木曜日になりました。

いよいよ来週末からゴールデンウィークが始まります。

すでに、いろいろ楽しい計画があることと思います。

先週の土曜日の授業後にも、お母さん方と、ゴールデンウィークの過ごし方について雑談(?)に花が咲きました。

旅行やらなにやら計画があるとのことでしたが、お子さんの「中学受験へのモチベーション」を高めるためには、

「この時期、灘校の文化祭がおススメかなあ」

という流れになりました。

灘校文化祭の詳細については、以下の「公式ホームページ」をご覧ください。

『第77回灘校文化祭』
https://fest.nada-sc.jp/
開場:5月2日、3日の午前9時~午後3時

平日の2日(火)であっても、なぜか子どもたちの姿も多く、会場内は大混雑・大盛況だと思います。

一度入場したら、子どもたちは目を輝かせて元気一杯で歩き回り、親の方はついていくのが精一杯、へとへとになること必定です。

また、子どもたちに大人気の「灘校グッズ」を買うためには、正門内や体育館内のグッズ売り場に直行して並ぶ必要があります。

近年「グッズ熱」は高まる一方で、開場直後から長蛇の列になります。

特に、年度ごとの限定グッズは開場直後に売り切れ必至で、すぐにネットのフリーマーケットにアップされるほどです。

「後で、売り場が空いてきたら買いましょうね」

などとおっとり構えていると、欲しいものが売り切れてしまって手に入らない可能性が高いとお考えください。

どうしてもグッズを入手したい方は、

①入場する前に、「文化祭を楽しむ」組と「グッズを手に入れる」組との二手に分かれる
②いつ購入が終わるかわからないので、後で合流するための綿密な計画を立てておく

という作戦が必要です。

また、お弁当類が早めに売り切れることもあり、JR住吉駅のコープを利用するなど、準備を怠らないことをおススメします。

過去(新型コロナ以前)のメルマガにも詳しい紹介やレポートがありますので、よろしければブログ内を「灘校文化祭」などで検索して読んでみてくださいね。

上記は、私の知っている範囲での「灘校文化祭案内」ですが、幸運を祈っています!

さて、人々の移動が盛んになるわけですから、一方で新型コロナの感染状況も気になります。

次のような『読売新聞オンライン』の記事もありました。

『コロナ死者数の公表、5か月後に月単位で…感染者数は毎週金曜日
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230414-OYT1T50263/
 厚生労働省は14日、5月8日の新型コロナウイルスの5類移行後、死者数の毎日の公表はせず、対象月の約5か月後にまとめる人口動態統計により月単位で公表すると発表した。全患者数を集計する全数把握が終了し、死者数もすぐには把握できなくなるためだ。
■国内で新たに8351人コロナ感染…東京の1週間平均は13%増
 他の死因も含めた死者総数は同統計の速報で対象月の約2か月後に分かるため、厚労省は感染急拡大の把握に役立てるとしている。
 感染者数については5月8日以降、全国約5000医療機関から患者数の報告を受ける定点把握となり、週1回の公表とする。感染者の総数は分からないが、傾向の把握に活用する。公表は毎週金曜日で、初回は5月19日をめどに8~14日分が公表される予定だ。』

