木曜日になりました。

オミクロン株による新規感染者数は、減少傾向にあるといっても高止まりで、特に大阪や兵庫の重症者数や死者数をみると全く安心できない状況です。

次のような記事(『日刊ゲンダイデジタル』)もありました。

『長引く第6波→第7波突入の最悪シナリオ 感染力強いオミクロン株「BA.1.1」が主流に
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301922
 オミクロン株による新型コロナ第6波は1日当たりの新規陽性者数が全国的に減少傾向にあるものの、依然としてペースは緩やかだ。陽性者数が下がりきらないまま、第7波に突入してしまうのか。
 コロナ死者は週を追うごとに増加。28日までの死者の累計は2万3484人で、1週間で1624人増えた。前々週1031人、前週1472人と増加ペースが加速している。
 死者増を抑えるためにも、肝心なのは陽性者をいかに下げていくかだ。31都道府県で実施中の「まん延防止等重点措置」は来週6日が期限。政府は今週中にも、首都圏や関西圏などの10都府県を対象に延長する方針だ。
 ところが、日本国内ではオミクロン株の中でも感染力が強い可能性のある系統が主流となっていることが判明。第6波が長引く恐れがあるという。
 突き止めたのは東京医科歯科大のSARS-CoV-2全ゲノム解析プロジェクトチーム。昨年末から先月中旬までのコロナ患者40人から検出した検体を調べたところ、7割以上が「BA.1.1」と呼ばれる系統だったという。
■陽性者減少ペースが鈍いのは3回目接種の遅れ
 「BA.1.1」は、いわゆるオミクロン株である「BA.1」がさらに変異したウイルスで、オミクロン株の原型「BA.1」よりも感染力が強い可能性がある。陽性者の減少ペースが鈍いのは、「BA.1.1」が要因なのか。昭和大医学部客員教授の二木芳人氏(臨床感染症学)がこう言う。
「諸外国のように陽性者数がスッと下がらないのはウイルスの特性というより、3回目のワクチン接種の遅れが要因でしょう。新規陽性者の中心となっている子どもの感染対策にも手をこまねいており、自然に収束するのを待っている状況です。特に東京は検査が不十分で、陽性者をきちんと捕捉できていません」
 実際、第6波における都内の新規陽性者数の減少に比例して、検査人数もピーク時の2万9816人(7日間平均)から先月25日には43%減の1万6975人(同)まで減った。検査件数が同じで陽性者数が減っていれば収束に向かっていると言えるが、実際は検査数が約半分に減り、陽性率は27日時点で36.3%と高止まりしている状態だ。
 いち早くピークアウトした沖縄では、新規感染者数の7日間平均が500人台から600人台へと微増している。第6波から第7波に突入という最悪シナリオは何としても避けたい。』

一方、世界に目を向ければ、もちろんロシアによるウクライナ侵攻がたいへん心配な状況です。

その侵攻の過程で、原発に対する攻撃が報じられるなど、事態の推移は予断を許しません。

たとえば次の記事(こちらも『日刊ゲンダイデジタル』)を読んでみてください。

『ウクライナにある欧州最大規模の原発をロシア軍が攻撃 専門家が恐れる3つのこと
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302123
 最悪の展開だ。ウクライナ南東部のザポロジエ原子力発電所で4日未明(日本時間同日午前)、ロシア軍の攻撃を受けて火災が発生した。ロシア通信によると、「(原発施設は)至近距離から攻撃を受けており、消火活動に着手できていない」と報じられた一方、ウクライナ非常事態当局は日本時間の4日午後1時20分頃に鎮火したと発表している。
 IAEA(国際原子力機関)によると、ザポロジエ原発は6基あり、うち5基は旧ソ連時代の1984~89年、1基は95年に運転を開始。いずれも出力は100万キロワットで、欧州最大規模だ。ウクライナのクレバ外相はツイッターで、「ロシア軍がザポロジエ原発に対し、あらゆる方面から攻撃している」と指摘しつつ、1986年のチェルノブイリ原発事故に触れ、「もし爆発すれば、チェルノブイリの10倍以上の規模となるだろう。ロシアは直ちに攻撃を停止しなければならない」と訴えている。
 IAEAは今のところ、ザポロジエ原発の放射線量に変化はないーーとしているものの、いつ何が起きるか分からない。
 元原子力プラント設計技術者で工学博士の後藤政志氏は、今後の展開について「恐れていることが3つあります」と言い、こう続ける。
「1つは外部からの攻撃で格納容器が壊れる事。格納容器の周りを覆っているのは、せいぜい1メートル程度の厚さのコンクリートですから、(砲弾などが)直撃すれば持ちません。誰も近づくことができなくなり、冷却することも出来ず、最悪の事態になるでしょう。
 2つ目は、実はこのケースが最も怖いのですが、現在、この原発を動かしている運転員が攻撃から逃れるために持ち場を離れてしまうことです。原発というのは、誰でも動かせるものではありません。それぞれ、どこにどんなクセがあるのか。どう制御すればよいのかが異なっているのです。仮にロシア軍がこの原発を制圧、占拠した後、動かせばいいと安易に考えているとすれば最悪です。
 そして3つ目は、サイバー攻撃で制御不可能になることでしょう。いずれにしても、原発というのは何が起きるか分からない。あっという間に想定外の事態に陥り、容易に制御不能になるのです。それは福島原発事故でも学んだことです。あってはならない事ですが、万が一、欧州最大規模の原発が制御不能となれば、汚染規模はチェルノブイリや福島の事故の比ではありません」
 欧州どころか地球全域に「死の灰」が降ることだけは絶対防がなければならない。』

