【第10章】人間って愛しい

【登場人物】

・女性
・友人


カフェ。


友人「最近、元気そうだね。」

女性「実はね。」

友人「うん?」

女性「昨日、大泣きした。」

友人「えっ!?」

女性「仕事で失敗して。」

友人「大変だったね。」

女性「もう全部終わったと思った。」

友人「うん。」

女性「でも。」

友人「でも?」

女性「泣いてたら。」

友人「うん。」

女性「隣の先輩が。」

友人「何て?」

女性「『私も昨日泣いたよ。』って。」

友人「え?」

女性「そのあと。」

友人「うん。」

女性「部長も。」

友人「部長も!?」

女性「『実は若い頃、毎日怒られてた。』って。」


友人

笑う。


友人「みんな経験者だったんだ。」

女性「そうなの。」

友人「それで?」

女性「不思議なんだけど。」

友人「うん。」

女性「励ましの言葉より。」

友人「うん。」

女性「『私も同じだった。』の一言で救われた。」


少し沈黙。


友人「人って。」

女性「うん。」

友人「強さに憧れるけど。」

女性「うん。」

友人「弱さで、つながるんだね。」


女性、優しく微笑む。


女性「だから。」

友人「うん?」

女性「弱い自分も。」

友人「うん。」

女性「少し好きになれた。」


教訓

「私も同じだよ。」その一言が、人と人の距離を一番近づける。 🌱




いかがでしたか?笑っていただけましたか?

私たちは、

つい「強くならなきゃ」と思ってしまいます。

でも人生を振り返ると、

本当に心が救われた瞬間は、

誰かの成功談ではなく、

失敗談だったりします。

「私もそうだった。」

「私も泣いたよ。」

「大丈夫、一緒だよ。」

そんな一言に、

どれだけ励まされてきたことでしょう。

人間は、不思議です。

完璧な人より、

少し不器用な人に安心します。

涙を知っている人の言葉は、

なぜか心に届きます。

だから今日もし、

弱さを感じているなら、

それは誰かとつながるための、

優しさの入り口なのかもしれません。


教訓

弱さは欠点ではない。誰かの心に届く「共感」という才能である。 🌈✨