新型コロナが、確実に収束・終息に向かっているならいいのですが、次のような『日刊ゲンダイヘルスケア』の記事もありました。

『コロナとマスク着用 「判断する」と「考え続ける」は相反する部分がある
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/278952
 国は3月13日以降、「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」という判断を発表した。「自粛」と同じ流れである。ただその半面、<着用が効果的な場面>として、以下の状況ではマスク着用を推奨するという内容である。今回も引き続きこのマスク着用に関する問題を考えてみたい。
●医療機関を受診する時
●高齢者など重症化リスクの高い方が多く入院・生活する医療機関や高齢者施設などへ訪問する時
●通勤ラッシュ時など、混雑した電車やバス(*)に乗車する時(当面の取扱)
(*)概ね全員の着席が可能であるもの(新幹線、通勤ライナー、高速バス、貸切バス等)を除く
●新型コロナウイルス感染症の流行期に重症化リスクの高い方が混雑した場所に行く時
 この決定に基づき、個人個人がどのように行動するか、ここ数カ月の変化に注目したい。ただ今日の話題は、この判断そのものについてではない。この判断が適切なものであったかどうか、今の時点ではわからないし、この先もわからないままかもしれない。
 この判断について、正しい/正しくないという視点ではなく、その判断を棚上げして、どう考え続けるかということである。
 「この判断は間違っている。マスク着用を個人の判断に委ねるなど時期尚早だ」という立場を明確にして反論しようが、「この判断は妥当なものだ。個人の判断こそが重要だ」という立場で擁護しようが、その態度を明確にすればするほど、自分の判断に都合のいい情報ばかりを集め、自分自身の判断をより強固にするようになって、思考が停止する。
 判断する、決断することと、考え続けることには相反する部分がある。いったん考えを止めなければ、判断ができないし、逆に考え続けるためには、判断を先送りする必要があるからだ。で、判断することと、考え続けることのどちらが重要かと問われれば、私自身を含め、一市民にとっては、考え続けることの方が重要ではないかというわけである。
 そういう意味で、「個人の判断で」という文言は、それぞれに考えることを促す、良い対応だとひとまず言えるかもしれない。このあいまいな日本政府の判断に対して、ロックダウンやマスクの義務化をしなくても感染対策が実現された成熟した社会だからこそ、という考えもある。
 しかし、これまで現実に起こったことは何か悲惨な気がする。
 明確な判断を示すことができない政府と、明確な判断を避ける政府の意向を忖度して、義務でもない推奨をあたかも義務であるかのように受け取ってしまう国民、というのが実際のところではないか。政府の意見を受けて、国民一人一人が考えて判断したというのとは違う感じがする。ただそれを「同調圧力」という一言で済ますのもどうかと思う。
 こうした状況で、マスクを外せる場所では外そうという方向性をにじませつつ、個人の判断に委ねるという政府のあいまいなおすすめが、この先の個人個人の行動にどんな変化をもたらすのか、興味深いところである。少なくとも、マスクの着用を義務のように捉えたこれまでと異なり、マスクを外すことを義務だとは考えない人が大部分だろう。
 3月13日以降、急激に屋外でのマスク着用者が減るとは考えにくい。自分自身がそう考える根拠は何かと言われると、はっきりしないところもあるが、顔を見られたくないという気持ちはなんとなくわかる。
 電車内でマスクをつけない人を見かけたときに、「そんなに自分の顔を見せたいか、少しは遠慮したほうがいい」、そんな気持ちがないわけではない。これもまた厄介な気持ちである。イスラム教の女性がかぶるヒジャブを連想する。自分にもそうした何かを抑圧したいような気持ちがある。
 今しばらく考え続けたい。日々のマスク着用は適当にする。行動は適当に、判断を先延ばしにして、考えることに集中したい。』

記事の最後のあたりの文言を読めば、結局「各自で自分の行動に責任を持つ」しかないということなのでしょう。

日本が「自制的で成熟した社会」なら、確かにその通りでいいのかもしれませんが、、、。

さて、前回のメルマガの「算数本の紹介」にもお返事をいただきました。

『今まで知らなかった算数の本をいろいろ知ることができました。ありがとうございます。ゴールデンウィーク中に、家族で本屋さんに出かけて行きたいと思います。』

ありがとうございます。

前回紹介した本について、少し補足させていただきます。

以下のような東京出版の「算数本」は、

①中学への算数(月刊誌)
②ステップアップ演習 (中学への算数) 2000/7/15
③プラスワン問題集―中学受験 望月 俊昭 2000/9/20
④親と子の算数アドベンチャー―中学への算数 栗田 哲也 2002/4/5
⑤秘伝の算数―算数の世界を楽しく極める 入門編 4・5年生用 後藤 卓也 2003/8/5
⑥秘伝の算数―算数の世界を楽しく極める 応用編 5・6年生用 後藤卓也 2004/2/14
⑦秘伝の算数―算数の世界を楽しく極める 発展編 6年生・受験用 後藤 卓也 2004/9/15
⑧算数合格へのチャレンジ演習―中学への算数 難関中学受験用 東京出版編集部 2009/2/5

