「山の日」の木曜日になりました。

私にはまったく馴染みのない祝日ですが、『違いがわかる事典』というサイトで調べてみると、

『「祝日」「祭日」「祝祭日」
https://chigai-allguide.com/cw0055/#:~:text=%E3%80%8C%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%81%AE%E7%A5%9D%E6%97%A5%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B,%E3%82%84%E3%80%8C%E7%A5%9D%E7%A5%AD%E6%97%A5%E3%80%8D%E3%81%A8%E5%91%BC%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82
 暦の上で休日となっている日を「祝日」「祭日」「祝祭日」などと言うが、「祭日」や「祝祭日」は俗称である。
 昭和22年(1947年)に皇室祭祀令が廃止されるまでは、皇室で儀式や祭典を行われる日を「祭日」と呼び、祝日とともに国家の休日とされていたことから、祝日と祭日の総称を「祝祭日」といった。
 「国民の祝日に関する法律」が制定された昭和23年(1948年)以降は、「祝日」もしくは「国民の祝日」と言うのが正しい。
 現在は「祭日」が無いため、「祭日」や「祝祭日」と呼ぶのは正しくないが、皇室祭祀令のなごりから、今でも「祭日」や「祝祭日」と呼ばれる。
 また、11月23日の勤労感謝の日は、かつての「新嘗祭」であったように、現在の祝日に受け継がれている祭日もある。
 祝日以外に国の定めた休日には「振替休日」と「国民の休日」があるが、これらも含めて「祝日」を指すことが多い。
 振替休日は、祝日が日曜日と重なった場合に、その日以後、最も近い国民の祝日以外の日を休日とするもの。
 国民の休日は、前日と翌日が国民の休日に挟まれた日で、その日が国民の祝日にあたらない日を休日とするものである。』

