木曜日になりました。

薄い掛け布団がうれしい朝晩ですが、それでも昼間は半袖がいいかなあと感じる瞬間があったり、私の大好きな季節です。

さて、びっくりする記事(『J-CASTニュース編集部』)がありました。

『消防士育成で「クラファン100万円」堺市に疑問続出 「お金ないからではない」市が明かす募集理由
https://www.j-cast.com/2022/10/07447612.html?p=all
 新人消防士の育成のためだとして、大阪府堺市消防局がふるさと納税を活用した100万円のクラウドファンディングを始め、なぜ税金を使わないのかとネット上で疑問が相次いでいる。
 集めたお金は、消防士の活動服などに充てられるという。クラファンにした理由について、市消防局の見解を聞いた。
■市長は「厳しい財政状況の中、知恵を絞った」と理解を求めたが...
「毎年収支不足が見込まれる厳しい財政状況の中、知恵を絞って取組を実施しています。応援お願いします」
 「新人消防士応援プロジェクト」と題したクラファンの実施について、堺市の永藤英機市長は2022年10月6日にツイッターでこう呼びかけた。
 このプロジェクトは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で3日から年末までの90日間の日程でスタートした。そのページでは、寄付金を募る趣旨について、次のように説明した。
「日々過酷な訓練を行う消防学校で使用する活動服等の被服は、1日に複数回着替えることもあり一部退職者等から返却された被服を再利用することで対応しております。日頃から清潔で端正な被服を着用することにより士気高揚及び秩序ある組織的活動の確保に繋がるため、被服購入費にご寄附いただき、新人消防士養成への支援をお願いします」
 目標額に達しなかったり、それ以上の寄付が集まったりした場合も、消防士の服購入費などに使うとした。
 寄付した人に対しては、通常の返礼品を送るほか、返礼品を選ばない場合には、特典を用意した。「極・消防体験ツアー」として、4月にオープンした堺市総合防災センターで、消防士になりきって消防車に乗って走行したり、普段見ることのできない施設の裏側を見せたりするという内容だ。ツアーは、23年3月21日の祝日に先着200人を対象にそれぞれ2回に分けて行う。
 寄付額は、1口5000円として、1口当たり2人までツアーに参加できるとしている。
 永藤市長がツイッターでプロジェクトへの応援を呼びかけると、リプライで疑問の声が相次ぎ寄せられた。
■「古着を止め、新しい服を購入することで、衛生面が向上」
 クラファンの形にしたことへの反発が多く、「え? 大阪の消防署は民間経営?」「市民と職員の安全に直結する部分をCFって」「普通は市が予算を組んで行うべきことでは」といった意見が続々寄せられている。
 永藤市長や市職員の報酬・給与アップが伝えられているだけに、なぜ消防士育成のために人件費などを削らないのかとの声も多かった。
 堺市消防局の総務課は10月7日、消防士育成費用をクラファンに頼った理由は大きく3つあると、J-CASTニュースの取材に答えた。
 1つは、財政の危機宣言にかかわらず、最低限必要な経費の予算は確保しており、プラスアルファの事業として行うことだとした。
「お金がないからやるのではなく、より環境をよくするために寄付金を活用するということです。例えば、退職者から返された古着を止め、新しい服を購入することで、衛生面の向上が期待されます。寄付金が集まらなくても、影響はなく、新人消防士の育成を続けていきます」
 2つ目は、寄付することを通じて市民などに消防を身近に感じてもらい、消防士も購入した服を着て意欲向上につなげるという。3つ目は、総合防災センターを利用してもらうことで活性化させ、防災意識の高揚にもつなげることだとしている。
 堺市民以外は、返礼品か特典の体験ツアーかを選べるが、市民については、返礼品を受け取れないため、特典の体験ツアーだけ申し込めるとした。
 クラファンは、7日21時現在では、19人から計23万円の寄付があった。このことについては、「募集を始めてから、すぐに反応していただきましたので、驚いています。市外からも含め、数件の問い合わせがあり、『子供を体験させたい』『どんなことができるのか』といった声が届いています」と話した。』

「う~ん」と、いろいろ唸ってしまいます。

「退職者から返された古着を止め、新しい服を購入する」って、そもそも活動服等の被服は、消防士が自分で購入しなければならないのでしょうか。

公共サービス、しかも人の命に直結する公共サービスにクラウドファンディングを採用、何か変だと思いませんか。

私の中では、大阪で保健所の拡充が進められない状況とかぶります。

今の世の中、なにやら釈然としない、理不尽なことが多すぎます。

さて、今回もメルマガにいただいたお返事を紹介させていただきます。

『リテラシー、カタカナですね。何でもカタカナ…日本語で書けばいろいろな世代に浸透しやすいのですが。英語、英語で日本語自体の素晴らしさや便利さが失われていっていますね。メディア情報リテラシーもうちの母などちんぷんかんぷんでしょう…。』

そうですね、「自分が知っている言葉」ということで不注意でした。

もう少し丁寧にこの記事を紹介すべきでした、反省します。

いろいろなところに溢れているカタカナの言葉に関しては、私自身も戸惑うことがしばしばですから、もっと配慮すべきでした。

『何が大事で何が危険で、という話は子どもが生まれた瞬間から始まっていますよね。赤ちゃんの頃から一生懸命語りかけていけば正しい情報の選び方も自然に身に付くでしょうが、急に始めても難しいものがあると思います…。親が面倒臭いと思うことは子どももしません。じっくりゆっくり取り組めないまま大人になった親たちが育てている子どもたちは、どんな情報にも飛びつくでしょう…』

こちらも納得です。

親から子への負の連鎖は、簡単に断ち切ることはできません。

親に対する教育の必要性がますます高まってきていますが、それは現実的にはなかなか難しく、だからこそ子どもたちに正しい価値観や常識を受け渡していく必要が高まります。

良識ある大人が、自分自身の足元をしっかり見つめながら子どもたちの育成に、心をこめて携わる必要があります。

『メディアリテラシーの基本原理の、

【「さぎしかな」リスト】
さ(作者):メッセージの作者は誰か?
ぎ(技術):どんな表現技術が使われているのか?
し(視聴者):ほかの視聴者はどんな解釈をしているか?
か(価値観):どんな価値観が表現または排除されているか?
な(なぜ):なぜこのメッセージは送られたのか?

