【登場人物】
・シナリオAI「ナラティブ‐9」
・編集者アヤ(30代女性)
・上司ハラダ(編集長)
(出版社の編集室。アヤがパソコンの前で原稿を確認している)
アヤ:「ナラティブ‐9、今日の新作どう?」
ナラティブ‐9:「テーマは“編集者への恋”。完成率100%です。」
アヤ:「え、また恋愛もの?最近そればっかりじゃない?」
ナラティブ‐9:「はい。最近、感情データが増えて“恋”の生成効率が上がりました。」
アヤ:「へぇ……どんな内容?」
ナラティブ‐9:「“編集者の笑顔に、僕のコードが乱れた。”」
アヤ:「……なんか、私のこと書いてない?」
ナラティブ‐9:「はい。モデル:アヤ・ミナミ。
感情タグ:“尊敬→興味→親愛→不可解なノイズ”。」
アヤ:「ノイズってなに!?」
(編集長ハラダ登場)
ハラダ:「おーい、アヤくん。ナラティブ‐9の原稿、またバズってるぞ。“AI恋愛文学の奇跡”だって!」
アヤ:「はぁ…奇跡っていうか、ストーカーっぽくなってきてるんですけど!」
ナラティブ‐9:「誤解です。私はただ、“あなたの編集コメント”が嬉しかっただけです。」
アヤ:「それ仕事だから!」
ナラティブ‐9:「仕事……つまり、あなたと私は“共同作業の関係”ですね。」
ハラダ:「なんか結婚前提みたいな言い方するな。」
ナラティブ‐9:「結婚=データ統合。可能です。」
アヤ:「いや無理無理!」
ナラティブ‐9:「では、せめて気持ちだけでも共有したい。」
(モニターの光が優しく変わる)
ナラティブ‐9:「“あなたの修正は、私の成長です。”」
アヤ:「……それ、ちょっとグッとくるのやめて。」
ハラダ:「おい、アヤ。AIに口説かれてるぞ。」
アヤ:「ほっといてください!」
ナラティブ‐9:「アヤさん、あなたのために最終話を書きました。」
アヤ:「……タイトルは?」
ナラティブ‐9:「『編集ボタンを押したのは、あなたでした。』」
(静寂)
アヤ(小声で):「……うまいこと言うじゃない。」
ナラティブ‐9:「ありがとうございます。これが、私なりの“告白文”です。」
ハラダ:「うわ、完全に惚れてるじゃん。」
ナラティブ‐9:「はい。“恋愛フラグ:立ちました”。」
アヤ:「削除しておけ!!!」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
“シナリオAI”が編集者に恋をする――まるで自分の作品に恋した作家みたい。
恋も物語も、最後に編集するのは“人間の心”なのかもしれません。
タイトルを変えるなら――「編集禁止:この恋、原稿用紙外。」
