木曜日になりました。

子どもたちの「日常」は戻ってきましたか。

新型コロナの新規感染者数がなかなか減らない状況ですから、いつも以上に落ち着いた日々を送りたいものです。

そんな日常のアクセントとして、次のようなキャンペーンはいかがでしょうか。

『東洋経済オンライン』の『edcation×ICT』による『教育あるある川柳キャンペーン2022』です。
https://toyokeizai.net/sp/media/2205edu_sp/

応募期間は5月1日~6月30日で、投稿テーマは「教育に関するすべてのあるある」とのことです。

ネットからも応募できてかなりお手軽ですので、興味のある方は、上記サイトをのぞいてみてくださいね。

さて、ゴールデンウィーク前のニュース(次の記事は『日刊SPA!』)ですが、みなさんはどう受け止めましたか。

『レジ袋有料化は義務ではない。単なる「強い推奨」にすぎなかった、政府が答弁
https://nikkan-spa.jp/1824369?cx_clicks_art_mdl=8_title
 今年1月、東証2部上場のレジ袋メーカーの大手「スーパーバッグ」が、24日から希望退職者の募集を始めると発表した。2020年7月より実施されたレジ袋の有料化にともなう経営が悪化が大きな要因となったようだ。しかし、憲政史研究家の倉山満氏によれば「そもそも、レジ袋有料化は義務ではなかった」のだという。一体どういうことだろうかーー?(以下、倉山満氏による寄稿)
■レジ袋有料化は義務ではなかった
 2020年7月1日よりレジ袋有料義務化! 当時の小泉進次郎環境大臣が大々的にキャンペーンしたのを、多くの方が覚えているだろう。
 事実、コンビニその他ほとんどの店で、「レジ袋有料ですけど、いりますか?」と聞かれるようになった。ただし、一部のお店では今まで通り無料配布してくれる。不思議に思った方も少なくないだろう。そして一部の店では、「我々は環境に配慮したレジ袋を売っています!」と、大々的に宣伝している。
 しかし、「レジ袋有料化は義務ではなかった」と聞くと驚かれるだろうか。先日の国会で、政府がそれを認め、正しく広報すると答弁したので、ここに一部始終をお伝えする。(以下略)』

あの大騒ぎは、いったい何だったのでしょうか。

環境保護に役立つならレジ袋有料化にも賛成ですが、レジ袋を有料化したコンビニやスーパーには、その収支を公表する義務があるはずですし、浮いた分は環境保護などに全額寄付すべきでしょう。

このあたりはグレーゾーンになっているような印象ですし、紙製の買い物袋を有料化している百貨店などは、その有料化の根拠を示す必要があるでしょう。

このように、レジ袋有料化には釈然としない部分もあるわけですが、そのようなグレーゾーンに踏み込まないメディアにはほとほと呆れます。

実際に、次のような記事(『時事ドットコム』)もありました。

『日本71位に後退 報道自由度、大企業の影響力で「自己検閲」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022050400142&g=int
【パリ時事】国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団(RSF)」は3日、世界180カ国・地域を対象とした「報道の自由度」に関する調査結果を発表した。日本は昨年の67位から71位に後退した。
 RSFは日本について、オーストラリアや韓国と同様に大企業が強い影響力を持ち、ジャーナリストが配慮して都合の悪いニュースを報じない「自己検閲を行っている」と指摘した。』

情けないですね。

毎度毎度書きますが、日本のメディア人の方々は、本当に恥ずかしくないのでしょうか。

一方で、、次のような記事(『プレジデントオンライン』)もありました。

『「知床遊覧船」社長を追い回し、無断録音を公開…なぜそんな取材が許されるのか
説明のないスクープは不信感をあおるだけ
https://president.jp/articles/-/57403
■追い回すマスコミと無言で逃げ去る社長
 4月23日(土)に知床観光船の遭難死亡事故が起きてから2週間が経つ。
 事故を起こした観光船「KAZU I」を運航していた有限会社「知床遊覧船」の桂田精一社長(58)をテレビや新聞などのカメラが追い回し、逃げるように足早に去る映像が連日、放送されている。
 事故の後も乗客の家族の前に現れて誠実に説明しようとしない。そのことに家族はいら立ちや不信感を隠さない。たまに姿を現しても立ち止まることなく去っていく社長。その背中に向かって報道陣が「社長、遺族に対する説明はないのですか?」「社長、海保とはどんな話を?」などと問いかける。
 こうした事故では真っ先に記者会見して乗客の家族に詫びるべき運行会社の社長が終始無言で逃げ回る構図がテレビで放映された。社長が4月27日(水)に記者会見して土下座した後も、この構図に変化はない。報道陣の前を逃げるように走って事務所に入る。逃げるように車を運転して去っていく。
 そんななかで、5月2日に日本テレビ系の“スクープ報道”が波紋を広げた。(以下略)』

