【第6章】お金と欲望のコント(現実編)その4

【登場人物】
・鈴木(無料に異常に弱い)
・友人
・AIショッピングアプリ


ショッピングモール。

鈴木
「今日は絶対ムダ遣いしない。」

友人
「その顔、もう危ない。」

その瞬間。

店員
「ただいま無料でドーナツ1個プレゼント中です!」

鈴木
「無料!?」

吸い込まれるように入店。

友人
「入った!」

数分後。

鈴木、満面の笑み。

鈴木
「ドーナツ1個ゲット!」

友人
「よかったな。」

鈴木
「あとついでに…」

紙袋大量。

友人
「“ついで”の量じゃない!!」

鈴木
「でも無料でもらえたし!」

友人
「2万円使ってる!」

さらに別の店。

店員
「今なら会員登録で無料ボールペン差し上げます。」

鈴木
「ください!!」

友人
「ボールペン好きすぎるだろ!」

帰宅後。

机の上。

・無料ボールペン12本
・無料クリアファイル
・無料うちわ
・大量のレシート

AIショッピングアプリ起動。

AI音声
「分析結果:あなたは“無料”を得るために38,000円使用しています。」

鈴木
「……。」

友人
「高額ガチャなんよ。」

AI音声
「なお、無料ドーナツの原価は推定38円です。」

鈴木
「やめろおおお!!」

その瞬間。

スマホ通知。

【送料無料まであと500円】

鈴木
「……買うか。」

友人
「また始まった!!」



いかがでしたか?笑っていただけましたか?

人類は、“無料”という文字を見ると急に判断力を失います。
特に
「送料無料まであと少し」
は、現代社会が生んだ最強クラスのワナです。

そして家には、なぜか大量のボールペンだけが増えていきます。