【第3章】仕事は想定外でできている

――仕事とは、予定していなかった仕事をすること。

【登場人物】
・男
・上司
・同僚

月曜日の朝。

上司:「ちょっとお願いしていい?」

男:「はい」

上司:

「簡単な仕事だから。30分くらい」

男:「了解です!」

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30分後。

男:「あれ? 資料がない」

営業部へ電話。

営業部:「最新版は経理です」

経理:「数字は先方に確認してください」

先方:「担当者、今日休みです」

男:

「……30分、終了」

仕事は終わっていない。

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火曜日。

同僚:「例の簡単な仕事、終わった?」

男:

「簡単だった頃が懐かしい」

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水曜日。

机には資料の山。

電話、メール、修正、再修正。

男はボロボロ。

上司:「あれ? まだやってたの?」

男:「部長……」

上司:「ん?」

男:

「これ、30分の仕事ですよね?」

上司:

「うん。作業自体は30分」

男:「じゃあ、この三日間は?」

上司:

「仕事にたどり着くまで」

男:

「仕事に通勤してたのかよ!!」

上司:「でも、もう終わったんでしょ?」

男:「やっと終わりました!」

上司:

「よかった。じゃあ次も簡単な仕事だから」

男、無言で立ち上がる。

上司:「どこ行くの?」

男:

「三日分の着替え、取りに帰ります」

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いかがでしたか?笑っていただけましたか?

「簡単な仕事だから」

会社員なら、一度は聞いたことがある恐怖の言葉です。

30分で終わるはずが三日。

そしてようやく終わった瞬間――

「じゃあ次も簡単だから」

大丈夫。

今度は最初から、

着替えを持って出社しましょう(笑)。