【第3章】仕事は想定外でできている

――仕事とは、予定していなかった仕事をすること。

【登場人物】
・男
・同僚

午後2時。

同僚:「ちょっとだけ相談いい?」

男:「いいよ」

同僚:「5分で終わるから」

男:「じゃあ会議室で」


午後3時。

ホワイトボードは文字だらけ。

男:「もう1時間だけど」

同僚:「あとちょっと!」

男:

「その“ちょっと”、何分でできてるの?」


午後4時。

同僚:「ありがとう!助かった!」

男:「結局、何の相談だったの?」

同僚:

「何を相談するか迷ってて」

男:

「相談の相談だったのかよ!!」

ようやく会議室を出る。

そこへ別の社員。

「あ、ちょっとだけ相談いいですか?」

男、無言で会議室へ戻る。

社員:「え? どうしたんです?」

男、机を端に寄せ始める。

社員:「何してるんですか?」

男:

「ベッド置く場所、作ってる」

社員:「え?」

男:

「もうここに住む」

すると最初の同僚が戻ってくる。

同僚:

「あ、それなんだけど、ちょっと相談が……」

男:

「大家まで来た!!」




いかがでしたか?笑っていただけましたか?

「ちょっとだけ相談」。

会社における「ちょっと」は、時間の単位ではありません。

5分のはずが2時間。

そして気づけば――

会議室に入居している(笑)。

ちなみに家賃については、

現在、ちょっと相談中です。