。
(中略)
Q:熱中症の患者も多いと思います。熱中症だと思ったら、新型コロナに感染していたというケースもありますか。
A:感染症にかかって発熱していると、体が熱を逃がしにくく、脱水にもなりやすくなります。そのため、ご本人としては感染症の自覚がなく、熱中症になって発熱したと思って診察を受けたら、新型コロナだったというケースは少なくありません。
 熱中症は具合が悪くなっても、軽症であれば涼しいところで体を休ませたり、しっかり水分補給をしたりすることで回復してきます。少し休んでも体調が戻らなければ、新型コロナなどの感染症にかかっている可能性もあると考えられます。
Q:新型コロナの感染を予防するには、どのような対策が必要ですか。
A:感染力が非常に強いので、防ぐことはなかなか難しいのではないかと思います。高齢者施設や医療機関、学校など、大勢で生活する空間に1人でも感染者がいれば、周囲へ感染が広がることは避けられないのではないでしょうか。部活動で合宿をするといったケースでも同様です。
 こまめな手洗いとマスクの着用、ワクチン接種は、感染を予防し、かかったとしても重症化を防ぐ手段となります。
 「5類」になった今、すべての方に感染予防策を求めることはできませんが、施設などで暮らす方や、糖尿病など重症化リスクがある方は、特に体調の変化に気を配り、具合が良くない時は無理をせず、検査をした上でしっかり療養するようにしてほしいと思います。』

「新型コロナ」にどう対処すべきか、ますます「自費・自衛」が求められるようになっていくのでしょうか。

敢えて、次の記事(『女性自身』)を紹介させていただきます。

『「出入国審査の入国条件でホタテ10個食わそう」橋下徹 処理水放出の中国への“対抗手段”を提言
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c02f4b645b471cb38694e8bfe89028d1bfd6988
 橋下徹(54)がホストを務める討論バラエティ番組『NewsBAR橋下』(ABEMA)の8月26日放送回に東国原英夫(65)がゲスト出演。そこで福島第一原発の処理水放出に反発している中国への措置について、それぞれ持論を展開した。
(中略)
 そんな中国側の反発に対して、今回の番組で元知事同士である橋下と東国原は議論。バーで話をしているという設定の同番組で、オーダーを尋ねられた東国原は「処理水ください」と発言。バーテン役のサバンナ・高橋茂雄(47)が「飲めないんです。飲めないというか……」と返答すると「飲めなくはないでしょ! WHOの基準の7分の1よ!」と叫び、「風評被害はこういうところから解決していかなきゃダメよ! 処理水のバーとかやりなさいよ。処理水スナックとか」と東国原は述べた。
(中略)
 そして東国原は、中国が日本への団体旅行を今月10日から解禁されることに触れると、「食わそうよ、飲まそうよ。んで『これ、福島産だよ』っていう」と発言。すると、続けて橋下はこう提言した。
「出入国審査のときに入国条件で『ホタテを食え』と。ホタテ10個。それで『ホタテおいしいおいしい!』っていう映像を撮って」
「『無料でどんどん食べてください』って映像撮って。ガンガンネットやら何かで(流して)」
 すると、東国原も「そうしよ!」と同意。「中国のひとに福島の海で泳いでもらいましょう」とも述べ、橋下が「空港からバスか何かに乗せて、気づいたら福島にいるとかですか?」と尋ねると、東国原は「で、飛び込む。バスで」と冗談めかして続ける。
(後略)』

引用・紹介に値しないフザケタ内容ではありますが、この程度の人たちが、テレビ番組でもコメンテーターを務めているわけです。

日本のマスメディアの劣化はもう止められないのでしょうか。

最後に、前回のメルマガにいただいたお返事を紹介します。

『東洋経済オンライン』の記事『学校で「なぜ本を読むのか」のサポートが必要、子どもが本嫌いになる3大理由』について、あらためていくつかお返事をいただきました。

ありがとうございます。

『私も、自分の読みたい本を探して見つけるような授業を受けたかったと思います。国語の授業では、子どもに読ませたい本を紹介しているのでしょうが、ちょっと押し付けに感じることが多くて、素直に読めなかったと記憶しています。』

