【第6章】お金と欲望のコント(現実編)その5

【登場人物】
・高橋(最近ちょっと稼いでいる)
・友人
・AIライフアドバイザー


高橋の部屋。

高級ソファ。
巨大テレビ。
高そうなスピーカー。

友人
「めちゃくちゃ部屋レベル上がってる!」

高橋
「まあね。」

友人
「最近かなり稼いでるんだっけ?」

高橋
「お金で買えるものは、だいたい揃った。」

友人
「言い方が成功者。」

しかし。

高橋、突然真顔。

高橋
「でもさ…」

友人
「ん?」

高橋
「“心の余裕”ってどこで売ってる?」

友人
「急に深い!」

高橋
「高級ベッド買ったのに寝れない。」

友人
「あるある。」

高橋
「高級チェア買ったのに肩こる。」

友人
「姿勢!」

高橋
「ノイズキャンセリングイヤホン買ったのに、不安だけ聞こえる。」

友人
「名言みたいに言うな!」

そこへAIライフアドバイザー起動。

AI音声
「検索結果:心の余裕。」

高橋
「おっ。」

AI音声
「推奨項目:睡眠、運動、人間関係、休息。」

高橋
「……地味。」

友人
「だいたい無料。」

高橋
「もっとこう…“プレミアム余裕プラン”とかないの?」

AI音声
「なお、人類は“忙しいほど成功している”と錯覚します。」

高橋
「ぐはっ!」

さらに通知。

【期間限定】
“成功者向け高級瞑想チェア”

高橋
「……これだ!!」

友人
「また物で解決しようとしてる!!」




いかがでしたか?笑っていただけましたか?

人類は最終的に、
「お金で買えないもの」を一番欲しがります。

しかし不思議なことに、その直後、
“心を整えるための高級アイテム”
を検索し始めます。

なお、本当に必要なのは、だいたい「寝ること」です。