【登場人物】
・デザイナー:説明がうまいのに報われない
・クライアント:感覚派。語彙が「なんか」中心
・AIくん:数値化が得意。空気は苦手
場面1
(デザイナー、初稿を提出してニコッ)
デザイナー「こちらがA案です。コンセプトは“信頼×親しみ”。視認性も担保しました」
クライアント「おお!いいですね!」
デザイナー「(勝った)」
クライアント「…でも、なんか違う」
デザイナー「(負けた)」
場面2
デザイナー「“違う”の方向は、明るさですか?堅さですか?情報量ですか?」
クライアント「うーん…違うのは違うんです」
デザイナー「哲学…!」
場面3
(AIくん、シュッと現れる)
AIくん「『なんか違う』を解析します。類義語:モヤる、ピンとこない、しっくりこない」
デザイナー「つまり…?」
AIくん「つまり『なんか』です」
デザイナー「戻るな!」
場面4
クライアント「参考で、こういう感じの…あります?」
デザイナー「あります!(参考は神!)」
クライアント「いや…それも、なんか違う」
デザイナー「参考、神じゃなかった!」
場面5
(デザイナー、禁断の質問)
デザイナー「“なんか合ってる”って感じたの、最後いつですか?」
クライアント「…学生のころ、文化祭のポスター作った時」
デザイナー「(ほぼ青春の話だった)」
場面6
AIくん「青春要素を追加します。提案:黒板、チョーク、夕焼け、サヨナラ」
クライアント「…なんか違う」
デザイナー「それは“卒業式”!!」
場面7
(デザイナー、最後の手)
デザイナー「分かりました。A案を、ほんの0.5ミリだけ整えます」
クライアント「0.5ミリ…?」
デザイナー「“なんか”は、だいたい0.5ミリに潜んでます」
場面8(オチ)
(翌日。0.5ミリだけ直した修正版を提出)
クライアント「…これです!!完璧!!」
デザイナー「えっ!?どこが!?」
クライアント「なんか…違わない!」
AIくん「差分を検出します。変化:0.000…」
デザイナー「0.5ミリ、宇宙だった…!」
