さて今回のメルマガですが、前回の続編「子どもが伸びるために」です。


私は、現在の医歯薬系予備校に出講する前、ごく一般的な予備校でクラス授業を担当していました。
一番上のクラスの授業では、時々休む生徒はいても、生徒自ら講師控え室まで補充プリントや追加プリントをもらいにきたものでした。
1年間を通して、その学習姿勢は安定していました。


一方、一番下のクラスの授業は大違いでした。
時が過ぎるにつれて出席率は徐々に下がっていって、2学期になると出席率が2、3割になることも多く、特に雨降りの1限の授業では、出席人数が数人などという悲惨なことさえありました。
私の授業の魅力のなさのせいと思われるかもしれませんが、他の講師の授業も似たりよったりでした。


また、夏期講習の最後の頃に「2学期のテキストはもう届いた?」と尋ねても、「どうだったかなあ?」なんて煮え切らない返事ばかりでした。


当たり前ではありますが、大学受験の頃にこのような学習姿勢では、なかなか結果は出ません。
「なかなか」どころではありませんね。
はっきり言って、状況はかなりシビアです。


子どもが成長していって、大学受験という一番大切な時期にこうなってしまっては、まさに後の祭りです。


今みなさんが真剣に考えることは、目先の5点、10点ではありません。
子どもが、自分のために、将来の選択肢を広げるために、勉強であれスポーツであれ芸術面であれ、自主的に積極的に取り組む姿勢を身につけること。

目先の順位、目先の偏差値ではありません。将来の実りをしっかり見据えてください。中学受験はゴールではありません。