こんなメディアもあります。

強いものにはヘコヘコして忖度する一方で、相手が弱いとみるとズカズカ踏み込んでいくわけです。

総理大臣が国会で100回以上も虚偽答弁をしたことが発覚したときに、日本のメディアは、どんどん追求を強めていったのでしょうか。

繰り返しますが、今の日本のメディアは本当に情けない存在に堕しています。

今回も、メルマガにいただいたお返事を紹介させていただきます。

『大学時代の友人が税関勤務で、輸入品の野菜への消毒が半端ないので国産を食べるよう言われています。高くついても国産がまだ安全ですね。(いろいろ問題はあると思いますが)』

最近たまたま「農協」という表記のある「お買い得感」満載の野菜ジュースを見つけました。

私自身、おそらく栄養は十分過ぎる(?)ほど足りているはずですし、好き嫌いはないのでバランスもそれなりに取れているはずですから、いまさら野菜ジュースを飲む必要もなさそうですが、

「こんなに安いのなら、お茶代わりに買って飲んでみようかなあ」

という気になりました。

しかし、しっかり調べてみると「アメリカ産の野菜」ばかりを使っているようで、結局、野菜ジュースは当面「見送り」となりましたが、値段に左右される阿呆でした。

『建設的な批判能力という言葉を理解できる人がどれぐらいいるのでしょうか? 大人を見ても理解できていない気がします。子育てでやってはいけない5K(過保護、過期待、過干渉、過放任、過許可)をし続ける大人たちが子どもの能力を奪い、考えない子どもを育てています。』

私は、建設的でありさえすれば批判には大きな価値があるという持論ですが、ついつい「建設的」より「批判」に偏りすぎるところがありまして、、、まさに言行不一致の見本のようなものです。

