子ども・青春あるある、地獄その8

【登場人物】

男子高校生、友人、同窓会の同級生、ナレーション


【場面】高校の帰り道


男子高校生「俺さ、初恋って忘れられないんだよな」


友人「へえ」


男子高校生「中学のときのクラスメイト」


友人「どんな子?」


男子高校生「もうさ…天使みたいな子だった」


友人「天使」


男子高校生「優しくて、笑顔がキラキラしてて」


友人「うん」


男子高校生「廊下ですれ違うだけで心臓止まりそうだった」


友人「青春だな」


男子高校生「たぶん今でも会ったら…」


友人「うん」


男子高校生「俺、好きになっちゃうと思う」


――時は流れ――


【場面】同窓会


男子(大人)「え…?」


友人「どうした?」


男子「あれ…」


友人「なに?」


男子「初恋の人…」


友人「いた?」


男子「いたけど…」


友人「うん」


男子「俺の記憶より、だいぶ普通だった」


友人「青春フィルター」


男子「しかもさ」


友人「うん」


男子「当時の写真見たら」


友人「うん」


男子「俺の髪型が一番ひどかった」


友人「それは消したい記憶」


ナレーション「初恋の記憶、だいたい美化。」



いかがでしたか?笑っていただけましたか?

初恋はなぜか映画のワンシーンのように記憶の中で輝きます。しかし同窓会で現実に会うと、その輝きの半分は“自分の青春フィルター”だったことに気づきます。そして写真を見ると、だいたい一番驚くのは当時の自分の髪型です。青春は恋よりヘアスタイルの方が黒歴史だったりします。