【第3章】仕事は想定外でできている
――仕事とは、予定していなかった仕事をすること。
【登場人物】
・男
・同僚
・上司
朝9時。
男:「今日は絶対、定時で帰る!」
同僚:「お、珍しい」
男:「18時になったら即帰る」
同僚:「何かあるの?」
男:「何もない!」
同僚:「じゃあ、なぜ?」
男:
「何もないから帰るんだ!」
同僚:「素晴らしい!」
17時。
男:「あと1時間!」
17時30分。
男:「あと30分!」
17時55分。
男、パソコンを閉じ始める。
「よし……勝った!」
同僚:「何に?」
男:「会社に!」
その瞬間。
上司:「ちょっといい?」
男:「…………」
上司:「急ぎの仕事が入ってさ」
男:「明日では?」
上司:「明日の朝まで」
男:「…………」
同僚、小声で。
「朝、“定時で帰る”なんて言うから……」
男:「関係あるか!」
20時30分。
男、まだパソコンの前。
同僚:「お先に失礼します!」
男:「え?」
同僚:
「私、定時で帰るって言ってなかったので」
男:
「言ったほうが残るのかよ!!」
翌朝。
同僚:「今日は?」
男、静かに答える。
「何時に帰るかは、会社には秘密です」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
「今日は定時で帰る!」
なぜか、この宣言をした日に限って仕事が来る。
まるで仕事が聞いていたかのように。
人生、だいたい予定外。
そして職場では――
予定は口にした瞬間、フラグになることがあります(笑)。
