【登場人物】

・娘(20代OL)

・母


(リビング。娘が大きな紙袋を抱えて帰宅)


娘:

「お母さん!初任給でプレゼント買ってきたよ!」


母:

「まあ!えらいじゃないの〜!何かしら?」


(娘、嬉しそうに袋を差し出す)


娘:

「ブランドバッグ!ずっと欲しがってたでしょ?」


母:

「……ちょっと待って。これ、いくらしたの?」


娘:

「えーっと……給料の半分くらいかな!」


母:

「バカモーン!初任給でそんな高いもん買うんじゃない!」


娘:

「えっ!?喜ぶと思って!」


母:

「まずは貯金よ!それから親孝行!」


娘:

「えっ、それも親孝行じゃないの!?」


母:

「違う!真の親孝行は“老後の安心”!」


(娘、がっくり肩を落とす)


娘:

「……じゃあ、次の給料で定期預金にするね」


母:

「そうそう!で、そのバッグは私がもらっとくわ!」


娘:

「結局持ってくのかーい!」



いかがでしたか?笑っていただけましたか?

「初任給で親にプレゼント」って心温まるはずのシーンが、現実の親からすると「将来の貯金!」の説教に化ける…というオチでした。

結果、バッグはしっかりキープするお母さん――結局、親って一枚も二枚も上手なんですよね(笑)。