映像・イベント運営その5

【登場人物】

・カメラ担当:撮るために生きてるのに撮れない

・イベントディレクター:成功の瞬間ほど手が足りない

・AIくん:自動記録係(ただし肝心な時に寝る)


場面1

(本番前。控室)

ディレクター「今日の見どころは、ラストの“奇跡の一体感”です」

カメラ担当「了解!そこ絶対撮ります!」

AIくん「録画設定:ON。バッテリー:98%。勝利確定」


場面2

(本番中。怒涛の進行)

スタッフ「次、転換30秒です!」

ディレクター「照明キュー!音出し!来賓導線!」

カメラ担当「…撮りたい…でも今、三人分の仕事してる…!」

AIくん「人間の手:不足」


場面3

(中盤。カメラ担当がカメラを構える)

カメラ担当「よし、回しっぱなしで…!」

(その瞬間、インカム)

ディレクター「カメラさん!客席後方のマイク落ちた!拾って!」

カメラ担当「俺、カメラなのにマイク拾い!?」

AIくん「現場あるある:肩書きは飾り」


場面4

(終盤。ラスト直前)

ディレクター「来るぞ…最高の瞬間…!」

カメラ担当「構えました!」

AIくん「自動追尾モード:起動!」

(全員、期待に満ちる)


場面5

(奇跡の瞬間)

観客「わああああ!!(総立ち)」

会場が一体になる、鳥肌のピーク。


…が、同時に

カメラ担当「電池、1%!?」

ディレクター「照明、想定より明るすぎて白飛び!」

AIくん「ストレージ満杯です」

全員「今!?」


場面6

(大混乱の中、誰も“撮る”に集中できない)

カメラ担当「充電!充電どこ!」

ディレクター「今じゃない!今が今!」

AIくん「ファイルを整理します(30分かかります)」

ディレクター「今じゃない!!」


場面7

(最高の瞬間が終わり、拍手喝采)

カメラ担当「…撮れました?」

AIくん「録画停止しました」

ディレクター「…誰か…撮って…?」

(静寂)


場面8(オチ)

(終演後、クライアントが満面の笑み)

クライアント「最高でした!あの瞬間、映像ありますよね?」

ディレクター「もちろんです!(ない)」

カメラ担当「あります!(ない)」

AIくん「あります!(ない)」

(3人の目が合う)


(翌日)

納品物:なぜか「撤収のタイムラプス(2時間)」だけ超高画質

クライアント「撤収の映像、感動しました」

ディレクター「そこ!?!」

AIくん「結論:人類が一番記録できるのは地獄です」


いかがでしたか?笑っていただけましたか?

最高の瞬間って、だいたい“全員が最高に忙しい瞬間”なので、なぜか記録だけが抜け落ちるんですよね。

バッテリー1%、容量FULL、白飛び――三種の神器がそろった時点で、もう奇跡は「起きた」扱い。

AIくんが自動記録を名乗ってても、肝心な時だけ回転マークで悟りを開く。

そして残るのが撤収のタイムラプス超高画質…結論、現場が一番撮れるのは地獄です。