【登場人物】
- 部長(カンザキ):曲がったことが嫌い。だが人の心には鈍い。
- 部下・サトシ:要領が良いが、ズルい方向にも才能がある。
- 同僚ミホ:全部見抜いてるツッコミ役。
【場面:オフィス。】
部長が書類を抱えて近づいてくる。
部長(眉をひそめながら)
「サトシくん……先週頼んだ“継続案件の資料”、覚えてるよね?」
サトシ(急に視線が泳ぐ)
「え?あ〜〜〜〜……あれ……
あれって……なんでしたっけ?」
ミホ(心の声)
(出た。“忘れたふりモード”。目が泳いでる……)
【部長、説明を始める】
部長
「先週の木曜、夕方に言っただろ。“最優先でまとめて”って。」
サトシ(やたら上を向く)
「う〜〜ん……なんか……聞いたような……聞いてないような……」
ミホ(小声で)
「絶対覚えてるやつ。」
【サトシの“忘れたフリ”が本気を出す】
サトシ(額に手を当てて)
「いや〜……最近ちょっと記憶が曖昧で…… ストレスですかね……?」
ミホ
「演技力よ。」
部長、少し心配し始める。
部長
「そんなに記憶が?大丈夫か?」
【部長、ポイントを説明し直す】
部長
「じゃあ改めて言うが——
“社内説明用の資料を簡潔にまとめて”、
“今週の会議で使う”やつだ。」
その瞬間、サトシの表情が一瞬だけ
“あ、知ってる” 顔になる。
ミホ(心の声)
(出た。“知ってた顔”0.2秒……!)
【バレてるのに続けるサトシ】
サトシ(苦し紛れ)
「え、そんなんでしたっけ……?
メモ……どっかいったんですよね……」
ミホ(ツッコミ)
「机の上にメモあるよ。」
サトシが振り返ると、
机に “会議資料まとめる!”とデカく書かれた付箋 が貼ってある。
サトシ(震える)
「あっ……これは……別件で……」
ミホ
「文字の筆跡、あなた。」
【部長、ついに核心へ】
部長(静かに)
「……サトシくん。」
サトシ
「はい。」
部長
「“忘れたふり”するくらいなら、
正直に『やってません』のほうが早い。」
サトシ(観念)
「…………はい。」
【部長、優しくとどめを刺す】
部長
「で、資料は……?」
サトシ(小声)
「……あと、5分でできます。」
ミホ(爆笑)
「覚えてたどころか、ほぼ完成してるじゃん!!!!」
【ラスト】
サトシ、モニターを開く。
そこには 90%完成している資料 が表示されている。
サトシ(恥ずかしそうに)
「……なんか……怒られると思って……
“忘れたふり”したら……
途中でやめられなくなって……」
部長(ため息)
「悪いクセだぞ。素直なほうが可愛げある。」
ミホ(ニヤリ)
「部長に“可愛げ”って言われる大の大人。」
サトシ
「一番刺さる!!!」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
“忘れたふりしてるけど実はバッチリ覚えてる部下”、
会社に1人はいますよね(笑)
逃げようとした分だけ深みにハマって、
最終的には “正直に言ったほうが早かったやつ” になるのが、お約束。
