今回は、過去にも何度か取り上げてきましたが、「語彙力養成」についてです。


これまで、ジーニアスの3年生の授業やテスト会の母親教室で、何度か灘中の国語1日目の過去問を題材に扱ってきたのですが、問題文中や設問に出てくる語彙の扱い・工夫には、毎度毎度唸らされてしまいます。


特に、1日目の大問1の随筆タイプの問題(&2日目の大問3の詩の問題)は、大人が読んでも、常識的な語彙力・読解力・表現力を問われ、たいへん勉強になります。
設問での取り上げ方にも、使える語彙としての工夫がこめられていますが、設問と直接関係ない部分でも、あちこちで語彙力・読解力が求められているように感じます。


学校や塾のテキスト上で学ぶ語彙も当然多く含まれているのですが、それが、「学習・暗記の対象としての語彙」に留まってはいません。
「自然に使える語彙力」という印象が強いのです。


そんな良問を見ているうちに、この灘中からのメッセージを汲み取ってもっと活用したいという思いがだんだん強くなってきました。
そこで、ジーニアスの授業をお休みさせていただいている間に、一念発起して、灘中の国語の過去問に取り組んでみました。


今回は平成3年~平成5年までの過去問だけですが、抽出した語彙のまとめ集がなんとか形になりました。
試作品程度のもので、足りないところだらけかとは思いますが、新2年生、新3年生の今週の臨時補習で扱ってみることにしました。


過去3年分とはいえ、抽出した語彙数はかなり多いので、ひとまず〈語句編〉〈慣用表現・ことわざ編〉〈四字熟語編〉〈外来語編〉の4つに分類してみましたが、イメージはサブノートタイプの単語・熟語帳で、特に解答までは用意していません。
どれからでも構わないので、辞書で意味を調べながら、その語や表現に適した例文を作ってほしいと思います。


また、どの語句・表現についても(敢えて地名や人名も入れてあります)、その語に関連する一般常識にも興味を持ってほしいと思います。
できれば、お父さま、お母さまも一緒に取り組んでください。


今後も、平成6年以降をまとめていくつもりでいますので、改善点にお気づきの方は、どうぞご教授くださいね。

また、新4年生以上の方々も、もしデータをご希望なら、PCのアドレスをお知らせください。
エクセルのファイル形式で、添付・送信させていただきます。