『「機能的読書」や「娯楽的読書」という言葉を初めて知りました。子どものころの自分の読書はほとんど「娯楽的読書」だったと思いますが、「機能的読書」についても教わりたかったと思います。「黙って教科書を読め」という授業スタイルではなくて、図書室で「読んでみたい本を探しておいで」という感じの授業スタイルで教えてくれていたらなあと、今さらながら思います。』

そうですね。

確かに、教育現場では、「子どもに読ませたい本を読ませる時間」も「子ども自身が読みたい本を読む時間」も必要だと思います。

そのような読書指導の中で、「機能的読書」や「娯楽的読書」など、いろいろな読書スタイルを経験して、「自分の読みたい本」「自分の役に立つ本」を見つけるスキルを身につけることこそ、子どもの将来のためになると思います。

読書ではありませんが、次のような体育の授業に関する記事(『All About』、後半はかなり編集しています)もありました。

『「体育の授業」でスポーツが嫌いになった人は半数以上。「笑われた」「理不尽」トラウマ体験を聞いた
https://trilltrill.jp/articles/3258657
 スポーツをすることは嫌いじゃないけど、「体育の授業」は嫌い、という声をよく耳にします。中には、体育の授業のせいでスポーツが嫌いになった、という人も……。体を動かす楽しさを皆で共有し合うはずの体育の授業、「体育嫌い」の人たちはどのように感じているのでしょうか。
 All About ニュース編集部は、7月20~26日の期間、全国10~70代の男女500人を対象に、「体育&水泳の授業で嫌だったこと」に関する独自アンケート調査を実施。今回は、「体育の授業で嫌だったこと」について、具体的なエピソードを紹介します。
■「体育の授業」が原因でスポーツ嫌いになった人は約半数
「体育の授業がきっかけでスポーツが嫌いになった経験はありますか?」と聞いたところ、「はい」と回答した人は285人。「いいえ」と回答した人が215人でした。
 過半数を超えた「はい」と回答した人からは、以下のようなコメントが集まりました。
「踊れないのにダンスがあった(26歳男性)」
「体型のこともあって走るのは得意ではないから、みんなで走るのは嫌いになりました(63歳女性)」
「バスケの授業で運動神経が良い人達だけで盛り上がり、一度もボールを回してもらえず辛かった(33歳女性)」
 さらに、こんな“トラウマ”体験も……。
「太っていたので体操着姿を笑われた(49歳女性)」
「水泳の授業で、水着になることが嫌だった(40代女性)」
「できなくて笑われたり恥ずかしい思いをした(33歳女性)」
「運動音痴なので、団体競技で皆の足を引っ張ったり、動いている様を見て笑われたりするのが辛かった(34歳女性)」
 体操着姿、水着姿、さらに運動している様子を笑われて、恥ずかしい思いをしたといった声も多数寄せられました。
■体育で生まれた“劣等感”は、取り返すチャンスがない!?
 体育の授業がきっかけでスポーツが嫌いになるかどうかは「体育の先生との相性」も影響するのだとか。
 さらに、運動に対する苦手意識をフォローする術もなく、劣等感を抱いたまま嫌いになったという声も集まりました。
 できないのに無理やりやらされるのは、体育のつらいところかもしれませんね……。
■体育の授業が変われば、スポーツが好きになる?
 では、「体育の授業がどう変われば、スポーツが好きな子どもが増えると思うか」尋ねました。
 まず集まったのは、「選択制にするべき」という意見。
■人との比較ではなく、個人の成長を評価するようになれば自信がつきそう
 また、体育の評価の仕組みについても、こんな改善案が。比較ではなく、個人の成長にフォーカスしてみては? といった意見が寄せられました。
 一方で、
「昔みたいにちゃんと勝ち負けをつけてあげた方がいいと思う(42歳男性)」
と感じている人もいるようです。』

みなさんのお返事を待って、次回のメルマガで考えてみたいと思います。