子ども・青春あるある地獄その3
【登場人物】
少女、母、店員、大人になった少女
【場面】子ども時代のリビング
少女
「いいなあ、大人って自由で」
母
「どうして?」
少女
「夜ふかしできるし、好きなもの買えるし、誰にも怒られないし!」
母
「ふふふ」
少女
「大人になったら、毎日アイス食べて、好きな時間に寝て、好きな服買って、自由に生きるの!」
母
「そうねえ…」
少女
「早く大人になりたい!」
――時は流れ――
【場面】深夜のコンビニ
大人になった少女、スーツ姿でレジ前に立っている。
カゴの中には、カップ麺、栄養ドリンク、アイス。
店員
「お箸おつけしますか?」
大人の少女
「はい…あと、明日を生きる気力もつけてください…」
店員
「それはレジ横には置いてないですね」
大人の少女
「大人って…自由じゃなかったんだ…」
店員
「何が不自由なんですか?」
大人の少女
「夜ふかしはできるけど、
翌朝ちゃんと後悔がついてくるんです…」
店員
「高性能ですね」
大人の少女
「好きなものも買えるけど、
買った瞬間“今月きついな…”ってなるし…」
店員
「大人限定の機能ですね」
大人の少女
「誰にも怒られないと思ってたのに、
今は“上司”“取引先”“カードの請求”に怒られてます…」
店員
「大人、だいぶ多方面ですね」
大人の少女
(遠い目で)
「子どもの頃の私に伝えたい…」
店員
「なんと?」
大人の少女
「自由には、だいたい請求書がついてくる」
店員
「名言っぽいけど夢は壊れますね」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
子どもの頃は「大人=自由」だと思っていたのに、実際は“自己責任フル装備”だったりします。
でも、その不自由さ込みで夜中にアイスを買えるのは、やっぱりちょっとだけ大人の特権です。甘いのはアイスだけで、現実はだいたいレシートに出ます。