お返事の中の「5K(過保護、過期待、過干渉、過放任、過許可)には、まったく同感です。

どんなことでも「やりすぎ」は困りものですが、この5つは、災害級の(!)大問題ですね。

この5Kは、家の中や校内のあちこちに貼っておくべきでしょう。

子育ては、本当に難しいですね。

では、最後に次の『朝日新聞 EduA』の記事を読んでみてください。

『国語のチカラ ~「読み、書き、表現」アップの鉄則~
「読書」と「対話」で我が子の語彙力を磨く
https://www.asahi.com/edua/article/14593799
Q:うちの子は語彙力が足りないように思いますが、日々できることがあれば教えてください。また、辞書は紙、電子辞書、辞書アプリ、どれを使わせるのがいいですか?
A:まず、語彙力についてお話ししましょう。語彙力は、「読解力」「表現力」の土台となりますが、一朝一夕で養えるものではなく、日々の積み重ねが大きく影響します。
 私の塾では小学3年生の2月から講座が始まりますが、この時点ですでに語彙力に差が見られます。授業前などのわずかな時間も惜しんで本に没頭しているような子は、やはりたくさんの言葉を知っています。また、自分よりも言語経験の豊かな人(親や兄、姉など)と日常的にたくさんおしゃべりしている子も語彙が豊富であることが多いです。
 家庭で毎日できる語彙力アップの取り組みとして、「読書」と「対話」は二つの大きな柱といえるでしょう。
■「読書」 実力より「格上」の本を読む
 低学年からの学習の一環として、子どもの実力より少し格上の本、つまり中学年以上を対象とした本を読むことを日課にしましょう。一緒に音読したり、読み聞かせたりしても構いません。少しレベルの高い本を読むことで新しい言葉に出合えます。
 言葉の意味がわからない場合は、「自分で調べなさい」と指示するのではなく、すぐに教えてください。自分で辞書を引く練習も必要ですが、知りたいと思ったその瞬間を逃さないことも大事です。
■「対話」 難しめの言葉で子どもと話す
 子どもと話すときでも、大人同士の会話で使うような表現を交えるようにしましょう。中学入試を意識するなら、次のように「慣用句」「ことわざ」「四字熟語」「和語」などを積極的に使ってください。
■「読書」と「対話」で我が子の語彙力を磨く
 子どもたちは特に「慣用句」や「和語」を苦手とする傾向があります。親がたくさん使ってみせることで、子どもも自然と吸収していきます。
 また、親子で何かに感動したときなど、「すごい」ですませるのではなく、「月がこうこうと輝いているよ」「選手たちのひたむきな姿は胸を打つね」のように表現してみてください。作文力にもつながります。
 このように具体的な場面や文脈の中で、使い方や意味とともに言葉を知ることができれば、子どももその言葉を使えるようになります。
■「語句と出合える本」や「教材」で楽しむ
 さらにもっと多くの言葉と出合う機会を作りたい場合は、「語句と出合える本」や「教材」を活用してお子さんと一緒に楽しむ手もあります。
 低学年なら、いきなりドリル演習をするよりも、言葉への興味を喚起するような本でいろいろな表現に親しむことをおすすめします。見た目が楽しいものがよいでしょう。
 そのうえで、子どもの好みに合うような語句教材を1、2冊用意してみてください。学習漫画のようなものでも構いません。
 ただ、語句のドリル教材は味気ない演習になりがちなのか、なかなか進まないという話もよく聞きます。本人任せにせず、親が用例を補足するなどして肉付けをしてあげると楽しく進められると思います。
■辞書は机の上にスタンバイを
 さて、二つ目の質問、辞書についてです。学校の授業でも辞書の引き方を学びますし、紙の国語辞典は用意した方がよいでしょう。小学生向けの辞書は、イラストや学習に役立つコラムも充実しており、パラパラとめくるだけでも、多くの情報を目にすることができます。書店で実際に手に取ってみて、好みのものを選んでください。購入したらケースから出して、すぐに開けるように机の上にスタンバイさせておきましょう。
 ただ、小学生向けの国語辞典に掲載されている語句は限られています。4年生になったら、中学生向けの辞書を買い足しましょう。電子辞書を購入するなら、このタイミングがよいと思います。英和、和英など、複数の辞書が搭載されているものを選べば、先々にわたって便利に使えますね。
 この時点での辞書選びのポイントは、子どもが読んで理解できるかどうかです。子どもの理解力に合ったものなら、紙の辞書でも辞書アプリでも問題ありません。
 漢和辞典については、小学生用のものを1冊用意すれば十分です。常用漢字や人名用漢字まで載っていますから、長く使えます。
 漢和辞典は引く機会が少なくなりがちですが、新しい漢字を学ぶときにぜひ活用してください。読みや成り立ちはもちろん、筆順なども載っているので、優秀な参考書といえます。掲載されている熟語にも目を通しておけば語彙力アップにもつながりますね。
■低学年におすすめ 言葉を学ぶ本
①「言葉図鑑」全10巻(監修・制作:五味太郎、偕成社):シリーズ化されています。イラストがユニークで、大人が読んでもおもしろく、はっとするような言葉と出合えます。和語をたくさん知るのに最適です。
②「写真で読み解く ことわざ大辞典」(監修:倉島節尚、あかね書房):低学年がことわざに出合うのにぴったり。インパクトのある写真がふんだんに使われており、ことわざの世界が生き生きとイメージできます。
③「名探偵コナンの10才までに覚えたい難しいことば1000」(原作:青山剛昌、監修:戸谷述夫、小学館):共立女子中学高校の先生が監修しています。例文の穴埋めをする形で慣用句、四字熟語、外来語なども学べるようになっています。
■中学年以上にちょうどよい国語辞典
④「新修国語辞典」(ベネッセ):大人向けの辞書よりも説明がわかりやすく、小学生にも使いやすい辞書です。小学生の辞書よりも少し小ぶりで、扱いやすいです。』

いかがでしょうか。

みなさんからのお返事を待って、次回のメルマガで考えてみたいと思います。