【第5章】人との出会いは予定できない

――人生を変える人ほど、予定表には載っていない。

【登場人物】
・男
・同僚

入社当時。

同僚:「この資料、数字違ってるよ」

男:「あ、すみません」

同僚:「ここも」

男:「はい……」

同僚:「あと、ここも」

男、心の声。

「この人、苦手だ……」


数年後。

男:「ちょっと相談いい?」

同僚:「また?」

男:「仕事のことで」

同僚:「昨日も聞いた」

男:

「今日は人生のこと」

同僚:「重くなってるじゃないか」


さらに数年後。

居酒屋。

男:「会社辞めようかと思ってる」

同僚:「いいんじゃない?」

男:「止めないの?」

同僚:

「お前、もう決めてるだろ」

男:「……分かる?」

同僚:

「何年お前の相談聞いてると思ってんだ」

男、笑う。

「最初、お前のこと苦手だったんだけどな」

同僚:

「知ってる」

男:「え!?」

同僚:

「俺も苦手だった」

男:「じゃあ、なんでこんな仲になった?」

同僚、ビールを飲みながら一言。

「お互い、友達を選ぶセンスがなかったんだろ」

男:

「そこは“縁”って言えよ!!」




いかがでしたか?笑っていただけましたか?

最初は苦手だった。

なのに気づけば、仕事も人生も相談している。

人間関係って不思議です。

第一印象が最悪でも――

最終選考で親友になることがあります(笑)。

人生、だいたい予定外。

案外、本当に大切な人ほど、

第一話では敵役だったりするんですよね。