どう考えても、ロシアの暴挙としかいえないのですが、、、。

今回も、メルマガにいただいたお返事から紹介させていただきます。

『神戸女学院に関して、こんな興味深い記事がありました。この著者はちなみに東京の伝統校、女子学院出身ですね。抑制の効いた観察力鋭いエッセイが面白いですよ。』

ありがとうございます。

早速読ませていただきました。

紹介いただいた記事(『読売新聞』)は、

『神戸女学院という異次元のシチュエーション…辛酸なめ子<34>
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/support/ranger/20200929-OYT8T50049/
辛酸なめ子の女子校探訪
 お嬢様エピソード「ごふ」とは何か?
 140年の歴史を持つ関西屈指の名門校、神戸女学院中学部・高等学部には、心のどこかで憧れを抱いていました。東京の私立校には実現不可能な、山を利用した自然豊かで広大な敷地に、有名建築家によるスパニッシュミッション様式の美しい校舎と庭園……。そんな素晴らしい環境で学んだお二方にお話を伺いました。タイプが違うけれど、それぞれの分野で才能を発揮されている2人は、京都大学出身で「左京区桃栗坂上ル」「女神のサラダ」など多数の著作があり、小説家として活躍している瀧羽麻子さんと、日本漢字能力検定協会の部長で、文章読解・作成能力検定(文章検)・BJTビジネス日本語能力テストの普及と日本語能力育成支援活動に従事している山田乃理子さんです。
(以下略)』

というものですので、みなさんも、ぜひ引用元を訪れて読んでみてください。

『ホリエモンについてのお返事、先生のコメント、その通りだと思います。脳科学的には,内側前頭前野~前帯状皮質の機能低下があるのかもしれません。この人の言動は、炎上狙いやポジショントークが多いので無視していますが、著名人なので若者への影響力が大きいのが問題ですね。』

もちろん専門的なことはわかりませんが、世の中に、配慮の足りない攻撃的な言動が増えているように思います。

特に、政治家や著名人にそんな言動が目立つのは残念でなりません。

『小学生までに行いたい家庭学習の習慣づくり:5つのポイントに対しての先生のコメント、
「子どもであろうと大人であろうと、相手がきちんと納得できないとしたら、それは説明する自分の側に落ち度があるのではないか」
「子育ての本質は、自分が正しく成長することだ」
に同感です。いつも心に刻んでおきたい言葉ですね。』

ありがとうございます。

子育てには、大人が謙虚になることが必須だと思います。

最後に。

国語の読解について次の本を読んでみました。

漫画版『現代文の勉強法をはじめからていねいに』責任監修 出口汪 東進ブックス

出口汪氏は、小さい子どもの国語力養成から大学受験まで、国語の世界ではカリスマ的な存在ですので、信頼できる内容だと思います。

まず、「三つの掟」として、この書籍の冒頭に挙げられている内容です。

『現代文の三つの掟
<其の一>
 すべての答え・根拠は問題文中にある
◎予習が重要:ただ単に設問を解くだけでなく、筆者の筋道を追い、頭の中で文章を整理して理解する。予習を通じて、「自分で考える訓練」をする。
<其の二>
 筆者の立てた筋道を追うこと
 筆者の立てた道筋=3つの論理パターン
①イコールの関係:具体例・体験・引用・比喩
②対立関係:対比・譲歩と逆説・弁証法
③因果関係と理由付け
<其の三>
 文中の言葉は、文脈(前後のつながり)からひとつの意味に決められる
 文脈力:言葉を文章の中で前後関係からひとつの意味に規定して、把握する力
 傍線部や空所の前後にある指示語や接続語をチェック』

どれも納得の「掟」で、

「解答の根拠はすべて文中にある。深く読み、深く理解すること」

と、基本的なスタンスを教えてくれています。

ただし、

①予習を通じて、「自分で考える訓練」をする
②筆者の立てた筋道を追う
③言葉を文章の中で前後関係からひとつの意味に規定する

という三点は、あくまでも基本スタンス、いわば「基礎体力作り」であって、「こんなときはここを探せ」というパターン化ではありません。

ピンポイントで解答を狙い撃ちできる武器とは少々ちがいますね。

出口氏の力をもってしても、「読解の基礎体力をつけなさい」というアドバイスにとどまっているように思います。

また、語彙力に関しても、

①漢字の「意味」を理解し「言葉」として学ぶ
②「例文」と「意味」が載っている参考書を使って、文章の中で語彙を覚える

とあります。

もちろんその通りだと思いますが、「これだけ覚えれば大丈夫」という「魔法の指南書」はないということですね。

さらに評論問題の勉強法に関しては、次のような勉強法を薦めています。

『ストックノート学習法』
読んだ評論文について、書名・著者名・テーマ・要約・自分の考えや知識などをノートにまとめていき、普段全く使わない評論用語・評論の文体に慣れる

とあります。

この勉強法に従うためには、大学受験を目指して、遅くとも高校1年あたりからこつこつとノート作りを始めなければなりませんね。

やはり、国語の読解は奥が深く、一朝一夕で身につくものではありません。

これ以外の部分にも、ぜひ読んでおきたいことが満載です。

興味のある方は、一度書店で手に取ってみてください。

漫画版ですから、とっつきやすいかもしれませんね。