【登場人物】


  • 父:すぐ既読、すぐ返信。スタンプ多め。
  • 母:既読は早いが返信はあと回し派。
  • 長女・ミホ:通知多いとミュートにするタイプ。
  • 祖母:スマホ歴2年。だが謎の適応力あり。





家族LINE「〇〇家」—

父がメッセージを送る。


父「今度の日曜、みんなでご飯どうだ?」


すぐに既読「2」。


母「いいよー。」

ミホ「(無言)」


数分後、既読は「2」のまま。


父「……あれ?ミホ既読つかないな。」

母「またミュートにしてるんじゃない?」




10分後。


父「ミホ、既読ついたらスタンプでもいいから返事してな。」


既読「3」になる。

しかし、返信はない。


父「お、見たな?」

母「見たね。」


……沈黙。


父「……無視されたな?」

母「既読スルーという最新技だね。」




しびれを切らした父、追いLINE。


父「焼肉の予定です。」


すぐに通知がピコンッ。


ミホ「行きます。」


母「返事早っ!」

父「肉にだけ既読早いのやめなさい。」




そこへ、しばらく発言のなかった祖母が登場。


祖母「ごめんねぇ、ばあちゃん、さっきから“きどく”ってどのボタン押せば出るのか探してたよ。」


ミホ「ばあちゃんのは自動でついてるよ!」

父「一番純粋な未読だった。」


祖母「じゃあ、ばあちゃんのは“きどくスルー”じゃなくて“きづかずスルー”だねぇ。」


母「それ一番許されるやつ。」





いかがでしたか?笑っていただけましたか?

家族LINEって、だいたい「父だけ元気」「母は現実的」「子どもは既読スルー名人」「祖父母はルール外」のカオス空間ですよね。

ちなみに私は、“既読がつかない”より“スタンプだけ押してくる父”のほうがちょっとだけ切ない気がしています。