政治・行政(やわらか社会風刺)その3

【登場人物】

市民(主人公)/担当者/課長


【場面構成】

市役所の窓口。年度末の空気が重い。


市民「この助成、まだ申し込めますか?」


担当者「はい、前向きに――」


(担当者、急に口を閉じる)


市民「……?」


担当者(小声)「……予算が尽きました」


市民「え、さっき“前向き”って」


担当者「前向きなのは気持ちだけです」


市民「いつ尽きたんですか?」


担当者「昨日の15時に…静かに…」


市民「静かに!?」


そこへ課長が満面の笑みで登場。


課長「ご安心ください。次年度も検討します」


市民「次年度って、いつですか?」


課長「来年度です」


市民「そのまんま!」


担当者「予算は尽きましたが、資料はあります」


市民「資料だけ元気!」


課長、締めの一言。


「予算は有限。でも“ご案内”は無限です」


いかがでしたか?笑っていただけましたか?

予算が尽きると、役所は急に“無音モード”。熱量はあるのに音が出ない…いちばん静かなのに、いちばん切ないタイミングです。