とありました。

情けないことに、私自身、最近まで「祝祭日」という言葉を使っていたように思います。

知らないことがあるのは当然としても、「知らないかもしれない、間違っているかもしれない」と自省することは大切ですね。

さて、夏休みや冬休みに「学校の先生」がどう過ごしているのか、気になりませんか。

ということで、「学校の先生」の忙しさに関して、2つの記事(前者は『オトナンサー』、後者は『日刊ゲンダイデジタル』)を紹介させていただきます。

『「教師は多忙」実情を2000人に聞く 「月7日以上、土日祝日に仕事」している先生の割合は?
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fa7a5aa9d0f6d94e78bc33108a6280d4b2d5afd
■「教師は多忙」実情は?
 小中学校を中心に、教師の長時間勤務が指摘されて久しくなります。実際にどれだけ働き、どんな業務に時間を取られ、教師という仕事をどう捉えているのか、公立小中学校の教師を対象に2000人規模のアンケートを実施するとともに、結果について、教育ジャーナリストに話を聞きました。
■20人に1人が「月7日以上、土日祝出勤」
 アンケートは6月15~24日、全国のYahoo! JAPANユーザーのうち、「公立小中学校の教師」を対象に行い、男女2000人から有効回答を得ました。
 まず、「平日の1日平均の労働時間」を聞くと、「8~9時間」が最多で34.0%、「8時間未満」が23.7%、「9~10時間」22.1%と、短めの数字が上位に並びましたが、「10~11時間」が9.3%、「11~12時間」5.5%、「12時間以上」5.6%と長時間勤務の回答も一定数ありました。
 次に「土日祝日に仕事をすることはありますか。あればどの程度勤務することがあるか教えてください」と質問したところ、「月1~2回」が36.1%で最も多く、「なし」との回答が31.1%、「月3~4回」が20.5%、「月5~6回」が6.8%と続き、土日ほぼ出ずっぱりという「月7回以上」の人が5.7%いました。
 授業以外で、どういった業務が特に時間がかかるかを尋ねたところ、「授業準備」が22.2%と最多。これは本来教師が時間をかけるべき業務ですが、2番目に多かったのが「事務作業、報告書作成」で16.4%、次が「部活動の指導、監督」14.5%でした。
 一方、「本当はもっと時間をかけたいけど、他の業務が忙しく、時間をあまりかけられない」業務を聞くと、「授業準備」が37.9%と圧倒的に多く、他の回答は多くても1割強にとどまりました。
 多忙の一因ともいわれた「教員免許更新制」が7月で廃止になりましたが、廃止で負担が軽減されると思うか尋ねたところ(※アンケートは廃止前に実施)、「変わらないと思う」が62.8%と6割を超え、「軽減されると思う」23.9%を大きく上回りました。「重くなると思う」人も11.8%いました。
 それぞれの理由を自由記述してもらうと、「変わらないと思う」人は、「10年に1度、夏休みの数日間の講習がなくなるだけで業務が楽になるとはいえない」「免許の更新がなくなっても、校務分掌に関わる諸作業や書類作成などに関わる時間は変わらないと思う」「そもそもの業務量が多い」「日常業務が減るわけではない」などと回答。
「軽減されると思う」人は、「講習を探したり受けたりする時間が、別の業務に使えるから」といった声に加え、「休眠状態の免許も有効になり、少しは教師に戻る人が増える」と教員不足緩和を期待する意見もありました。
 最後に「現在の勤務状況や教師という仕事について、ご意見をお聞かせください。つらさだけでなく、やりがいやいいこともあれば、お書きください」と尋ねました。
 すると、「サービス残業が当たり前になっている」「とにかく休みたい」「人手が足りない」「家庭の事を学校に丸投げされる」「モンスターペアレント増加で保護者対応が増えている」といった嘆きの声が上がる一方、「勤務時間は長くて大変だが、毎日子どもの笑顔に癒やされている」「子どもたちの笑顔を見れば、疲れが吹っ飛ぶ」「子どもたちの成長が見られることがやりがい」「卒業生が成長して、社会で活躍している姿を見る喜びがある」「卒業生が訪ねてきてくれるのはうれしい」といった、教師の「やりがい」を語る声も多くありました。
(以下省略)』

『意外と知らない教師の夏休み事情…「生徒が登校しないからヒマ」は大間違い!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/309254
■生徒は夏休みでも…
 世界でもっとも多忙とされる日本の教師。OECD国際教員指導環境調査によると、日本の教員の1週間あたりの労働時間は、小学校54時間、中学校56時間。参加国平均38.3時間を大幅に上回る。
 同調査が教員の最大のストレス要因として挙げているのが、「事務的な業務が多すぎること」。「保護者の懸念に対処すること」や「児童生徒の学力に対して責任を負っていること」より上だ。
 授業や事務作業だけでなく、授業計画や準備、部活動などの課外活動に多くの時間が費やされているのが実情だという。
 もっとも夏休みになれば、ふだん忙しい教員がホッと一息つけるのかと思いきや、そうでもない。
 都内の中学勤務の30代女性教員が言う。
「職員室対応の日直や、人によっては部活の他に、職員会議、教科やそれ以外の図書や養護、給食に関する教科指導、セクハラや不祥事、不審者対応などに関する研修。学内の他、自治体ごとに教員が集まって学び合う研究会に参加したり、毎日スケジュールがびっしり詰まっています」
 1学期終了の翌日から早速、掃除に始まり、会議や研修、事務作業に追われるとのこと。
「ただ教師の激務が認知されるようになってから、必要不可欠でないことはなるべくやらない傾向にあります。8月初めから中旬ごろまでは日直も置かず、終日誰も来ない期間を設ける学校も自治体ごとに増えています。とはいえ、まったく暇ではありません。休める時に年休の取得を勧められるようになりましたが、なかなかそうもいかないのです」(教育委員会関係者)
■教員免許更新制度廃止も影響
 7月1日から廃止された、教員免許更新制度の影響も小さくない。
 教員の負担になっていた10年ごとの更新に必要な講習などがなくなったものの、そのしわ寄せが夏休みにきているという。
「更新制度がなくなったことで、研修がさらに強化されるようになったからです。当然、まとまった時間が取りやすい夏休み期間に集中してきます」(前出の教員)
 授業を良くするための職能開発まで、なかなか手が回らないという。夏休みだからとノホホンと過ごしているわけでは決してないのだ。』