中学受験に向けての「実戦力養成本」と呼ぶべき本ですから、子どもが一人で活用できるようになるためにはそれなりの時間が必要だと思います。

やはり、④~⑦を親が先に読み始め、他の本は、子どもの余裕度を見極めながら少しずつ取り入れていくことになるでしょう。

また、以下のような講談社の『ブルーバックス』の「算数本」は、

⑨解ければ天才!算数100の難問・奇問 中村 義作
⑩算数オリンピックに挑戦 算数オリンピック委員会
⑪大人のための算数練習帳 佐藤 恒雄
⑫やりなおし算数道場 小学校でこう教わりたかった! (ブルーバックス) 歌丸優一 花摘香里
⑬ひらめきを生む「算数」思考術 問題解決力を高める厳選43題 (ブルーバックス) 安藤久雄
⑭算数パズル「出しっこ問題」傑作選―解けて興奮、出して快感! (ブルーバックス) 仲田 紀夫

「親が興味を持って読み進め、読了後はいつでもすぐに手に取れるように、家族共用の本棚に置いておく」という類の本だといえます。

ただ、「算数が苦手、算数が嫌い」という子どもたちにとっては、東京出版の「算数本」を活用する機会は少ないかもしれませんし、ブルーバックスの「算数本」を自ら手に取る可能性は低いかもしれません。

それでも、「算数の世界を広げる」努力は、子どもたちの「生きる力」養成に効果があると思います。

最近、本箱をあさっていたら、

『「数学」はこんなところで役に立つ』(白鳥春彦著 青春出版社 2005年出版)

という本が見つかり、懐かしくなってまたぺらぺらとページをめくってしまいました。

この種の本もたくさん出版されています。

やはり、ゴールデンウィークには、「家族で本屋さんに行こう!」ですね。

最後に、次の『文春オンライン』の記事を紹介します。

『「楽しかった」「面白かった」同じ感想しか口にできない問題…語彙能力を鍛える“目からウロコ”の方法とは
https://bunshun.jp/articles/-/61740
 『「伝える力」が伸びる! 12歳までに知っておきたい語彙力図鑑』(齋藤孝 著)日本能率協会マネジメントセンター
 親子で楽しく語彙力を身につけられる本書。企画のきっかけは、ニュース番組の街頭インタビューだった。
「子どもたちが『楽しかった』『面白かった』のような同じ感想しか口にしていないと、ふと感じて。私自身の幼少期にも思い当たる節があり、問題に普遍性を感じたんです」(担当編集者の加藤実紗子さん)
 類書を検討し、低年齢層向けの「絵図鑑」と呼ばれるジャンルに近い雰囲気に。ステップ1から4まで読み進めると、具体的な状況に応じて言葉を選び、使う能力が鍛えられていく。
「ステップ4の姫路城や原爆ドーム、冨嶽三十六景といった具体的な図像を題材にして学ぶパートは、著者からの発案で入れました。何かを観るときに『目の付け所』がわかっていないと言葉が紐付けられない。語彙を増やすためには観察眼が大事だという著者の視点は、大人の私にとっても目から鱗でした」(加藤さん)
 さらにステップ5として、文豪の美文も掲載。頭の柔軟な子どもだからこそ、大人でも苦戦するような難しい知識もどんどん吸収できると考える著者の姿勢が、本書にも反映されている。
 リビングなどすぐ手に取れる場所に置き、会話で「やばい」「うざい」などの言葉が出たら、すぐその言い換えを探して語彙を増やす。そんな使い方もできる実践的な作りが、口コミでのヒットに繋がった様子だ。』

いかがでしょうか。

この本も、ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。

次回のメルマガでは、長期休暇・ゴールデンウィーク前に恒例(?)の「灘中の国語の過去問紹介」をさせていただく予定です。