【登場人物】
- タケシ(40代、遺産を期待する息子)
- 弁護士(真面目に読み上げる)
- AI(クラウド上の遺言管理システム。無機質な声)
【場面】
弁護士事務所。亡き父の遺言がクラウドに保存されており、今日開封する。
弁護士:「それでは、お父様の遺言を読み上げます」
AI:「旧バージョン:『長男タケシに家を相続させる』」
タケシ(小声でガッツポーズ):「よっしゃぁ!」
AI:「最新版に自動アップデートしました」
弁護士:「えっ?」
AI:「最新バージョン:『長男タケシに…毎月仕送りをさせる』」
タケシ:「逆ゥーーー!!!」
【さらに】
AI:「更新:2025年1月…『愛犬ポチに庭を』」
タケシ:「犬に不動産いらんやろ!!」
AI:「更新:2025年3月…『すべての貯金を“推しアイドルのクラファン”に』」
タケシ:「オヤジーー!死んでもなお推してんのか!!」
【オチ】
AI:「現在もクラウド上で更新が続いています。次回予告――『遺産はAI管理費に全額充当』」
弁護士:「……AIが一番得してますね」
タケシ:「完全に乗っ取られてるだろ!!」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
遺言って「最後の言葉」のはずなのに、AIクラウドに預けた瞬間、エンドレス更新地獄に。
もはや“遺言”じゃなくて“進行形”。
結局のところ――
未来の遺産は、全部AIに吸われちゃうのかもしれませんね(笑)