【「だいじかな」リスト】
だ(誰):この情報は誰が発信したか?
い(いつ):いつ発信されたのか?
じ(事実):事実の根拠や参照はあるか?
か(関係):自分とどのように関係するか?
な(なぜ):情報発信の目的は何か?

などは、学校教育に取り入れてほしいと思います。』

そうですね、特に私は、

し(視聴者):ほかの視聴者はどんな解釈をしているか?
か(価値観):どんな価値観が表現または排除されているか?
な(なぜ):なぜこのメッセージは送られたのか?
じ(事実):事実の根拠や参照はあるか?

などをしっかり確認するように、子どもたちに徹底してほしいと思います。

その上で、最終的に

か(関係):自分とどのように関係するか?

をしっかり意識してほしいものです。

もちろん、自分が情報を発信する場合には、さらに気をつける必要があります。

情報が溢れる時代に、情報の波におぼれることなく上手に活用できる、そんな賢い側に立ってくれることを祈っています。

最後に、次の記事(『プレジデントオンライン』)はいかがでしょうか。

『声に出して読めば頭に入るわけではない…読書が苦手な子供に共通する"ある読み方"
文末が「ゴニョゴニョ」と聞き取りづらいと要注意
https://president.jp/articles/-/61178
 読書が苦手な子供には共通する特徴がある。脳内科医の加藤俊徳さんは「ぼそぼそと語尾が聞き取りづらい読み方をしている子供は要注意だ。子供の読書の本質は声に出して読むことよりも、自分の声を聞くことにある」という――。
※本稿は、加藤俊徳監修、北川チハル著『1話5分 おんどく名作』(世界文化社)の一部を再編集したものです。
■スラスラ読書ができる子供と苦手な子供
 子供のお友達はスラスラ本を読んでいるのに、それに比べると、どうもわが子は文章を読むのが苦手のようだ……。
 そう感じることはありませんか?
 お子さんが本を読んでいるときに、“つっかえる”“文字を読みとばす”あるいは“読み間違える”そんな様子は見られないでしょうか。
 絵本でも教科書でも、幼児から小学校低学年向けの文章はひらがなが多いため、単語の区切りがわかりづらい傾向があります。また、ひらがなを覚えたての子供は、一文字一文字を拾うように読むため、単語のまとまりとして理解できないこともしばしばです。
 成長に伴いスラスラ読めるようになることもありますが、なかなか上達しないケースもあります。うまく読めないことが続くと、内容が頭に入らず、子供は「読むのがつまらない、きらい、苦手」となってしまいがちです。周りのお友達が普通にできていることが自分はできないと感じると、自信や意欲を失ってしまうこともあるでしょう。
 心配だけど、いったいどうやって練習すればいいの?――そのような悩みを持つ方におすすめしたいのが、脳を活性化する「おんどく(音読)」です。
 文章を読むのが苦手な子供がおんどくに取り組むのは、ハードルが高く感じるかもしれませんね。ですがおんどくは、「文を見る・口やのどを動かす・声を出す・声を聞く・話を理解する・記憶する・考える・感じる」など一連の動作によって脳をまんべんなく活性化し、読む力が身につきやすいのです。
■おんどくのカギは「自分の声を聞く」こと
 おんどくは学校の宿題でも定番ですが、お子さんの取り組み方はいかがでしょうか? ただ目で文字を追って声に出しているだけ、あるいは、ぼそぼそと小さな声で済ませるおんどくになっていませんか?
 実は、おんどくで一番カギになるのは、「声を出す」ことより、「自分の声を聞く」こと。自分の声を耳で聞くことで、脳は聴覚に届いた刺激を記憶につなげていくからです。言葉が記憶に定着しないと、内容の理解も進みません。おんどくで、まずは目で見た文字を声に出し、それを耳で聞く、という作業を繰り返すことで、「読む」ための脳の仕組みがつくられていきます。
 脳は、機能別に8つの「脳番地」に分類できます。読む力の土台は「聞く力」で、これが弱いと、ひらがなおんどくが苦手になりやすいのです。だから特に小学1年生は「聞く力」を育てることが大切です。
 読むのが苦手なお子さんのおんどくを聞いていると、たいてい、語尾が聞こえてこないことが多いです。そうした子は、自分の声が聞こえておらず、内容も頭に入っていない傾向があります。
 おんどくで、まずは目で見た文字を声に出し、それを耳で聞く、という作業を繰り返すことで、脳内のネットワークがつながります。「読んで、理解して、自分なりの考えを持つ」読書のための、脳の仕組みが作られていきます。
(後略)』

まだまだ続きますが、いかがでしょうか。

「音読」は、学校の宿題にもよく採用されていますが、子どもの音読を聞いているとハラハラドキドキすることも多いですね。

そんなときには役に立つ記事ではないでしょうか。

読書は本当に有用なものですから、親子で音読も黙読も楽しみたいですね。