【第4章】お金の予定は特によく狂う

――入る予定より、出る予定のほうが仕事が早い。

【登場人物】
・男
・妻

給料日の朝。

男、銀行アプリを見る。

男:「よし!」

妻:「どうしたの?」

男:

「今月こそ貯金する!」

妻:「毎月言ってるけど」

男:「今月は違う。給料も入った!」

残高を見てニヤリ。

男:

「今の俺、ちょっと金持ち」

妻:「今日だけね」


翌日。

家賃。

カード代。

電気代。

スマホ代。

保険料。

次々に引き落とされる。

男:「ちょ、ちょっと待て!」

残高がみるみる減っていく。

男:

「昨日まで大富豪だったのに!」

妻:「一日天下ね」


さらに数日後。

冷蔵庫から異音。

ガガガガガ……

男:「まさか……」

妻:「そろそろ寿命かも」

男:「待ってくれ!」

車からも異音。

キュルキュルキュル……

男:

「お前もか!!」


月末。

男、銀行アプリを見る。

妻:「貯金できた?」

男:「できた」

妻:「いくら?」

男、財布から硬貨を一枚出す。

「500円」

妻:「……来月は?」

男:

「来月こそ貯金する!」

妻:「そのセリフ、何年目?」

男:

「貯金はないけど、実績はある」

妻:

「何の実績よ!」

男:

「貯金すると決意した回数」




いかがでしたか?笑っていただけましたか?

給料日。

銀行残高を見て、

「今月はいける!」

そして数日後――

「家賃です」
「カードです」
「電気代です」

お金には羽がありません。

なのに、なぜこんなに飛んでいくのでしょう。

人生、だいたい予定外。

月初だけ大富豪。

月末には500円玉を資産と呼び始めます(笑)。