【第9章】人生のオチに向かっている(気づき編)その5
【登場人物】
・女性
・友人
・母
女性:「最近思うんだけどさ」
友人:「うん」
女性:「人生って今、“伏線回収中”なんじゃないかなって」
友人:「どういうこと?」
女性:「昔の失敗とか、恥ずかしかったこととか」
友人:「うんうん」
女性:「全部、今の自分につながってる気がするの」
友人:「なんか深い」
女性:「小学生の頃、忘れ物が異常に多かったんだよね」
友人:「いたな、そういうタイプ」
女性:「毎日、先生に怒られてた」
友人:「つらい」
女性:「でもそのおかげで今――」
友人:「今?」
女性:「確認作業だけ異常に強い」
友人:「進化したな」
女性:「あと昔、人前で話すの超苦手だったの」
友人:「今めっちゃ喋るじゃん」
女性:「緊張しすぎて何回も失敗したから、逆に開き直った」
友人:「人は壊れると強くなる」
女性:「だから人生に無駄な経験なんて――」
その時、スマホが鳴る。
母(電話):「あんた、スーパーで買ったトイレットペーパー忘れて帰ったでしょ」
女性:「……伏線、まだ回収終わってなかった」
友人:「根本は治ってないんかい」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
人生には、「あの失敗が今の自分を作った」と思える瞬間があります。
しかし人間、成長しても“本質”はわりと残ります。
忘れ物を繰り返した人は、
大人になっても、確認しながら何かを忘れます。
