【第5章】失敗=神の脚本説(逆転の伏線)その1


【登場人物】

・男
・友人

【場面】
カフェ。男がぐったりしている。


男「……最悪だ」

友人「どうした」


男「寝坊して」

👉 電車遅延
👉 上司に怒られ
👉 昼こぼして
👉 スマホ落として画面割れ


友人「フルコンボだな」


男「もう帰りたい」


(数日後)


友人「この前の話さ」

男「ん?」


友人「めちゃくちゃ面白かった」


男「どこが!?」


友人「“全部重なったとこ”」


男「笑い事じゃないって」


友人「でもさ」


友人「一個だけだと普通じゃん」


(少し間)


友人「全部乗せだから面白いんだよ」


男「ラーメンか!!」


(さらに数日後)


男(別の人に)
「聞いてくださいよ、この前――」

👉 寝坊して
👉 電車遅れて
👉 上司に怒られて
👉 昼こぼして
👉 スマホ割れて


相手「え、すごい」


男「でしょ?」


(少し間)


男「……あれ?」


男「これ、今ちょっと盛った?」


友人「盛ってる」


男「でもウケてる」


友人「もう“ネタ化”してる」


(少し間)


男「……ってことは」


男「最悪の日って」


友人「うん」


男・友人「“素材”か」


(さらに間)


男「じゃあさ」


男「今日も最悪だったら――」


(スマホを見る)

👉 充電2%


男「……来てるな」


友人「ネタが?」


男「地獄が」




いかがでしたか?笑っていただけましたか?
最悪の日は、その瞬間は地獄ですが、時間が経つと“最高のネタ”になります。人は不思議なもので、つらかった出来事ほど話を盛りたくなる生き物です。なお、本当に最悪な日は、まだネタにもできません。そこはそっとしておきましょう(笑)