いかがでしょうか。

「学校の先生」は、夏休みでもたいへん忙しいということです。

さて、前回、前々回の続き、

『国語の心得 最小の努力で得点を最大化する方法』山田佳央著 図書刊行会

についてです。

前回のメルマガについて、何人かの方からお返事をいただきましたが、概ね、

『私も本を読んでみました。正直言うと、よくわからない内容でした。解説していただけるとありがたいのですが。』

というものでした。

前回のメルマガで書いた通り、私も読み直してみましたが、うまく紹介・解説できる自信が未だに出てきません。

できる範囲で、少し書いてみます。

まず、『第1章 国語の心得とは』ですが、

「国語は身体能力に近い。できる子ほど考えていない。国語ができる子は自転車に乗れている状態に近い。苦手な子はまずを身につけるべし。
 大手塾、集団塾でなぜのびないのいか? 三つの戦略と四つの思考を教えない(自転車に乗れない状態)まま、 問題演習トレーニング(自転車に乗れるようになってからすべき)のみ。」

という部分は、「三つの戦略と四つの思考」をひとまず措くとしても、まずまず納得できることだと思います。

低学年の国語の読解は、「頭の上っ面」でサクッと考えれば正解を得られる問題が多く、その種の問題に慣れて苦労せずにきた子どもたちは、

「国語は、まあこんなものだな。もう自転車に乗れる」

と高を括ってしまいがちです。

そんな子どもたちが、徐々に語彙の難度や文章の抽象度が上がった問題文や設問に出会うようになると、

「あれ? 思ったように点が取れないぞ。自転車に乗れるはずなのに」

と、戸惑いを感じる子どもも出始めます。

少なくない子どもたちが出会う戸惑いですが、ここで、「しっかりと読み、しっかりと考える」という訓練をすれば、その戸惑いは少しずつ解消されます。

その「しっかりと読み、しっかりと考える」訓練に役立つのが、著者の提唱する「三つの戦略と四つの思考」なのでしょうか。

では、前半の「三つの戦略」についても、少し触れてみたいと思います。

まず、「取り組み方① いい加減戦略」の中の、

「凡人は一文一文、一語一語を理解しようとして自縄自縛に陥る。天才はそこそこ理解で軽快に進める。一々立ち止まるより集中力を切らさないことの方が重要だ」

という部分を読んで、宿題をしている子どもの隣に「消しゴムを持って」座っているお父さん、お母さんの姿が想像できませんか。

消しゴムで子どもの思考を止めるくらいなら、最後まで見守ってから、

「思い切って赤鉛筆でバツをつける練習をしよう!」

と、自分で変なところを探させた方が効果はあるのではないでしょうか。

著者は、そんなことを教えてくれているのでしょう。

次の「取り組み方② バイキング戦略」の中の

「優先順位の最適化&時間の最適化 ①自己分析をする」

は、子どもにとってかなり高度な要求かもしれません。

大人でさえまともな自己分析ができない人が多い世の中ですから、これは日ごろから親子で訓練すべきことでしょう。

三つ目の「取り組み方③ 主観戦略」には、

「客観は統計に近く、経験というサンプルが少なければ客観的になることは無意味。国語ができる=相手の気持ちを理解できるではない。大手塾は客観的に心情を考えるが、私は主観的に心情を選ぶことを教える」

とありますが、「子どもが主観的に最適な心情を選択する」訓練も簡単ではなさそうです。

「経験が少ない→主観的になるしかない→心情を選択する訓練を積む」という流れの後に、「経験が増える→客観的になれる」という好循環を期待しているのでしょうか。

「主観的に最適な心情を選択する」で壁に当たってしまう危険もありそうです。

国語の訓練は、本当に難しいものですね。

私の読解力では、現時点で、上記のようなほんの一側面を紹介することしかできませんでした。

申し訳ありません。

やはり、どんな場面でも「真正面から受け止める→深く考える」を根気よく繰り返すことが王道のように思います。