【登場人物】


  • タクミ:平常時エンジン遅め会社員
  • ミサキ:同僚。朝からフルスロットルタイプ
  • 部長:タイミングだけはやたらシビア





朝イチのオフィス。


ミサキ「タクミさん、午前中にこの資料まとめちゃいましょうね!」

タクミ「うん……(まだ心が布団の中……)。とりあえずコーヒー飲んでから……。」


午前中、タクミのPC画面にはフォルダだけ開いたまま。

カーソルはピクリとも動かない。


部長「タクミくん、午前中の進捗どう?」

タクミ「全力で……“準備”してます。」

部長「進んでないってことだね。」




昼休み。カレーを食べたタクミの目が急にキラリ。


タクミ「……なんか今、めっちゃやる気出てきた!」

ミサキ「そのテンション、午前中に欲しかった!」


タクミ「よし、午後一で一気にやる!」


ところが午後一、全社会議が始まる。


部長「それでは2時間ほど、会社の歴史を振り返ります。」

タクミ(心の声)「今じゃないーーーー!!」




会議が終わる頃には、やる気はぐったり。


ミサキ「大丈夫ですか?さっきのギラギラは?」

タクミ「置いてきた……会議室に……。」


時計は17:30。

周りは「そろそろ切り上げモード」。


その瞬間、タクミの中で何かがカチッと入る。


タクミ「……あ、分かった。この資料の構成……全部見えた……!」

ミサキ「ちょっと待って、なんで今スイッチ入るんですか。」




18:05。


ミサキ「タクミさん、もう帰りましょうよ。」

タクミ「いや、今が“本番”なんだ……!ここからが一番楽しい……!」


そこへ部長が通りかかる。


部長「お、タクミくん。今日は早めに帰ってもいいんだぞ?」

タクミ「今帰ったら、やる気が路頭に迷います。」

部長「やる気と一緒に定時で帰ってくれ。」




結局、タクミは残業して資料を完成させる。


ミサキ「お疲れさまです。でも、明日の朝そのテンションだったら定時で終わりますよ。」

タクミ「分かってる……でも明日の朝には、また布団が俺を呼ぶんだ……。」



いかがでしたか?笑っていただけましたか?

「やる気スイッチ」があるなら場所教えてほしいですが、だいたい押ささるのは「もう今日は上がろうか」という時間ですよね。

仕事とテンションの時差ボケ、うまく付き合うしかないのかもしれません…。