【第9章】人生のオチに向かっている(気づき編)その4


【登場人物】
・女性
・友人
・駅員


女性:「私、最近気づいたんだよね」

友人:「なにを?」

女性:「人生って、遠回りした方が結果的に近道なんじゃないかって」

友人:「おお、哲学っぽい」

女性:「失敗とか、寄り道とか、全部意味あった気がする」

友人:「確かにそういうことあるよな」

女性:「例えば就活」

友人:「うん」

女性:「第一志望全部落ちた」

友人:「重いスタートだな」

女性:「でも、そのあと偶然入った会社で、今の親友に会えた」

友人:「おお〜!」

女性:「その親友経由で、今の仕事にもつながった」

友人:「まさに人生の伏線回収」

女性:「だから、遠回りって無駄じゃないんだよ」

友人:「いい話だなぁ」

女性:「あと今日も」

友人:「ん?」

女性:「乗る電車を間違えて、1時間遠回りした」

友人:「今の話につなげる気か」

女性:「でもそのおかげで――」

友人:「おかげで?」

女性:「この駅のパン屋、めちゃくちゃ美味しかった」

友人:「スケール急に小さくなったな」

その時、駅員が近づいてくる。

駅員:「すみません、ここ改札の外ですので、入り直し料金かかります」

女性:「遠回り、高くついた!!」

友人:「人生はいい話だけでは終わらない」




いかがでしたか?笑っていただけましたか?

人生には、「あの失敗があったから今がある」と思える瞬間があります。
ただし現実には、“ただ電車を間違えただけ”の時も普通にあります。

それでも人は、「意味があった」と思いながら生きた方が、少し前向きになれるのかもしれません。
なお、追加運賃だけは現実です。