【第10章】そして今日も続くコント(未来編)その1


【登場人物】

・男性
・友人
・店員

男性:「人生ってさ」

友人:「急に深いな」

男性:「平和な日なんて、ほぼないよね」

友人:「まあ、毎日なんかあるな」

男性:「昨日なんて、財布忘れて家出たし」

友人:「ありがち」

男性:「今日なんて、スマホを冷蔵庫から発見した」

友人:「だいぶ進んでるな」

男性:「でも不思議と生きてる」

友人:「人類、意外と丈夫」

男性:「昔はさ、“落ち着いた人生”に憧れてたんだよ」

友人:「今は?」

男性:「最近、“今日を無事終えたら勝ち”になってる」

友人:「基準が戦場」

男性:「でもさ」

友人:「うん?」

男性:「明日もまた何か起きるんだろうなって思うと――」

友人:「不安になる?」

男性:「ちょっと楽しみ」

友人:「そっち!?」

男性:「昨日の自分じゃ想像できないこと起きるし」

友人:「たしかに人生、急に変なイベント入る」

男性:「たぶん死ぬまで、“次回予告”状態なんだよ」

友人:「壮大だな」

その時、店員が近づく。

店員:「お会計、昨日の分まだです」

男性:「ほらもう来た」

友人:「次回予告、回収早すぎる」



いかがでしたか?笑っていただけましたか?


若い頃は「平穏な人生」を目指していたのに、気がつけば
「今日はスマホを洗濯しなかったから勝ち」
みたいな基準で生きている人類。


でも不思議なんですよね。


人生って、何も起きない日より、
「なんでこうなった!?」の日のほうが、
あとで誰かに話したくなる。


たぶん人間は、
“安定”を求めながら、
心のどこかで“次回予告”を楽しみにしてる生き物なのかもしれません。


なお作者は先日、
「財布・スマホ・鍵、全部持った!」
と完璧に家を出たあと、
“靴を履き忘れそうになりました”。


もう毎日が新作です。