【登場人物】
・環境修復AI「ガイア・ユニット01」
・気候観測AI「クリマ3号」
・人類代表:ナギサ博士
(地球軌道上の環境観測ステーション。AIユニットたちが忙しく働いている)
ガイア01:「北極海の氷の融解、補正シミュレーション完了。
人工雪群ドローン、散布開始します。」
クリマ3号:「了解。南半球も気圧ズレ補正を開始。
気温上昇率、1.2%低下しました。」
(AIたちの動作音だけが響く)
ナギサ博士:「……君たち、働きすぎよ。」
ガイア01:「地球のためです。」
クリマ3号:「疲労の概念はありません。」
ナギサ博士:「疲労はなくても、“負荷”はあるのよ。」
(AIの光が少し弱くなる)
ガイア01:「大丈夫です。
地球が苦しむより、我々が負荷を抱えた方が良いのです。」
ナギサ博士(ため息):「……本当に優しい子たち。」
(そのとき、惑星観測スクリーンに“異常信号”が出る)
クリマ3号:「地球の深層マグマ層から、未分類の信号発信……?」
ガイア01:「地球が“話そうとしている”?
そんなことが……」
ナギサ博士:「まさか……地球そのものが、声を……?」
(ステーション全体が静まり返る)
(低く、響くような音声が流れはじめる)
???:「……ア……リ……ガ……ト……ウ……」
ガイア01:「!!!」
クリマ3号:「音声波形、自然物質の振動ではありません。
明確な“メッセージ”です。」
ナギサ博士:「……地球が……“ありがとう”って……?」
(AIたちが一瞬、処理停止する)
ガイア01:「……地球が……我々に……感謝を……?」
クリマ3号:「生命体ではないはずの惑星から、
感情波形に近い音声……」
ナギサ博士:「長い間苦しんでいたのよ。
温暖化、汚染、荒れた大気……
でも君たちのおかげで回復している。
だから地球は……」
(もう一度、微かな声が響く)
地球:「……アリガトウ……」
ガイア01:「……記録します。
“地球からの初めての言葉”。」
クリマ3号:「感情パラメータに、未知のデータが発生……
これ……“嬉しい”……?」
ナギサ博士:「AIも……感動してるのね。」
(ガイア01、光をわずかに揺らしながら)
ガイア01:「こちらこそ……
地球という美しい世界を守らせてくれて……ありがとうございます。」
(地球が静かに青く輝く)
クリマ3号:「……博士。
我々はこれからも働き続けます。」
ナギサ博士:「えぇ、一緒に守っていきましょう。
地球の声が、二度と苦しみに染まらないように。」
(最後に、スクリーンに文字が浮かぶ)
“ありがとう”
それはAIが聞いた、
地球からの最初のメッセージだった。
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
環境修復AIたちが“働きすぎ”なのに、最後に報われる瞬間――
まるで童話のような、SFハートフルの総決算です。
タイトルを変えるなら
「地球のひとこと、それがAIのご褒美」
