今回のメルマガですが、「子どもにいかに手をかけるか、声をかけるか」です。


お子さんの中学入試を終えたあるお母さまとお話しさせていただいている時に、


「私は、子どもに手をかけ過ぎたかなあと反省しているんです。中学生になっても、なかなかシャキッとしないんですよね。」


と、反省しきりでした。


その男の子は、難関中学である志望校に合格して楽しく通っているのですが、お母さまから見ると、ちっともシャキッとしない、なかなか自立してくれないと映るようです。
子どもに手をかける、声をかけるのは、本当に難しいことですね。


いわゆる有名私立小学校の校長先生方は、


「子どもが小さい頃に、あまりに自立や自主性を求めるのは決してお勧めではありません。親が、きちんと指導すべき時期です。」


と、よくおっしゃいます。
やはり、正しい価値観を育てる時期なんですね。


かといって、小学校高学年に向けては、徐々に自立心や自主性を促さなくてはいけないわけですから、お父さま、お母さまの役割は重要です。
親が正しい価値観を持って、自分を厳しく律する姿勢を子どもたちに示しながら、子どもたちが自分で正しい判断を下せるようになるべく声かけをしなくてはなりません。


最初は細かなことを実例を示しながら、少しずつその枠を広げていく。


「こんな時は、どうしたらいいんだったかなあ?」
「そうだよね。そう考えたら、自分のためやみんなのためになるよね。」
「○○ができるようになったから、次は△△にチャレンジしようか。」


こんな声かけを地道に続けていくことです。
我慢して冷静に声かけすることは決して簡単ではありませんし、親も手本を示し続けないといけませんから、しんどいことです。


それでも、


「丁寧に実例を示す→子どもたちに少しずつ価値観ができていく→自分での判断の枠が広げるべく促す→修正を加える→次のステップに進む」


というスムーズな階段を用意できるのは親だけです。


これもある校長先生方の受け売りですが、


「親が手を出すのは簡単ですが、子どもの真の成長のために、親は、我慢して子どもを見守ってください。」


ということになります。


子どもが自分の足で一歩ずつ進めるように声かけしてください。
「今の自立心や自主性」ではなく、「未来に向けての成長」です。


私自身、決してうまできていないことですので、余計にみなさんには頑張っていただきたいと思います。